ニンジャスレイヤー キョート·ヘル·オン·アース 9巻

「コミックマスターJ」「真マジンガーZERO」等独特のアツさのマンガを描き続ける余湖裕輝先生、田畑由秋先生のコミカライズです。原作のノリと強烈な化学反応を起こし、溢れるパワーは掲載誌すら転々とさせる事態になっています。現在の掲載誌はかつて「赤い核実験場」の異名を取ったチャンピオンRED。ふさわしいと言えばふさわしい…?

 クリスマスの惨劇、マルノウチスゴイタカイビルに於けるザイバツ対アマクダリの激突はまさに地獄の様相を呈しています。ニンジャのジツの応酬に当のニンジャやクローン·ヤクザはもちろん、居合わせただけのモータルたちもバタバタと倒れて行きます。リーダー格のダークドメイン対フューネラルも、激しい戦闘の末にフューネラルの首が飛ばされ、ダークドメインの勝利に終わります。強い、ダークドメインのアンタイ·ウェポン!

 一方、シルバーキーは己の命をかけてIRC空間の扉を解放し、ナラク·ニンジャを解き放ちます。フジキドの元へ一気に戻るナラク。一体化したナラクの魂はフジキドに記憶の一部を流れ込ませます。ニンジャに無惨に殺されたモータル達の怨嗟と悲しみの一滴が集まったもの…それがナラク·ニンジャソウルの正体でした。それはニンジャに殺されたフジキドの妻子、フユコとトチノキの魂もまたナラクの中にある、と言う事。その事実に涙を流すフジキド。

「だからどうした?かわって話をしてやれるとでも思うたか?」

「情に流される子供はフートンで寝ておれ!」

 再び身体を明け渡すよう迫るナラク。しかしフジキドはもう折れません。要求をつっぱね、身体の主導権を確保します。ニンジャスレイヤー復活です!

 因縁のスゴイタカイビル前広場決戦に乱入、アマクダリ、ザイバツ関係なく狩りはじめます。

「ニンジャ殺すべし!」

 そしてこの場の最強のニンジャ、ダークドメインとの一騎討ちへと進みます。

 防御はムシアナ·ジツにより全ての攻撃を透過させ、攻撃は触れるもの全て消滅させるアンタイ·ジツ。無敵のダークドメインに追い詰められるニンジャスレイヤー。必殺のアンタイ·ウェポンが振り下ろされるその瞬間、ナラクの魂とフジキドの意志が共鳴、ヌンチャクに浮かび上がった炎の文字は「忍」「殺」の2文字!回避不可能なアンタイ·ウェポンの一撃を掻い潜ったニンジャスレイヤー!

 …と言ったところで9巻終了です。トンチキ世界観ながらストーリーはアツい、独特の読後感を与えてくれますね。細かいところ(看板とかノボリの文字とか)までネタに溢れている辺り、流石です。とりあえず気になるのはガンドーさんの生死でしょうか。メイン級のキャラクターでもけっこうあっさり殺すからなぁこの作品…。

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