冨樫義博 復活! 冨樫義博 復活!

 烈さんばりに喜んでしまいましたがw。

 本日、「冨樫義博」名義のTwitterアカウントが開設され、「とりあえずあと4話」のツイートがされました。当初偽者疑惑もありましたが村田雄介先生や元アシスタントの方によって確認が取れ、集英社も認めた事でめでたく本人であると確定しました。

 現在フォロワー150万オーバー。とんでもない勢いです。みんな待ってたんですね。もちろん私もフォローしてますw。 

 ただ、まだ「HUNTER×HUNTER」の掲載が決まった訳でもなんでもありませんので、これっきりでフェードアウトの可能性がないとは言えないのが…いやいやいや。

 冨樫先生と言えば複雑なストーリー展開と共にキャラクターの容赦の無さも特徴と言えますね。「幽☆遊☆白書」の主人公、幽助は魔界にて自身の先祖、食人鬼雷禅が人を愛したが故に食人を絶ち、弱って行く様子を見て

「食えよ 人間しか食えねェってならオレが二·三人かっさらってきてやるよ」

 と言い切ります。人間と言えども食物連鎖の一部。弱肉強食の理から外れるものではない、と言うある意味合理的な視点です。この時の幽助は魔界の血が強く出ていて人間離れが進んでいるのですが、ジャンプ主人公としては余裕でアウトです。

 「人間」と言うしがらみに囚われない、純粋さの発露とも言えるかも知れません。その純粋さは「HUNTER×HUNTER」のゴンにも受け継がれています。猛獣や魔獣と呼ばれる存在にも分け隔てなく接する、殺人狂のヒソカとも(自分がターゲットにされているにも関わらず)対等に付き合う、キメラアントですら仲間にできる。

 対して敵とみれば全く容赦がない。爆弾魔(ボマー)に対しては自らの腕を破壊しても全く怯まず、ネフェルピトーには「もうこの後一生念が使えなくなってもいい」と言う凄まじい覚悟で自身を成長させ(いわゆるゴンさん状態)、ピトーを圧倒しました。一切の駆け引きのない、差別のない、代わりに躊躇もない。非常に危うい、それ故に魅力溢れるキャラクターとしてゴンは成立しました。

 こうした意思を持ったキャラクターが(それこそ脇役に到るまで)複雑に絡み合うからこその、あのストーリーが出来上がるのかも知れません。そしてそれがとんでもなく難しい作業であろう事も想像に難くありません。そりゃ時間もかかりますわ…。

 「HUNTER」本編では暗黒大陸へ向かう途中でカキン王国の王選がはじまり、読者の身ではこれからどうなるのかまるで予想が出来ませんが、そろそろ冨樫先生の年齢も気になって来ます。さいとうたかを先生、三浦建太郎先生、みなもと太郎先生と作品の完結を見ずに逝ってしまわれた方たちを実際に目にすると…ね。

 冨樫先生の体調ももちろん大事ですが、一読者として「HUNTER×HUNTER」の大団円を見たい、と切に願います。

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