隠れ里ギュータを訪れたアバン一行。マトリフの師匠、幻の賢者バルゴートが拓いた鍛練場であるこの地でマトリフはかつての修行仲間、カノンと再会します。いきなりメラかまされてマトリフ黒焦げですがw。
「我がギュータの数少ない卒業生でありながらこいつは!傲慢で!自分勝手で!女となると見境がなくて!」
はい今もそのまんまですねw。レイラもフォローを入れますが
「少々胸やお尻を触られても気にしませんし!」
いやそれはダメですレイラさんw。
ギュータの長となっていたカノンはアバンに力を貸すに当たって、自ら力試しを挑みます。
「半端な力で『勇者』を名乗る者の存在を許さない…!」
とても老人とは思えない気迫。
「一瞬も気ィ抜くなよアバン 殴って蹴ってくるオレだと思え!」
マトリフのアドバイス。それ最悪では…?
手足を振動させて空気圧を高めて当てる、という格闘術と魔法を組み合わせてアバンを圧倒するカノン。スタミナ切れを待つしかない、と言うマトリフを拒否するアバン。マトリフと同じく高齢を押して全力で向き合ってくれるカノンの姿勢を無駄にする事は出来ない。
「真っ向から受ける以外の選択肢は…無礼!」
呪文の間を縫って打ち込まれる気流の拳にバギを合わせてカノンを投げ飛ばすアバン!
闘技場の壁にぶつかるカノンを咄嗟に間に入りかばうアバン。勝ちたいのではなく認めてもらいたかっただけ、と話すアバンをカノンは勇者と認め、4人がギュータに逗留する事を許します。
達人の集う地であるギュータで各自の技を磨いて行く一行(マトリフはサボってますが)。
アバンは同時に古文書の研究も行っています。ギュータに張られている結界…マホカトールにも興味を持ってますね。更に「凍れる時の秘法」の呪文書も見つけています。しくじれば命も危うい、と脅すカノンに
「御言葉ですが…私の命で済むなら賭ける価値はある…とも言えます」
もうひとつ、剣の修行の手段も見つけ出したのですが、それは非常に危険なものでした。ギュータ最深部「逢魔窟」。天地魔界全ての負のエネルギーが流れ込むこの場所では、邪気が入った者の心の闇を増幅し、幻覚のエネルギー体を作り出す。
目に見えないものを斬る技…空裂斬を習得するにはここしかない、と。
最深部にバルゴートが突き刺した杖を抜いてくる事を目標にアバンは逢魔窟を進みます。彼の前に現れた幻覚の姿は…魔王ハドラー!
同じごろ、ギュータはパワーアップしたギギロの襲撃を受けていました。大陸中の植物を支配する力を手に入れたギギロは地下からギュータに浸入し、マホカトールの要石を壊してしまっていました。ギギロが支配する植物が分身体として襲いかかる中、本体は逢魔窟最深部のアバンの元に現れます。
「アバンくん 見ぃ~~~つけた!」
邪気を吸って防御力、再生力、機動力がアップしたギギロには大地斬も海波斬も通用しません。剣も折られたアバン。ロカとマトリフが援軍にかけつけますが、二人も有効打を与える事ができません。空裂斬を試すにも剣が…。マトリフが叫びます。
「そこの杖を使え!師匠の杖は全部『仕込み杖』だ!!」
バルゴートの杖を居合いに構えるアバン。繰り出す一撃は…空裂斬!!
ギギロの核をとらえ、吸い込んだ邪気をも吹き飛ばします。
今だ、とヒャドとバギを同時に練り上げるマトリフ。
「物理で削りゃいいんだろ?」
ヒャドで作った氷塊をバギで吹き飛ばし、ギギロにぶつけます。だがまだ足りない!
「…当然…やることやってるよな?用心棒!」
ロカが気を練っていました。
「これが一人でできるオレの精一杯の…ッ」
「豪破一刀だああっ!」
ついに両断されるギギロ。分身体め崩れて行きます。3人の勝利です。
バルゴートの杖をカノンに渡すアバン。
「ありがとうよ…マトリフ…おかげでなんとか間に合った」
カノンに礼を、と彼女が好きだった花を渡そうとするマトリフ。しかしその時、すでにカノンの命は尽きていました。自分の死期を正確に悟っていた彼女は最後の時間を勇者と…マトリフの為に使ったのです。ずっと待っていたマトリフの為に。
最後の長カノンが亡くなった事でギュータは閉じられる事になり、未だ空裂斬を完全習得していないアバンは更なる修行を重ねる事になります。
マトリフのちょっといい話の巻でした。まぞっほにも言及していたのは非常に良かった。どことなくポップに似ていて、彼がポップのifの姿だったんだな、と感じさせられました。
メドローアに繋がる呪文の同時使用とか、マホカトールの出自とか小ネタも満載でしたね。ロカとレイラの仲も順調な様で何よりw。予告で出ていたキラーマシンって…あのキラーマシンですよねw。次巻も楽しみです。
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