女子高生除霊師アカネ!

 大武政夫先生、グランドジャンプに読み切りで登場です。「ヒナまつり」の頃からやべー人だと思っていましたが、変わらずヤバかったw。

 まず主人公、東雲茜。女子高生にして除霊師。霊感ナシ!

 こう言う場合、主人公は霊能力なくても真面目に相談者の悩みを解決したりするんですが…この娘クズですw。

 そもそも茜の父親が騙りの霊能者。家の金抜いてキャバ嬢と駆け落ちし、切羽詰まった茜はタイミングよくかかって来たカモ…もとい除霊依頼の電話にとびついてしまいます。父親からたまに聞かされていた除霊のテクニック、コールドリーディング(除霊のテクニック?)で依頼者夫婦を信用させ、ホットリーディング(除霊…)の材料探しでツイアカを漁ります。奥さんの方は霊障を信じているっぽいですが、旦那はまるで気にしていないようです。茜は更に裏垢などもないか探る為、高校の友達を動員w。ファミレス食べ放題でほぼ黒なグレーゾーンに友人を引き込むのってどうなんだ?

 その結果旦那の裏垢発見。パパ活やってるらしきツイートが見つかります。

 常々思うんですが、ツイに何でもかんでも、それこそ身の破滅に繋がりそうなネタまで書いてしまうのは何故なんでしょうね?マンガなんだからオーバーに描いている、ってのもあるかもしれませんが、少なくとも裏垢とか言っても複数の他人に公開してる訳で、どこかでバレちゃいけない人に伝わるとは考えないのでしょうか?そんなに承認欲求大事か?「シブヤニアファミリー」でそんな話出てましたね。「だんごより花」とか言って。

 ともかく、一度は手を引きかけた茜ですが奥さんの「お金ならいくらでも払う」の殺し文句に反応して再度サg除霊にとりかかる事を決意、最終的に旦那をパパ活ネタで脅して味方に引き込む事に成功します。

 夫妻の家でクッソ適当な除霊をする茜。全部ひらがなの早九字(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜ~ん)がいい加減さを助長します。打ち合わせ通り家の中から霊の気配が消えた、と(白々しく)演技する旦那w。そして「今まで冷たくして悪かったな」と奥さんに優しい言葉をかけます。明確に描かれていませんが、夫婦仲が冷えきっていた事に対する不満が霊騒ぎを起こした元々の原因だったようです。涙する奥さん。

 この家に本当に霊がいるかはわからない。旦那も何食わぬ顔でパパ活を続けるかも知れない。ですが奥さんはもう霊は見ないでしょう。除霊完了、茜は謝礼ゲットです。

 あー、丸く収まった感じですが、詐欺師がカモを食っただけですね。一歩間違えば犯罪…一応茜は未成年だから補導ですね。この主要人物みんなクズな読み味は「ヒナまつり」から変わりません。キャラクターの可愛さでえげつなさを薄め、読ませるバランス感覚はさすがです。

 おそらく連載に繋げる為のお試し読み切りだと思います。ちょっと続けて読んでみたいですね。茜ちゃんにはもうしばらく金に困ってもらいましょうw。

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