「裏切り者」は青山でした。元々無個性だった青山はAFOに従う約束で個性「ネビルレーザー」を譲り受けていたのです。A組メンバーは彼を排除することなく、AFOに対する怒りを新たにするのでした。
オールマイト、塚内警部、ホークス等主だったメンバーで作戦会議が始まっています。青山の件を踏まえての敵連合対策ですね。
AFOと死柄木を始めとする敵主力の分断、各個撃破。その為に敵を誘き寄せる事が条件、と結論づけます。その作戦の為に青山の協力が必要だ、と。
青山の説得にイレイザーヘッド…相澤消太が当たります。
「あいつらは友達だから優しく言ってくれたが俺は違う ハッキリ言ってやる 戦え 戦うしかないんだおまえは」
「分かってます勝たなきゃいけないから 勝つ為のコマにならなきゃ…対等に…っ!!」
「たしかにそうだ おまえを利用するって点では俺たちとAFO 何も違いはないかもな」
「だが このまま降りて罪に苛まれたままうっすら死んでいく事を俺は許さない」
「この先一生負い目を抱える生き方など先生(おれ)は生徒に教えない 惨めで情けなくても手を差し出してくれた友と歩め」
「俺たちが守る 断言する あいつらといれば大丈夫だ」
相澤全力の説得です。かつて友を救えなかった自分と重なるのでしょうか。そして青山を活かす最後のピースが…心操?
青山は緑谷を外へ呼び出します。
「AFOの本当の目的を教えてあげる」
日本の政情不安が世界に波及し、世界大恐慌に似た流れが起こっている。世界的大混乱で各国が体力を失い、長期政策を維持する事も出来なくなり、どんどん貧しくなる。
「そんな世の中―例えば水が足りない国に飲み水を出せる”個性“が現れたら」
「唯一人…圧倒的“個”人がイニシアチブを取れる土壌が形成されつつある」
「彼は世界の裁定者になる」
緑谷が反論します。
「そんなの…変だよ 世界が許すハズがないよ…」
「それに まだ僕たちがいるよ…!」
「そうだね だからきっとこれは最後の詰めなんだ ごめんね やっぱり僕は パパンとママンの安全を守りたい」
青山の後ろに現れたのは…AFO!
「よくやってくれたね青山優雅 恐ろしかったろう 友を裏切るのは 心苦しかったろう 信頼されるというのは」
「よく乗り越えた!」
人心操作の一環でしょうか。悪事を言葉巧みに賞賛します。まさに魔王ですね。
「…心苦しいなんてものじゃあ…なかったですよ叔父さま!!」
振り向いてネビルレーザーをAFOに叩き込む青山!裏切ってなかった!
「…パパンとママンの為にも…皆の為にも自分の為にも!僕はAFOと戦う!!」
声から嘘を見抜くAFO。進化した心操の”洗脳“は相手に喋らせる事も出来るようになっていました。青山と両親はあえて洗脳にかかる事でAFOに察知される事なくおびきだす事に成功したのです。
ですがAFOも対応して来ます。ヘドロを使った転送で現れたのは敵連合!
しかしヒーローチーム&A組も転移してきました。これは…黒霧の個性?!
「パパンとママンはこうも言ってたよ」
「だからAFOが最も嫌がる事は 日本はまだ終わっていないと世界が知る事 復興の先に光が在ると日本が示し世界が団結すること」
「だから今日 ここでおまえを倒す!!」
ぶつかり合う両勢力。このままランセンになるかと思いきや
「システム“誘導牢(トロイア)”ON!!」
オールマイトの号令と共にせり上がる合金製の檻はヴィランたちを分断します。一瞬で檻は破壊されますが、その間にワープゲートが用意されていました!檻を出たと同時にゲートに押し込まれるヴィランたち!分断成功です。
AFOにエンデヴァー、ホークス他。
荼毘に轟焦凍他。
死柄木にジーニスト、爆豪…あれ、緑谷は?
トガヒミコにお茶子、梅雨…緑谷!トガに引っ張られました。トガには害意がないから、危機感知が働かなかったんですね…。
死柄木対策は電磁バリアを張って空中に浮かせたエリアに閉じ込め、崩壊が伝播したブロックは死柄木とともに空中に打ち出して伝播を防ぐ。さらに物間が相澤の抹消をコピーして死柄木の個性を消している間に打撃でオトす、というある意味ハメステージ。ですが死柄木の身体は”AFO“に適応するためのでたらめな増殖を始めており、これでもヒーロー不利な感じ。緑谷の到着を待たなければなりません。
その緑谷はトガに告白され…まるで反応できておりませんw。彼女の愛情表現とは「血を吸う事」なので二人の話は全く交わる事はないのですが…。
「ねぇヒーロー 君は私をどうしたい?」
緑谷に答えは出せません。ヒーローが守る人々の中に自分は入っていない…。その深い絶望に寄り添うには緑谷は若すぎる。
緑谷に代わってお茶子と梅雨がトガを抑えに入ります。緑谷は死柄木の方へ移動開始。
「私はトガヒミコ ヒーローはいらない だから消えてね さようなら」
「いやだよ!私も私の当たり前を全うする 麗日お茶子として!」
荼毘と対峙する焦凍。AFOさえ利用するのを諦めた父エンデヴァーへの固執。崩れていく身体を精神力だけで支え、父の技 赫灼熱拳を身につけて!
「アレの大切なもの全て焼き尽くす それが俺の生まれた証だ!!」
「させねえっつってんだろうが馬鹿兄貴!!」
因縁の対決目白押しの最終決戦スタートです。メインどころも勿論ですが、今巻は脇役が光った巻でもありました。
地味に個性を伸ばして重要なポジションを果たした心操。恐怖を乗り越えてAFO相手に啖呵を切った青山。そして黒霧と相澤の個性をコピーしてMVP級の活躍を見せた物間。
いや物間なんかここまでやって人格変わってないのは一周回って立派ですw。
「フィィクサァァァ!!」って何だw?
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