君は008 19巻

 ドグラ·マグラによる中東某国の王子暗殺計画を見事防いだシグマ1チーム。エージェント、アーキムの最後っ屁「中野側もドグラの権威を傷付ける為、王子に毒を盛るのを看過した」と主張しました。「陰謀はあった」と認める洋子に「毒入りスープを飲む手を止めようとした洋子の目に嘘はなかった」と洋子を信じる王子。非常に好印象でミッション達成ですね。もう王子中野機関の後援者になりそうな勢いですw。

 丸く収まったところですが、別の問題が持ち上がります。エイトがドグラ·マグラで受けた洗脳が効果を発揮し始めました。

「しばらく待機…しかる後、大切な者から順に手をかけてゆくのだ!!」

 エイトがターゲットに選んだのは…あやめ。期せずして二人は殺し合いをする羽目に。技量の上がっているエイト相手では、あやめも気を抜けば危ない。しかし本気の暗殺剣を振るえばエイトの命も…。

「だめよ!私まだこの人のこと…名前で呼んだことすらないのに!!」

 なんとかエイトを気絶させたあやめ。オキタとマザーの治療で洗脳は解かれましたが、ターゲット選択の条件を聞いて(一番大切な者)、あやめ真っ赤ですw。年相応の表情が可愛いですね。

 一連の出来事をまるで憶えていないエイト。あやめは勇気を出して「エイト君!」と呼び掛けるのでした。殺し合いの成果…まぁいいですよねw。

 続くミッションは学園最強チーム、アルファ1との合同任務。コンシールメント·デバイス(ハニワ)の輸送ですが、新幹線の乗客に化けたドグラ·マグラが次々襲いかかって来ます。アルファ1の千堂はわずかな違和感からドグラを確実に見分け、排除していきます。チームメンバーの七々扇とアユーシも圧倒的な戦闘力を有し、もうデルタ3要らなくね?な状態なのですが、千堂は指導教官の校長から「エイトのもつ”陽だまりの力“を学べ」と言われているそうで常にエイトを伴って行動しようとします。お陰でエイトは死ぬ目に会ってますがw。幹部クラスのドグラ(見た目は少年)に追われる中で、千堂は自らが人間とドグラのハーフである事を明かします。それ故にドグラ·マグラをよく知っており、またそれ故に人同士のふれあいに疎く、校長が“陽だまりの力”を学べと言う指令をだしたのでしょう。

 「貴様らドグラ·マグラにも感情はある…いやむしろ我らよりも感情的なくらいだ!」

「ただ…貴様らは”良心の呵責“というものを獲得できていないだけ…」

 千堂が煽り、少年に奪い取られたハニワの中には校長の腰降りダンスの映像が…w!

「オレ達2チーム6人は全て…囮だ!!」

 本物のデバイスは洋子が別の場所で受け渡していました。

 「あ、あれだけの人数を囮に…き、貴様らああああ!!」

 感情がない、と自慢していたドグラががっつり怒ったところで以下次巻、です。

 …やっぱりドグラ·マグラに感情がない、ってのはお題目ですよね。どっちかと言うと強い個体ほど感情も強い。無理矢理カタに嵌められてる感じですね。その辺がドグラ·マグラにつけこむ隙になるのでしょうか。

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