ムダヅモ無き改革 プリンセス オブ ジパング 12巻

 麻雀マンガと言うのは理論に振るかバカに振るかで大きく二つに分けられると思うのですが、(理論派が「キリンジゲート」「闇麻のマミヤ」等)バカの筆頭が間違いなくコレですw。「ゲッターロボ牌」と言う逸材も居ましたが終了してしまいましたから。

 麻雀高校女子ワールドカップ決勝、ドイツ代表対日本代表。最強の一族「御門」の血を引く葩子に対するは美少女アンドロイド、アドルフィーネ·ブラウン!しかし彼女にはどこかで見たチョビひげがくっついて…?

 アドルフィーネに何か別のものが取り憑いている事に気付いた葩子。気圧されながらもテンパイまで持って行きますが、

「ロン」

「…え?」

「聞こえなかったか?うぬのその手に持つ牌で ロンだ」

 切る前に当たりがわかってしまう驚異の麻雀力。それでも最盛期には一トン取っただけで全てが見えていた…と言います。

 その正体は魔人アドルフ·ヒトラー!かつて小泉ヂュンイチローとその一族に滅ぼされた前大戦の生き残り。その魂は今アンドロイドに宿り復活したのです!チョビひげを依代としてw。

 アドルフィーネの魂もまた生きている事を感じる葩子は、ヒトラーの魂を追い出してアドルフィーネを取り戻す事を決意。

 ですがヒトラーは卓中央に密封されているダイス目すら操り、一瞬のスキをついての燕返し!古の技、「二の二の天和」です!VARカメラに映らない亜音速の燕返し。イカサマが証明できず、役満成立。オヒキの菊理の点棒は500点まで削られてしまいます。

 ん~、これ全自動卓ですよね?積み込み出来ないのに二の二の天和?…考えない様にしよう…。

「あんなハリボテの技どうって事ないわ ま、大道芸にしちゃ面白いけどネ♡」

 葩子煽ってもう一度燕返しをやらせようとします。ダイスを操って右六の目を出そうとするヒトラー。「今だッ!!」

 葩子、卓蹴りましたw。目はズレて自五。ヒトラーの前の山が無くなりましたw。流石にこれでは燕返しも出来ない。場末のバイニンかw。

 手を潰され本気を出したヒトラー、麻雀力の闘気弾を卓の中に打ち込み、「牌のブラウン運動」を誘発します。

 あ~、何言ってるかわからないと思いますが、私もわかってないので気にしなくていいです。ヒトラーが積み込みし放題だと言う事だけ伝われば…さっきこんな派手な事せずに天和積み込みしてましたよね?総統?

 ともかくこの技「神々の指紋」によって葩子は配牌筒子九蓮宝燈テンパイ!あからさまに罠です。いぶかしむ葩子の第一ツモも筒子…地和九蓮宝燈のダブル役満ですが、現在菊理が500点。葩子がツモればマイナス32000点、只ではすみません。自らの手でオヒキにトドメを刺させよう、と言う最悪の策です。

 汚い!流石ヒトラー汚い!ですが葩子は九筒カンで九蓮を崩しながらもフリテン回避、テンパイ維持。予定を外されたヒトラーは自分のツモ番で筒子を引いてしまい、打ち回しますが…

「どこ見てんの!?」

 菊理ハッてました。平和一通ロン、ハコテンの危機は回避です。

 先祖「御門」の霊も見守る中、世界の命運をかけた半荘は終盤、両者麻雀力は拮抗、勝負はまだまだ見えません…。

 …てまぁ葩子の勝ち、アドルフィーネからヒトラーを追い出して終わり、なのは間違いないんですがw「ムダヅモ」の魅力はそこじゃないので全然おっけー。

 読者はどんだけ無茶なネタを振ってくれるかを待っています。レート「点F-15」とかカマす世界なんですからw。

コメントを残す