「最強部隊の編成が終わったら 私は戦闘から完全に退くつもりだ」
「鳴海 防衛隊を この国を頼んだぞ」
かつて鳴海にそう言った功長官はその時と同じ姿で9号の死骸の上に立ち…
「鳴海隊長!!それは―…長官じゃない!!」
カフカの叫び。9号の「脱け殻」の上に立った功長官「だったもの」はエネルギー波を放ちます。ナンバーズ2の能力。
「あー…イサオ 適合者のこトか ボクが殺して融合しタよ」
9号と功の中間のような姿に何も出来なくなるキコル。
融合直後は拒否反応が出るから、と撤退しようとする9号。鳴海が追撃しますが、攻撃が当たっても防御を突破できない。カフカの攻撃も止められます。
「今度は見えタぞ 怪獣8号」
二人がかりでも攻めきれず、決め手にかける状態だったところ、突然9号の腕が溶け落ちます。鳴海の攻撃も通り始めました。
「拒絶反応で硬質化でキない」
「元凶は8号(コイツ)」
カフカの攻撃で9号の身体が崩れて行きます。
「間違いない やはり最後にボクの前に立ちはたかるのは 8号(オマエ)だ」
「あ」
どうしても振り払えない二人を引き剥がす為、動けないキコルと小此木にエネルギー波を放つ9号。流石にこれは助けに入る二人。
「最初からこうすればよかった 目の前の他人を捨て置けない ニンゲンはおかシな生き物だ」
「ではな 怪獣8号 次に私が動く時 怪獣の時代が始まる」
…9号の顔が功長官ベースになって来てます。しゃべりも作戦も変わっています。功長官の知性を手に入れつつあるのでしょうか。
9号を取り逃し2日後。功長官の隊葬が営まれます。キコルは長官室から出て来ません。鳴海が迎えに来ます。
「鳴海隊長 わたし 強くなりたいです」
「私がパパを弔うのは 防衛隊があいつを討伐した時です」
泣きながら立ち上がったキコル。鳴海は
「次にアイツと見えるまでに お前をボクの次くらいに強くしてやる」
「喰らい付いて結果を出せ そしたは式典不参加は不問に付してやる」
隊長としての自覚、出てきましたね。
特訓メニューは、第1部隊の小隊長全員を越える事。
「ボクがこのゲームをクリアするまでのおよそ1か月で その全員を超えてみせろ お前がそのくらいの天才でない限り間に合わん」
…出てきてるのかな?自覚…。
同じ頃、カフカにも問題が出ていました。怪獣化したまま人の身体に戻らない箇所がある。このまま戦い続ければカフカは人に戻れなくなるかも…。
鳴海は全てわかった上でカフカに「力を貸せ」と迫ります。カフカも答えます。
「俺には目指している場所があります 長官はみんなの反対を押し切ってその道を繋いでくれた 覚悟はできてます」
ほぼコアのみになって防衛隊に拘束されている怪獣10号か目覚めました。保科副隊長を呼び出し…
「俺を兵器化してお前が着ろ お前の体を俺によこせ」
血湧き肉踊る戦いが出来るなら相手が人間だろうが怪獣だろうが構わん…と笑う10号。保科は受け入れます。
「お前が僕を使うんやない 僕がお前を使役うんや」
怪獣兵器がらみではもう一つ。かつてキコルの母が相打ちになった怪獣6号から作られたナンバーズ6。最も強力で最も危険と言われたこの兵器には今まで適合者が現れませんでした。しかしある新人の細胞サンプルが6号との同調の兆しを見せました。その新人とは…市川レノ!
ナンバーズ6との同調テストを受けるレノ。
「先輩は『怪獣8号』として防衛隊の戦力に入ったと聞いた けどそれじゃあ あの人の夢はどうなる あの人のことは誰が救う!!」
ですがその負荷はあまりに大きく…
「ああそうか…先輩は いつもこんなモノと闘ってるんだ」
一瞬で気絶、テストは失敗。ですがレノは折れません。
「俺がやります」
9号は次には戦略まで備えて来ると思われます。対して防衛隊もモチベーションが強化され、戦力アップに余念がありません。まさしく決戦が近い、ですね。
カフカは人間に戻れるんでしょうか?「人間部分だけ抽出」みたいな都合のいい事ができそうな世界観ではなさそうだし、怪獣から戻れなくなって姿を消す、と言った感じで終わって行くんですかね…。もうちょっと救いのあるラストだといいなぁ。
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