化物語 162話

 「傷物語」編もクライマックス、羽川さんどんだけヤバいんですか?

 …と、その前にアララギ君です。直江津で一番ヤバい怪異に出会ってしまいました。

 死屍累生死郞。キスショットの最初の眷属。下世話な言い方をすれば、昔の男と現在の男の邂逅です。この男がアララギ君に放ったのが

「キスショットと別れてもらいたい」

 あー、いろんな解釈が出来る言い方ですね。勿論キスショット=忍との契約を打ち切ってほしい、が最大の意味でしょうが。

 その忍ですが、苛虎に不意打ちで吹き飛ばされた頭の再生中です。目が見える様になった忍の目の前には羽川の…死体。あのデカブツを産んだのだから仕方ない、と呟く忍の前で、しかし羽川の身体は再生を始めます。

 どうやらメメの仕込みの様で、元々春休みの段階で彼女の体内にはアララギの血、つまり忍の不死力が入っている。その不死力はアララギの血を再摂取する事で一時的にブーストがかかる…らしいです。

 流石の羽川さんはこの状況を読んでアララギ君に噛みついた、と言う事ですね。

 なんだかんだで羽川さん猫吸血鬼バージョン爆誕です。髪に黒のメッシュも入って虎要素もしっかり押さえ…羽川さん属性の過積載って聞いた事ありませんかね?

 アララギ君はペタ胸の方が好きだからおっぱい小さくしてほしい、だのいつものネタシーンも入れつつ、羽川はおそらく戦場ヶ原の元へ向かった苛虎を止めるべく、単独で出発する決意を固めます。

 虎と刺し違える覚悟の羽川に忍が声をかけます。

「うぬには”待つ“と言う選択肢がある」

 戦場ヶ原が生きるのはあとせいぜい70~80年。アララギも、そして吸血鬼の力を得た羽川もおそらくそれ以上生きる…。

「生きて帰ってこい」

「化物には化物の恋の戦り方というものがあろうぞ」

 羽川も考えもしなかった可能性。生き残れば、戦場ヶ原に勝てなくても阿良々木暦を手に入れられる…。あー、ちょうど「UQ HOLDER」でもありましたね。不死人故の長いスパンで捉えた恋愛。誰も傷つかない着地点です。羽川の生きて帰るモチベーションとしては充分ですね。

 勿論うまく事が運ぶとは限りません。そもそもアララギ君は人間に戻りたがっているはず。どこかで定命に戻ったらオジャン。

 80年経った後にアララギ君がちゃんと羽川さんを見てくれるかは、はっきり言って分かりません。戦場ヶ原に操を立てる可能性、他の女の所へフラフラ行っちゃう可能性。

 …最悪の可能性は、アララギ君を追いかける為にガハラさん吸血鬼化。二人は永遠に一緒…。その場合、羽川さんは永遠に二人のイチャイチャを見せつけられると言う地獄。定期的に苛虎吐き出しちゃいますね。

 何にしても未来の話です。死んでしまっては心配も出来ません。生きる希望が出来たのは無条件に良い話です。まずは無事戻って来ましょう。

 がんばれバサ姉!

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