ヒーロー側はガンガン押され、不利になる一方ですが子供たちも確実に成長し、結束が固まっています。ただやられっぱなしではありません。
国際的な調整やら軍事バランスやら全てぶっちぎって日本へ向かうのはアメリカNo.1ヒーロー、スターアンドストライプ!F-117の機上に立って日本まで飛んで来るナイスガイ…レディだ!
脳無の背に乗って迎え撃つ死柄木弔。日本のヒーローたちが合流する遥か手前での接敵です。スターから見れば願ってもないAFO=死柄木単独との会戦。死柄木からすればアメリカNo.1の個性を奪える千載一遇のチャンスです。そのスターの個性が「新秩序」。対象に触れた後、名を呼ぶ事で対象に新たにルールを設定できる、という超強力な個性です。大気に触れれば手前の空間を真空に、自分に適用すればオールマイトクラス…とは行かないまでも戦闘機の上で突っ立っていられるくらいにはなります。ちなみに見た目はオールマイト風にw。
つまり死柄木の”崩壊“とスターの“新秩序“、どちらが先に触れるかの短期決戦です。
超パワーのスターと複数個性の死柄木のチート対決はまずはスターに軍配が上がります。死柄木を押さえ込んだスター。
「トムラシガラキはここから少しでも動いたら 心臓が止まる」
ですが“新秩序“は効きませんでした。AFOと死柄木の融合が完成しておらず、自己認識が曖昧だったのがよい方に作用しました。“新秩序“を生物に作用させるには認識している名前を特定する必要があったのです。
わずかな手懸かりから“新秩序“のルールを特定していく死柄木。時間をかける程にスターに不利になっていきます。それを直感したスターはアメリカ本土に連絡を取ります。
「こいつはもう日本の敵じゃない 世界の敵になる」
「日本にはできないやり方で 今殺す」
自身の1000倍サイズに大気を固めた巨人の身体でF-117が発射するレーザーを収束して死柄木に叩きつける…言ってて冗談みたいだな~、と思いますがその通りの事をやっています。焼き尽くされる死柄木。ですがスターは油断しません。
「これで倒せるならエンデヴァーが倒せなかったはずがない!!」
先程アメリカに注文したものが届くまでの繋ぎだったようです。そして届いたのが…
新型極超音速大陸間巡航ミサイル ティアマト。到達したミサイルを巨人体でまとめて掴み、死柄木に叩きつける!
「新型極超音速大陸間巡航パンチ」
一瞬海底が露出する程の大爆発。ですが死柄木は“崩壊”で海底を掘り進む事で爆発をやり過ごし、刹那の隙をついてスターに接触。
“新秩序”は死柄木に奪われました…。同時に崩壊していくスターの身体。しかしスターは只ではやられませんでした。
「“新秩序”は他の個性と反発する!!」
最後のルールは死柄木の中で猛威を振るいます。大量の個性を抱えるAFOには覿面です。身体と個性も次々破壊され、死柄木は撤退せざるを得ませんでした。スターは骨まで崩壊して死体も残らない有り様でしたが、死柄木もまた”新秩序“自体が破壊されるまでダメージが続き、複数の個性を失うと共に回復までに更に一週間の時間を必要とする事になったのです。
随行していた戦闘機の持ち帰ったデータからその事を知った雄英側は、生徒たちの力の底上げと敵たちの捜索に時間を費やします。とはいえ雄英側は後手に回らざるを得ず、どうしても不利な状況に置かれます。
そんな中、かつてからの懸案だった敵側のスパイの正体が判明します。スパイは…青山でした。無個性として生まれた彼はAFOから個性を貰っていたのです。オールマイトが雄英に教師として赴任する、という情報を掴んだAFOは、青山を生徒として入学させて内部の情報を送らせていました。逆らえば両親ごと殺される。失敗しても殺される。AFOにとっては複数用意している手段の一つだったのでしょうね。荼毘に「バレたらどうする」と聞かれた時にこう返しています。
「君は100円ライターが点かなくなったらどうするかね?」
「彼らが成功すれば嬉しい ダメだったら『あぁダメだったか』と落胆し 次のルートに思いを馳せるだけだ」
まさしく使い捨ての道具だ、と。
拘束され、尋問されようとする青山。
緑谷が同じ元無個性でAFOと戦う宿命を背負っている、と聞いて心配するより先に絶望した自分に絶望した、自分は根っからの敵だったんだ、と自嘲する青山に「違うだろ!?」と叫ぶ緑谷。
「とりつくろいもせずに泣いているのは AFOの言う通りにできなかったからじゃあないだろう?!」
「この手を握ってくれ 青山くん」
「君はまだ ヒーローになれるんだから!!」
AFOに情報を渡せる青山なら、AFOの動きを誘導できるかもしれない。
プレゼントマイクは飛躍しすぎだ、と止めに入ります。そもそもA組は一番の被害者。今更青山を信じられるのか、と。
「それは過去の話でしょう」
飯田が代表して答えます。
「今泣いて絶望しているクラスメイトを」
「友として手を取りたい」
更に塚内が突っ込みます。AFOに嘘は通じない、協力してもすぐバレる、と。
相澤がリモートで割って入ります。何か案がある様です。
「青山 俺はまだおまえを除籍するつもりはない」
一見冷たいですが心に響く、イレイザーヘッドらしい言葉です。
青山は一旦本部預かり。寮に戻ったA組メンバーの顔は怒りに満ちていました。オールマイトの感じる通り、有精卵たちは大きく、大きく育っています。それはAFOにとっての誤算に違いありません。最終決戦は近いです。
最初から強い主人公もたくさんいますが、少年マンガと言うのはやはりキャラクターの成長がキモだと思います。そういう意味で「ヒロアカ」はまさしく少年マンガです。肉体的にも精神的にも未熟だった子供たちがヒーローとして起つのを見て行くのは何とも言えない醍醐味がありますね。今巻なんかあの発目さんまで成長を見せてくれますからw。
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