古墳時代と変身ヒーローの悪魔合体、久正人先生の「カムヤライド」です。前巻ではカワラケ(土器)二つ合わせてタイヤにしてバイク作っちゃいましたからねw。凄まじいまでの拡大解釈が楽しいw 。
その超解釈で今回語られるのが「古事記」。天孫降臨とされるのが天から落ちてきた「もの」。間違いなくヒトガタのそれ…ギャグマンガみたいなめり込み方で地面に潜ったそれは日本中に飛び散り、各地に怪物…“国津神”を発生させました。この影響でヤマト族は壊滅寸前。この国津神を退ける為、彼らは毒をもって毒を制す策を取ります。地にめり込んだ「もの」から肉を引き剥がし、八百万本の柱を切り出し組み合わせた骨格に肉をかぶせて作り出した肉体に八百万一本目として人柱(ヤマト初代大王イワレビコ)を埋め込む事で完成した巨人「ヤマトオオクニタマ」を国津神にぶつけたのです。次々と国津神を打ち倒して東へ攻め登る巨人。切り開いた土地に新たな国を開き、イワレビコは王として君臨します。ヤマトオオクニタマの呪いと共に。
そして200年が経った頃、国津神復活の予兆か各地に現れ始め、先代大王イサチは国津神討伐の為の兵器開発を開始します。
ヤマトオオクニタマの肉を使った新兵器の計画は二つ。一つは「ヌナキ計画」。肉を小分けして呪いが発生しない様にし、兵士の身体に纏わせて軍とする…発案者はノミの宿禰…モンコです。つまりライドですね。ですがこれは詳細は不明ながらも失敗。宿禰の処刑によって計画は頓挫します。
もう一つがヤマトヒメ主導の「トヨスキ計画」。外に纏うのではなく内に潜ませる、人間に肉を食べさせて人外の力を宿らせようと言う計画です。これをうまくいかせる為に大王イワレビコの血を引く実験体を大量に用意させました。要するにこの人、自分の親戚を実験の結果とはいえ大量虐殺した訳で…相当狂ってます。その結果生き残ったのがオオウスとオウスの二人。しかもこの二人は暴走の結果殺し合い、オウスはオオウスを引きちぎって殺していたのです。…え?
「思い出せそう?オウスちゃん」
じゃあ今までオウスと一緒に旅してきたオオウスは…?罪悪感からオウスが作り出した幻でした。他の誰にも見えていない、オウスの一人芝居だったのです。それに気付く事でオウスは覚醒!人のような神のような姿に!
その姿に国津神との共通点を見出だしたヤマトヒメはオウスに国津神を食わせれば強化に繋がるのではないか、と考えます。そんなに都合良く国津神が集まっているところが…
「あるね!」
モンコが国津神を封じた人形をたくさん持っています…。
熊野で巨大国津神に苦戦していたオトタチバナと黒盾隊を助けたのはすごい勢いで飛んで来たオウス!ヤマトヒメの言うままに国津神の肉を食らうオウス。
「はい 神薙剣(カムナキラー)です」
…なんか人格抜け落ちてます?国津神を狩るロボットみたくなってますね。
生きた国津神をオウスに食わせる為にモンコを探すヤマトヒメたち。モンコが居るのは師匠ノツチが居る菟田。フトタマたちもその情報を掴み、菟田へ向かいます。
菟田ではノツチが土地を賭けて「殖えす葬る」(ブエスボウル)をする、とか言ってます。
センセイのん気なこと言ってる場合じゃないです。もうすぐそこ戦場になりますよ…。
モンコの力と草薙と国津神、全部元を同じくしていました。敵と同じ力を使って戦うのはヒーローの定番の一つ。押さえてますね久先生。
また闇落ちオウスくん等、歴史のエピソードをストーリーに絡めるのもすごい上手い!ヤマトタケルの伝説を追いかけるならこの先は東国征伐に…あ、オトタチバナ死ぬ?
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