ドラゴンクエスト ダイの大冒険

 TVアニメ版が大変な事になっています。ささやかな応援にでもなれば、と思ってここで取り上げる事にしました。

 ゲーム「ドラゴンクエスト」のスピンオフ企画として始まった本作品ですが、その丁寧な作りと描写力は多くのファンを産み出し、30年越しでの再アニメ化を果たしました。

 魔王ハドラーによる人間界侵攻が勇者によって阻まれてから十数年、大魔王バーンの再度の人間界侵攻に新たな勇者ダイが立ち向かう…。

 お話の特徴として、「準備していない事は起こらない」いわば「奇跡は(ほとんど)起きない」事が上げられると思います。

 強敵を倒す為に事前の準備をし、仕込みのない「実は準備していた」はない。

 ヒュンケル戦の時のライデイン特訓とか、最終決戦前のアバンストラッシュX特訓などが代表ですね。完全に前置きナシだったのは同じくヒュンケル戦の魔法剣と、超魔ハドラー戦のギガストラッシュくらいでしょうか。

 結果、ファンタジーでありながら非常に説得力のある展開になっています。原作三条先生が、週刊連載と言う修羅場でどれだけ考え抜いていたか察せられて頭が下がります。

 もうひとつ魅力的な要素としてポップと言うキャラクターの存在があると思います。

 最初は炎系の最強呪文メラゾーマを既に使える等、光るところもありますが根性がなく、強い敵と出会えば腰砕けして逃げ出してしまう、いわゆるヘタレキャラでした。

 ですが彼はなけなしの勇気を振り絞り、獣王クロコダイン戦ではダイの育ての親ブラスを正気に戻す事でダイを全力で戦えるようにし、ヒュンケル戦ではダイにライデインを撃たせるサポート、竜魔人バラン戦では自己犠牲呪文メガンテを使い、バランを仕留める事は出来ませんでしたがダイの記憶を取り戻させ、バラン打倒の重要なピースとなりました。

 バーンパレス突入前には自分の精神的弱さと負い目を遂に克服し、賢者…改め大魔道士として、勇者パーティーの頭脳として大きな役割を果たす事になります。

 いわゆる普通のキャラクターであり、困難に出くわせば逃げ出してしまう、読者である自分たちと同じような人間がこけつまろびつしながら強くなって行く姿は読者の共感を呼びました。ある意味最初から強い、共感を拒否するキャラクターであるダイと別の、「ダイ大」の二人目の主人公と言ってよい存在となったのです。

 そのポップが、ダイとハドラーを亡きものしようとキルバーンが仕掛けたトラップに割って入った状態で次回放送未定…。ポップの魔法力が尽きてしまうw。

 ここから一エピソードも削れないはずです。どうにか完全な形で公開してもらいたいと思います。

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