3×3EYES 鬼籍の闇の契約者 7巻

 「デコに目がついただけの女の子」という三只眼吽迦羅のクリーチャー造形が受けて人気作になった「3×3EYES」ですが、インフレが進んだ結果、現在戦場は木星w。木星の構成物質を遥か彼方へ転移させて消滅させ、太陽系ごと地球を滅亡させよう…という、スペースオペラでもなかなかやらない大仕掛けです。

 地球ではロシア大統領が木星のウロボロスに向けて核ミサイルを発射させようとしていますが、2ヶ月以内に発射プランを立案、とか推進剤開発に一年、とかお話になりません。そもそも戦略核の100発や200発ぶちこんだとて木星が小揺るぎでもするとは思えません。笑っちゃうまでのテックレベルの差があります。

 地球の命運は好むと好まざるとに関わらず、現在ウロボロスと対峙している八雲とパイたち、そして喜一を始めとする死人たちにかかる事になります。

 ああ、もう一組。ウロボロスがベナレスをコピーして強くなろうとしている以上、鬼眼王=カーリーが絡んでこない訳がありません。

 ウロボロスが人間の精神の闇をエネルギー源とする以上消滅は不可能。木星の質量を戻して超重力下に封印するしかない、となったときにカーリーが現れます。

「木星の復元 私が手伝ってやる」

 木星の質量の転移先を探る為、喜一にベナレスの肉体を通してウロボロスの思考を探らせる事に。その間一人でウロボロスを抑える八雲スゲェw。さすが无。

 ハーンが調整してパイとカーリーの精をベナレスの肉体に注ぎ込み、ベナレスを叩き起こします。目覚めたベナレスは喜一を取り込み、彼に問います。

「変えたいのは世界か?自分か? 返答によっては貴様などへの支援は断らせてもらう」

「…変えたいのは…世界です 自分を変えたら不満をなくし今の世界に満足しそうです それでもいいけどやはり世界は変えなくちゃイケない だから」

「世界を変えるために自分を変えたい!!」

「たとえ戻れない世界でも エネバやキーファ、アル、ヴィエーラ、ニック、ゲイツ…みんなが幸せになれる世界にオレは変えたい!!」

 どうやら龍皇のお気に召したようです。ウロボロスとの経路は開かれ、ベナレスの肉体は戦場へ。勢いで八雲も取り込んで…っておい龍皇!喜一の意気に感じたんじゃないのか?!

 とりあえず喜一は木星の質量の転移先…カイパーベルトをつきとめ、木星復元の算段は立ちましたが…ベナレス内部で八雲とベナレス本体が一触即発!止めようとする喜一ですが

「いや、鳥谷くん この機会をありがとう すべてが終わったあとだったら俺はベナレスに確実に負ける」

 主人公にあるまじき好戦発言ですがそれなりに理由はある様です。

「ベナレスにウロボロスを倒す理由なんかないって事さ」

「世界が滅ぼうが地球が滅ぼうがベナレスは気にしちゃいない 苦境にあらがい修行し成長し自らを高めることしか眼中にないんだ」

「ウロボロスを乗っ取ってその力を鬼眼王にそそぐのが目的だ!!」

 実際ベナレスの肉体はウロボロスを吸収し始めていました。八雲は喜一に「ウロボロスは君が倒してくれ!!」と刀を渡しますが、ウロボロスは既に吸収されかかっていて

「助けて!!助けて喜一!! 私…私の領域がせばまる…考えが 考えがまとまらない!!助けて!!」

 敵味方が入り乱れ、どうしたらいいかわからない喜一。ベナレスは言います。

「なにもしなくて良い おまえもいずれ私の一部となるだろう」

 混乱する喜一。助けを求めるウロボロスに答えます。

「オレはここだヨォ」

 誰かに必要だと言って欲しかった喜一。もし呼ばれた時に答えたかったそのセリフは、ほぼ力を失ったウロボロスの素体を呼び寄せます。ベナレス体内から逃亡する二人。ウロボロスの力をまるごと取り込んだベナレスはこの力でサンハーラを再度起動し、人類の精神エネルギーを鬼眼王に融合しようとします。鬼眼王と中途半端に融合したカーリーとパイは共に精神崩壊の危機にあります。サンハーラで集めた膨大なエネルギーで崩壊を止めようというのです。

「地球を静かな楽園にして 鬼眼城を建て生きていくのだ」

「私とおまえと ベナレスと藤井八雲とで」

 カーリーは断言します。人類はもってあと二百年であると。科学や食糧生産をないがしろにし、ルールに過ぎない金稼ぎに縛られる人類の歪みは必ず人類を滅ぼす、と。

 全世界に向けて「10分後にサンハーラの抜魂の術を起動する」と宣言します。その時間で己の罪を悔い、愛する者に駆け寄れ、と。

「俺たちの勝利条件は人類を守ることだ!!必ずしも鬼眼王とベナレスを倒すことじゃない とはいえベナレスから”闇“の力を奪い返すには…」

 ハーンと八雲はまだ諦めません。喜一たちにも相談しますがもう余裕はない…。

「ベナレスと闘うのダメ 私 力取り戻す方法ある」

 ウロボロスの素体が声を上げ…以下次巻です。

 二転三転する戦況もようやく終盤でしょうか。多分八雲くん人類最強なんですが、もっと強いのがゴロゴロいるのでそういう感じがまるでしませんw。また今回ことを治めたとしてもパールバティーは危険な状態である事に変わりはない訳で…何か手を打たなくてはいけないんですよね。ハーンはカーリーと同じような事を考えていた様ですが、どうケリをつけるんでしょうね。

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