不死身の万次さんがアメリカに渡り、ジョン万次郎として帰って来ました!と何だかエラいところに嵌め込んできました「無限の住人~幕末ノ章~」。確かに万次さんなら少々漂流しても死にはしないでしょうし…いや不死者が歴史の表舞台に立っちゃ不味いでしょう…。
海軍操練所が廃止になり、竜馬は自分の会社「海援隊」を立ち上げようと動き始めます。中岡はボロボロになった長州の建て直しに協力する事になり、万次は中岡の用心棒として長州まで同行する事になります。ジョン万次郎として吉田松陰とも面識がある万次、長州との奇縁を感じます。何せこれから訪ねる相手も松陰の一番弟子、高杉晋作なのですから。
長州に入ってすぐ、高杉襲撃の情報を聞いて救援に走る中岡と万次。着いた現場て見たのは…お姉ちゃんに都々逸歌わせながら褌一丁で斬り結ぶ変態…もとい白髪の男。
「これも松陰先生のお導きだろうか」
「なあ!アメリカ帰りのジョン·マンさん」
この男こそ、かつて奇兵隊を組織して長州の危機を救った高杉晋作その人。…ホントに?80年くらい前に片腕骨刀にして襲って来なかった?
現在の高杉は奇兵隊からも追われるお尋ね者。現総督の赤根は京都見廻組の佐々木と共謀する仲になっています。馬関戦争でぼろ負けして藩全体が佐幕に傾き、高杉率いる過激派を始末する事で藩内の倒幕派を一掃するつもりのようです。
高杉は下関奉行所の占拠を皮切りに要所を落とし、長州乗っ取りを果たすつもりです。
奇兵隊は既に支配下になく、手勢は百に満たない。幕府軍との戦力差を考えれば狂気の沙汰です。
「言葉では説明できないがとにかく一撃を加えれば全てが変わるんだ」
「一見行き止まりに思える壁が その一撃で崩れて視える世界が大きく変わる」
理論ではなく感覚で動いているようですね。
軍を挙げる直前、陣に紛れ込んでいた佐々木の手の者…御庭番によって高杉が負傷。万次が鎧兜を着込んで代わりを務める事に。
無血開城が出来るから黙って立っていればいい、と言う話でしたがそうも行かず、奉行·根来は交渉の場に高杉の同席を求めて来ました。顔を見せる事を求めて来た奉行側に包帯まみれの顔を出して…なんとかごまかしw。制圧した奉行所から船を出し、三田尻海軍局を更に電撃制圧。長州全土の倒幕派が呼応して決起する事になり、藩政府は一気に孤立してしまいました。
高杉が行動を起こした結果こうなった訳で、なんとなくでもこれを見越していた高杉、やっぱり只者ではありません。
ですが佐々木評するところ、高杉では長州をまとめ上げる事は出来ないだろう、と。それが出来る男は…浮浪者スタイルで逃亡の真っ最中でした。「逃げの桂」桂小五郎ですね。長州を倒幕で団結させるにはこの男の帰還を待たねばなりません。
新撰組に伊東甲子太郎率いる北辰一刀流深川道場のメンツが合流したり、竜馬が薩摩の懐に飛び込んだり…さすが幕末、平行していろんな事件が起こっています。更に血仙術が広まりつつあるようで…万次はどこにたどり着くのでしょうか。
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