ヴィジランテ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 15巻

 ヒーローじゃないヒーローたちの戦いもついに最終巻です。ヒーローに出来ない事、ヒーローではたどり着けない場所…彼らは行けるのでしょうか。

 瓦礫を吹き飛ばすコーイチの新技。

「こ、これは…このパワーは…」

 No.6の巨大な拳がコーイチに落ちてきます。

「絶対使っちゃダメなやつ!」

 コーイチらしい反応ですw。

「敵は大物だ 殴りがいがあるな」

 まだいましたナックルダスター師匠(幻)。

 巨大No.6の頭部に本体が透けて見えます。

「剥き出しの脳が弱点だ その拳で脳を潰せば死ぬぞ!!」

 物騒な提案を続々してくる師匠。やっぱりあんた幻じゃないよね?!

「そんな『人殺しなら殴り殺していい』みたいなリクツ…それはさすがにダメでしょう」

「まぁそうよね」

 ヒョコっと現れたポップ。幻かこれも?同時刻にポップ本体は症状悪化してます。…ヤバくない?

 こんなデカイのが暴れたら大変だからなんとか旧市街に引き留めてみる、とコーイチ。

 なら少しくらい反撃しないと、と勧めるポップに

「ポップ怒らない?」

「君に嫌われたくないんだ」

 ポップ真っ赤です。一応ピンチなんですけどねw。

 「ヒーローのいないこの街で今がんばれるのはコーイチだけ 『ヒーロー』できるのはあなただけ だから今日だけは許してあげる」

「やっちゃえ☆ヒーロー!!」

 No.6のボディを削る攻撃を連打するコーイチ!見守るAFO(幻)も興味をそそられる成長具合です。No.6の再生も早くてあまり有効なダメージになってない感じですが、それすら

「身の入ってないトコなら強くパンチしても大丈夫だね!」

 コーイチにとっては好材料のようです。

 戦い続ける二人にはいつしかこの時間が楽しいものに感じられ始めます。かつてヒーローに憧れ、周りがヒーローを卒業して行く中でヒーロー好きを隠すようになったコーイチ。そもそも外との接触を禁じられ、コミュニケーションを取る事が少なかったNo.6。

 二人が戦う姿は夕暮れの公園で時間を惜しんで遊ぶ子供たちの様で…。

 ついにNo.6の一撃がコーイチに通り、焼き尽くされたかに見えました。コーイチにサンプルとして興味を持ったAFOでしたが回収は諦め、No.6を労います。

「君は実によく燃える焚き木だったよ『試験体6号』」

 あっさり見捨てられました。そして勿論コーイチは生きていました。ボロボロになって、それでも逃げずに。

 ヴィランが暴れているとじっとしていられなくて出て行ってしまう、とコーイチ。

「周りの人を助けなきゃ…もちろんまずはそのためなんだけど 暴れてる本人もなんだかすごくたいへんそうだ」

「…でも大丈夫 心配ないよ ヒーローを信じて待ってれば きっとなんとかしてくれる」

「だからそれまでは俺がいる 俺が君といっしょにいるよ」

 戦い続ける二人。しかしウェイト差でコーイチが押されだしたとき、

「コーイチ~~~!!負けるな~~~!!」

 なるフェスのメンバー、ホッパーズ、鳴羽田のみんなの応援。そして現れるベストジーニスト、エッジショット、インゲニウム、イレイザーヘッド…プロヒーロー到着です!

「お前には『余計なことをしたら骨を折る』と言ったはずだが――前払いとはいい心掛けだな」

 キビシイながらも温かい、イレイザーヘッドやはり教師に向いてます。

 増援が来るまでコーイチを囮にNo.6を引きずり回す作戦ですが、行く先々で声援を受ける苦労マン…コーイチにNo.6は嫉妬…でしょうか。

「俺が欲しかったもの 俺がなりたかったもの それは結局全部お前が…」

 融合していたアノニマスを分離しての無差別爆破を始めます。ヒーローたちが対処しきれず市民に被害が出るかと思われたその時、

「わ た し がッ 来たーッ!!」

 そう、オールマイトです!アノニマスを全て空中へ投げ上げ、

「赫灼熱拳 プロミネンスバーン!!」

 No.2ヒーロー、エンデヴァーが一網打尽!

 トップヒーローによる見事なワンツーフィニッシュ!ケリがついた…かに見えました。

 本体だけが逃げのび、最後の最後にザ·クロウラー…コーイチを探し当てます。

 「殺せ」とささやくAFOを振り払ってコーイチの顔に傷を刻むNo.6。

「傷がついた!カッコイイ傷がついたぞ!」

「鏡を見るたび思い出せ 自分の責任を 存在の意味を」

「お前が救えなかった奴のことを…」

 わざわざコーイチから離れて自爆するNo.6。コーイチを巻き込む事もできたのに。

 …おぼえていてほしかったのですかね。たったひとりのトモダチに。

 燃え尽きるNo.6が最期に思い出したのは…ポップの歌。

「初めて聞いた時、俺泣いちゃったもんな…」

 ポップ本人も歌って送っています。意地っ張りの歌。師匠とポップの幻が消え、同時に二人が意識を取り戻します。繋がっていたんですね…。

 事件後、コーイチはヒーロー資格がない故に功績と共に賠償責任も問われ…キャプテン·セレブリティとマコトの画策でなんとアメリカでヒーローをやる事にw。ヒーロー名“スカイ·クロウラー”は言い得て妙です。天然ボケでトラブルも絶えませんが、ニューヨークでしっかり受け入れられている様です。フレンドリー具合はスパイダーマンぽいかな?

 AFOはコーイチの存在がよほど衝撃だったのか…「なんてことない個性が成長して強個性になる」事を警戒し、強個性を正面からねじ伏せる個体「脳無」の開発に舵を切る事になります。

 そしてザ·クロウラーのいなくなった鳴羽田の街には…

「ヒーローというやつは忙しい わざわざこんな路地裏に飛んでは来ない」

「では貴様らのようなヴィランまがいのチンピラがやりたい放題というわけか?」

「それもまたちがう なぜなら今ここには―俺がいる!」

 杖をつき、傷だらけになりながらナックルを構えるその男…まさにヴィジランテ!

 ヴィランをも助けたいと願う青年は(だいぶ危なっかしいですが)ヒーローになり、でも街の闇を守る者も(こちらも別の意味で危なっかしい)また存在する。流れる涙はどこでも同じ、守るべきものはそこにある。正義を守るのに資格なんていらない、身体が勝手に動くから!

 まさにコーイチはデクと根本を同じくする者でした。周りを助けまくるから自分も周りに助けられる、助けるために頑張るから更に成長する。理想的なヒーローですね。彼ならどんな困難でも(周りの助けも込みで)突破していくに違いありません。

 ともかく、古橋先生、別天先生、お疲れ様でした!

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