「ノブナガン」「エリア51」「カムヤライド」など一癖ある、と言うかいい感じに頭のネジが抜けてる(失礼)作品を送り出し続ける久正人先生の最新作はミラーマン!現代横浜を舞台にリブートです。
いきなりホットスタート、道路の真ん中で対峙する怪人2体。襲いかかる一体に、もう一体は鏡の中に入り、反射を利用するようにして避けていきます。どうやら避けてる方がミラーマンのようです。ハングドマン?スタンドバトル?何の事です?
光のナイフで怪人をぶったぎるミラーマン。これがミラーナイフでしょうか。怪人が消滅した直後、トラックに轢かれそうになった瞬間に鏡移動で橋(ここ橋の上だったんですね)の下をくぐった客船へ移動し、変身を解くミラーマン。ここまで流れるような展開は流石の久先生。つかみはバッチリです。
さて、このマンガ、ミラーマン鏡京太郎ともうひとり、主役がいるバディシステムです。私立探偵…頭に「しがない」と付くらしい…櫛灘遊霧(くしなだあすむ)がそれ。この遊霧が変な浮気調査の依頼を受けた事から物語は始まります。結局この依頼はダミーで、依頼人丸池の目的はこの面倒くさい名前をもつ人物を筆にして横浜に巨大な魔法陣を書く事でした。最後の数メートルで図形の完成を拒否する遊霧を強制的に歩かせて完成させようとする丸池。怪人の本性を現します。そこへ割って入る京太郎。怪人の正体はインベーダー。二次元世界を侵略し、三次元世界をも侵攻しようとゲートとなる魔法陣を完成させようとしていたのです。京太郎はその滅ぼされた二次元人を父に、三次元人を母にもつハーフだったのです。
この京太郎が腕っぷしは強いのですが性格がだいぶ雜。遊霧に会う前も「先生」なる人物に考える方は丸投げしていたようです。この御手洗先生もかなりエキセントリックな人物っぽいですが…。遊霧がハードボイルド志向なのに体力系まるでダメで、推理力、情報収集力に秀でている様子ですので、二人合わせてちょうどいい感じになりそうです。
魔法陣はスマホのアプリと連動し、インベーダーを一斉に召還する為のものでした。現れたインベーダーに遊霧の知人の女性、たまが乗っ取られ、巨大化してしまいました。二次元体と三次元体が接続した時、大きなエネルギーが生まれる。対抗するにはこちらも巨大化するしかないが京太郎だけでは三次元体が足りない。そこで遊霧が提案します。
「三次元体がもう人間一人分あったらどうですか?」
京太郎の体を鏡とし、遊霧の姿を写して二人が同じ動きをします。
「ミラー スパーク!!」
巨大なミラーマンの出現です。横浜港を舞台にした巨大戦の始まりです。…と言うところで一巻終了です。
原作ミラーマンの用語をうまく取り込んで使ってくれており、知ってる人間をニヤッとさせてくれます。細かい描写も凝っており、飽きさせずに読ませてくれます。電子コミックの最新版は追いかけていないのですが、読んでみようかな?
コメントを残す