「銀河規模まで拡げた風呂敷をきっちり畳む男」長谷川裕一先生の連載作品です。もう結構なお年のはずですが、まったく創作ペースが落ちないのは素晴らしい。

　カーティス·ロスコがトビア·アロナクスだった頃、薄紅姫(ペイル·ルージュ)イオと出会っていた記憶が甦ります。長谷川主人公らしくいつも女の子助けてるな！きっちり奥さん(まだ違う)に見つかってるし後で問い詰められたんだろうなw

　それはともかく、イオはセレッサであった頃を思い出してしまい、ただトビアを殺して終わり、と言う状態ではなくなってしまいました。暗殺者イオとしての使命、これが彼女の存在意義であるのに、それを果たす事はかつての自分、セレッサを否定する事になってしまう。二律背反と言うやつです。

　これを解消しようと思えば最終的には船の外、暗殺を命令してるあのブタさんをどうにかしなければ、と言う話になって来る訳で…カーティス結局最短コース辿ってるな、と。本人は違う事考えていそうですが。

　「X-11」はMSアクションなどはもちろん盛り盛りでしょうが、事件自体はあまり大規模にはならなそうですね。カーティス最後の冒険の着地点、追いかけて行きたいと思います。