八重子の故郷の島を訪問する事になったモグラ一行。到着前から怪しい雰囲気ではあったのですが(具体的には横溝風ミステリーかジャパニーズホラー)、実際島のムードがおかしかったりやべぇモノが見えたり。八重子の旧友、森君が精神のバランスを欠いた姿になっており、八重子と顔を会わせた翌日に自殺未遂を起こしてしまいました。
様子を見に行こうとする八重子と鮫島の社長がニアミス。島のまとめ役で島民の大半を雇っている会社の社長さん。要するに島で一番えらいひとですね。この人が森君に端を発する騒動の謝罪と島の案内にやって来たそうです。
猫附教授一家も一緒なので民俗学の研究に協力する為…と言う理屈は通りますが、孫娘(八重子の同級生)まで連れて来ている辺り、森君に会わせない様に動いている…というのは考えすぎでしょうか?
神社やら祭を観光資源として活用しようとか、水産会社を運営して島の経済を回していたり、いろいろやっているようです。
「森君って 要は島の新参者なのか」
島の様子を見て回ったモグラがボソッと呟きます。八重子のお父さんの説明では、森君のお父さんが島に来てすぐの頃、社長の小さなミスを指摘してしまったそうで。
…それだけ?それだけです。鮫島一族のちょっとした不祥事などは島民の暗黙の了解でもみ消してしまうそうで。その辺の呼吸が分からなかった森一家が村八分の扱いになっている、と。
鮫島一族が外の胡散臭いヤカラから島を守っている面もあり、良く言えば鮫島は島の庇護者、悪く言えば支配者となっているんですね。
八重子のお父さんもこれが正常とは思っていないようで、彼女を大学にやる事には賛成だったそうです。
「賢さは武器になる!だから猫附先生、皆さん!八重子にたくさん学ばせてやって下さい!」
いいお父さんですね。子供の未来の選択肢を増やそうと一生懸命努力しています。
一方、鮫島の社長。家に戻ってお婆さん…社長のお母さんに報告してます。
「お疲れさま、本当によく頑張ったわ」
「うん、僕言われた通り頑張ったよ ママぁ」
…やべぇ。いろいろヤバい島だけどこれが一番ヤバい。一線に立っているコミュニティの代表者が母親の言いなりってどうよ!?
日本の田舎の閉鎖社会を舞台にしたウェットホラーかと思ったら一気にサイコスリラーの様相を呈して来ました。絶対何か起こりますが、どう収拾付けるんでしょうか。
また本来の目的、八重子の曾祖父とモグラの面会はどうなるんでしょう。こっちは更に後のエピソードに繋がるネタの様に思います。
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