「ホーリーランド」「無法島」の森恒二先生方を監修に迎え、三浦先生のアシスタント集団「スタジオ我画」が描く、「ベルセルク」が戻って来ました!まずはこの決断に感謝を。
妖精島が揺れています。
「来た 何か来た 人? …いや…」
「外から来た 恐ろしい存在… ここに… 入り込んだ…!」
キャスカも異常を感じ、外へ出て来ます。
そこでガッツと対峙しているのは…グリフィス!
贄のしるしが反応します。蘇る蝕の記憶術。御守りも一瞬で砕け散ります。
獣のような悲鳴を上げるキャスカ!
ガッツも爆発寸前です。背中を這い登ってくる狂犬の兜。左の義手が震えます。幻肢痛でしょうか。ドラゴン殺しを振り上げてグリフィスに斬りかかります。もう人間かどうか怪しい勢いです。
「グゥリ」
なんとここで365話切れます。すぐ次のページで366話が始まるんですがw。
「グゥ…!リッフィィィス!!」
振り下ろされたドラゴン殺しは…そのまま地面を叩きます。当たらなかった訳ではありません。当たってもまるで何も存在しないかのように透過してしまうのです。何事もないかのようにガッツを見つめるグリフィス。嵐のように剣を振り回すガッツ。グリフィスはまるで意に介しません。
一方、アストラル界も大変な事になっています。ヒト型の強大な存在…。シールケも取り込まれそうになったところをファルネーゼに止められます。
「凄まじい力です 近寄るべきではありません!全てを引き寄せ飲み込む存在 潮流(メイルストロム)です!」
現実世界に戻った二人が見たのはガッツとグリフィスの戦いとも言えない戦い。だってほぼガッツの一人相撲ですから。
そこに更に…
「感じるぞ…!何かが…何かが! 来る…!!」
妖精島に落ちて来たそれは…熊のような手でガッツを潰しにかかります。回避したガッツが見たのは…コウモリの羽根と片ツノの怪物…ゾッド!
最悪の敵が現れました。妖精島なら魔術のサポートも期待出来るし前回よりガッツに分があるかも知れませんが、問題はグリフィスです。これまで使徒相手でも物理でぶん殴れていたドラゴン殺しが完全無効とか…。現状ガッツにはグリフィスへの有効打が期待できない事になります。突破口としては鎧の力…髑髏の騎士=覇王ガイゼリック関係ですが…リスクデカイんだよなぁ。
さて、まごうかたなき「ベルセルク」がここにあります。なんとなくの違和感がないか、と言われればないとは言えませんが、充分な完成度であろうと思います。盟友、森先生とスタジオ我画の皆さんの奮闘あればこそ。何でもこうは行きません。
「ゴルゴ13」もそうですが、もともとさいとう先生が自分なしでも作品が作れるようにプロダクション方式で作業していたから現在でも作品が発表されているわけで、これが例えば「風雲児たち」も再生できるか、と言われれば無理だろうと思います。基本幕末史を追ってはいますが、みなもと先生独特のギャグセンスが必須であり、いい意味でのライブ感を持ったあの雰囲気はみなもと先生本人にしか出せないものでしょう。
ジャンルの適性、近しい人たちの献身、優秀なアシスタントたち。これだけの好材料が集まる事は二度とないです。今は我々はこの奇跡を見守るとしましょう。
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