血界戦線 Back 2 Back 10巻

 かつてニューヨークと呼ばれた魔都ヘルサレムズ·ロット。異界と現界の交わるこの街の均衡を保つ秘密結社ライブラ!

「Back 2 Back」も今巻で完結。しかしサードシーズンの開始が決定しています。やりたい放題やってるようで不思議とまとまる「血界戦線」まだまだ続きます。

 世界崩壊幇助器具”カロプス人蠱“争奪戦。漏れ出した中身(生贄。おそらく子供)にオークションハウス·ズールディーズは懸賞金を懸けてしまいます。HL中から追われる立場になった中身を抱えて逃げるレオ。ライブラメンバーのサトウとブリゲイトも追い付いて「そいつを棄てろ!」と叫びます。

「違う 分かるけど違う」

 眼球支配でどうにか切り抜けるレオ。

 追いすがる賞金稼ぎ(と言うかカネに目が眩んだ街のゴロツキ)達を義眼をフル活用して撃退しますが、そうは続きません。レオが倒れ込んだところに

「目標座標固定 次元介入システム起動」

「ゼロ敷地不動産ズールディーズ社屋 強制顕現」

 ズールディーズ内に囲い込まれそうになったレオ。その目前に落ちてきた巨大な影…クラウス!

 ズールディーズ顕現を確認したクラウスはハマーに自身をぶん投げさせましたw。真面目と無謀が同居する彼らしいw。

 人蠱の購入者リチャード、護衛についてきたタイクーンブラザーズ、強化兵士多数…対してレオと中身の子供を守るのはクラウス一人。さすがに分が悪いか…。

 クラウス、血で線を引き、

「警告する この線より内に入るな」

 全く怯んでいませんw。重ねてクラウスはリチャードに本当にカロプス人蠱を「使用」したのかと問います。百人を本当に壺の中に閉じ込めたのか、と。

 リチャードは答えます。生贄はサーヴィスで付いてきた、自分たちはそういう大きなステージで競っている…。

「視線を落とし給え 凝視するのはここだ」

「彼らを見て思うことは何か 細心を以て答えよ 私は貴殿らが『人』であるかを問うている」

「虫酸が走るぜ」

 全くの平行線です。襲い掛かって来る強化兵士を、線を越えた順番にきっちり潰していくクラウス。リチャードは既に腕と融合している人蠱に働きかけて、中身の子供を引き寄せようとします。それを止めようとしたクラウスには隙ができ、彼にもダメージが入りますがそれでも強化兵士は全滅…。

 タイクーンブラザーズが前に出ます。斗流の秘術、刃身の獣をコピーし、あの「お師匠さん」をも退けた姿で。

「…なあ君 一つ訊いていいか?」

「その中身の姿を見て君は即座に理解した筈だ この子達はもう助からないってね」

「一体ここから何を救おうというのだ 何が君をそこまで突き動かすのだ」

「君は今こうして完全に命を投げ出している 情と呼ぶにはあまりにも釣り合いが取れてない」

「答えてくれないか牙狩りよ 君にはもう時間がない」

 勝ちを確信して上から喋るタイクーン·イングウェイ。しかし答えは別方向から来ました。

「馬鹿ね そこに理由が無いのが私達のリーダーなのよ」

 …チェイン!壁をすり抜けて現れた彼女が閉鎖されていた空間を開き…イングウェイの爪が凍りつきます。

「エスメラルダ式血凍道」

「954血弾格闘技」

「斗流血法カグツチ」

「シナトベ」「後押し」

 …揃いました、ライブラメンバー。

「ブレングリード流血闘術 推して参る」

 スティーブン達を見回すクラウス。

「ありがとう 待っていたぞ」

 ライブラ総攻撃ですが血界の眷属相手ではなかなか有効打にはなりません。斬られても即再生してしまいます。

 ブラザーズがリチャードから離れた隙にキュリアスを始めとする「強欲の狂人達」がリチャードを捕らえようと…。

「あッ畜生ッ…!!もっとトークしてろバカども」

 リチャードもとい人蠱の奪い合いです。もみくちゃにされて…生きてるかな大きなステージで競ってる人…w。

 最終的に人蠱withリチャードはクラウスの元に。すかさずレオがタイクーンブラザーズの真名看破、クラウスの目にダイレクトで送ります。

「憎み給え 赦し給え 諦め給え 人界を護る為に行う我が蛮行を」

 「ザイオラルユンド·リュグ·ガノス·ホロウウヴ 貴公を『密封』する」

「ブレングリード流血闘術 999式 久遠棺封縛獄」

 クラウスの必殺技です。血界の眷属ならば必ず封印できる…。

「いつかこうなる事は予測していた」

 イングウェイとマクシミリアンで心臓を交換しており、二人同時に術にかけないと封印出来ない!血闘術を使えるのはクラウス一人…。

「全てを諦めて退け さもなければ全員死ぬ事になる」

 「そろそろか?」「ええ」

 ザップとツェッドが呟くと間もなく、タイクーンブラザーズの二人が悲鳴を上げて崩れ始めます。

「刃身の獣ってのはな 外法中の外法なんだよ そいつに見様見真似で到達したのは誉めてやる」

「だが ジジイという安全弁なしでブン回すのは自殺行為だったな」

 げに恐ろしきは斗流…。

 弾ける二人の体液が人蠱とリチャードにかかり、人蠱が活性化。リチャードは「中身」に飲み込まれて行きます。塊はズールディーズの外まで拡がり…レオと一緒にいた子供まで人蠱は吸い込もうとします。自分が落ちそうなのも気にせず子供を引き止めようとするレオ。子供はその手を振り払い人蠱へ落ちて行き…壺本体に一撃!人蠱は破壊されました。

 ライブラメンバー、強欲の狂人達とも死者は無し。タイクーンブラザーズもそれらしき残骸がズールディーズ職員に回収されてますのでおそらく健在。リチャードは…無理だろうな~あそこから助かるのは…。

 あ、ズールディーズオーナーのデナルドは警察に取っ捕まってますね。まぁこれだけやらかしたら当たり前か。

 そもそもズールディーズに人蠱を流した大元を探るライブラ。失意のレオを助けた刃ある怪物はあの子なのか。哭こうが喚こうが世界は続く。ライブラの使命もまた…。

 クラウス始めライブラのメンバーってメチャメチャ強くてその辺の軍隊とか歯牙にもかけないんですが、それでも血界の眷属にはまるで敵わない。それでも世界を護る為に命を張る、このギリギリのバランスがいいですね。世界全体で見たら中堅クラスなんですよね、ライブラって。強さに驕らない…驕れない、その立ち位置が異界との天秤を保つ役目と相まって独特の風味を出していると思います。

 個人的にはアニメ1期のエンディング「シュガーソングとビターステップ」の、バラッバラでありながらなぜか息の合っている感じが大好きでした。ライブラの雰囲気そのまんまでw。

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