服飾、しかも男性向けのスーツ系で20年戦い続けている大河原遁先生「王様の仕立て屋」シリーズ。イタリアから日本の東京下町に拠点を移して変わらぬペースは既に名人の域です。正直、最初は「面白いけど短期で終わりそうだな~」とか思ってましたw 。大変失礼しました。
通販大手(ア○ゾン?)傘下服飾ブランド「ナルチーゾ」。織部のところに紹介した難客を納得させた服を丸コピして製品化…という綱渡りもいいところな商品開発をしています。うまく行くかどうかは五分五分といったところですが、間違いなく話題にはなるので炎上まで込みで…と言うところなんでしょうか。
で、その織部番をよくやってる東郷ちゃん。大病院の白衣のコーディネートの依頼を受けて訪問したところ、お忍びで入院していた参議院議員、胴田貫とアメリカ帰りの担当医、黒崎の大喧嘩に遭遇。なんでもこのセンセイ、入院自体は早かったのに支持者が薦める民間療法に傾倒して黒崎の言うことを聞かず、あたら病気を進行させてしまったらしい。アメリカで揉まれて来た黒崎先生はまた歯に衣着せぬ物言いで一刀両断。胴田貫センセイは怒り狂って取り巻きもろとも大騒ぎ、ネットに流出して一連の流れを衆目の知るところとしてしまったのでした。
「そりゃまたこのご時世に頼もしいねぇ」
「VIPさんにはキツい洗礼ですね」
部外者二人は暢気な事言ってますが、黒崎先生と当の病院は大変です。評判ガタ落ちなところに「黒崎に手術して欲しいが炎上中の医者に関わりたくない」つまり内密に手術をしてほしい、と言う話が…。
「不愉快極まる 病気さえなければバッシングに回ると言ってるようなものでしょう メスを握る側をそんな気分にさせるその傲慢さに恐怖すら覚えます」
アメリカに帰る、と一喝して黒崎先生その場を去ってしまいます。…そりゃ怒るよなぁ。
院長はこの先、黒崎のような人材は日本に必要になる、と、あえて彼を表に出そうと考えました。科学番組で医療の最先端を解説出来る人を紹介してほしい、と言う話があるそうで、そこで黒崎を出演させてネガティブイメージを払しょくしたい、と。その為に今のスタイルを見直させたい…ようやく織部のホームに話が戻って来ました。
白衣に白レギュラーカラーシャツ、黒スラックスにサンダル…まんま無粋な鉄火場の医者先生です。これを再来週の生放送までに何とか…と言う事で無事特急案件成立。東郷ちゃん大手を振って織部ご紹介です。
ひとつ問題は黒崎本人に今のところ服を仕立てる気がない事。いつもの織部なら当人が言い出すのを待つのですが、
「充分なスキルを持ちながら世渡り下手で損してる人には話を聞いてみたくなるね」
ありゃ、今回乗り気です。
米と日本の訴訟に対する意識の違いから、日本で活躍する意思があるなら日本の事情に歩み寄る必要がある…そのココロは
「その俺がちょっとばかしネットで叩かれてアメリカに逃げ帰ったら 与し易しと侮られて訴訟の的にされ、アメリカでも立つ瀬がなくなるわけか」
涼しい顔でえらい恫喝してくる、流石織部。マフィアと渡り合ってきた男は違いますw。
ご寸法頂戴して仕立て開始です。ブラウンのスーツにブルーワイドカラーシャツ。モスグリーンのニットタイに黒のストレートチップ型サンダル(!)。あるんですねこんなサンダル。ともすれば野暮ったくなる茶色のスーツにブルーを合わせて収まりよく、ニットタイで黒崎本人の冷たい印象も和らげている。サンダルで現場の人間アピールも忘れない。
生放送の評判は上々。病院の評価も爆上がり。ネットはこういうとこ正直ですねw。胴田貫センセイも詫びを入れて素直に診察を受けた模様です。
で、ナルチーゾのゾーエ社長。東郷ちゃんからの報告のブラウンスーツを早速量産、販売。早いなオイ!流石と言えば流石ですが、ブラウンスーツは人を選ぶ、と織部も細心の注意を払ってコーディネートしたんですが…。
やっぱり大炎上w。てかサンダルもフルコーディネートに入れて販売したらしい。ちょっと考えなさすぎでは?
「ええい うろたえるな ホームページを変更!実用例を特集して使うコツを指南するページに誘導するのだ」
「ついでに合わせるアイテムを買わせてしまえ 前進ーーっ」
ころんでもタダでは起きねーなこの人。
白黒のマンガでキチンと色の差を表現し、ビフォーとアフターでほぼおなじポーズを用意して見た目の違いを強調する等、服飾のチカラを魅せる努力を怠らないところは見事です。伊達に継続はしていません。
てか泥棒横丁の店を離れて大分経つんだけど、あっちは大丈夫なのかな?潰れてない?
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