シャングリラ·フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ 10巻

 因縁のモンスター、「夜襲のリュカオーン」との偶然のエンカウント。準備も何もない状態ですが出会ってしまえば全力で戦うのがゲーマー魂、サンラクとサイガ―0はリュカオーンに立ち向かいます。

 双剣でリュカオーンの攻撃を弾くサンラク。通常攻撃ではサンラクはもちろん、サイガ―0の攻撃も有効打にはなりません。

「とりあえずヘイトは俺が受け持つ!回復したら隙を見て強力な一撃を!」

 パリィを続けるサンラク。SF―Zooが手もなく蹂躙された分身攻撃も捌ききります。

 曰く、分身は「簡単な行動」しか出来ないらしい。例えば「避けた相手に追撃を入れる」なんて複雑な行動はない。建物による影の位置を意識して立ち回れば避け続けるのも不可能じゃない!!

 …普通はそんな超反応出来るもんじゃありませんw。それでも月が雲に隠れた時の完全ステルス攻撃は防ぐのは難しい…なんて事を言っていると影から現れた方が追撃を…!本体も分身同様影移動が出来る、と言う事実を「ここまで隠していた」らしい。どーゆーAIだそれ?!

 ここに来てサイガ―0は切り札を切る決心をします。彼…彼女の二つ名「最大火力」の由縁、シャンフロ内「最高瞬間火力」を記録したスキル。ただし、これを使う為には下準備として「アポカリプス」「カタストロフィ」の二つのスキルを各5回、計10回分の攻撃を当てなくてはならない…。

 ヘイト管理とパリィに忙殺されるサンラクですが、このタイミングで月に雲が…!

「透明分身」の攻撃をインベントリアに退避してなんとかやり過ごします。ジリ貧かと思われたサンラクですが、インベントリア内のある物が目に止まります。

 サイガ―0の前に戻ってきたサンラクは…頭が鳥頭ではなくなっていました。

「さぁ初仕事だ!規格外戦術機鳥【朱雀】!!」

 この鳥型メカを操作するため、パワードスーツの頭部だけ装備してきたのです。

朱雀を飛び回らせる事で雲を散らし、分身か潜む影をなくす。丸見えになる分身!

「見えさえすれば!ただの分身攻撃と大差ない…!!」

 サンラクに守られ、サイガ―0は着実に攻撃を当てて行きます。

「…正直 到底敵わないと思っていた リュカオーン相手にまともに戦えるはずが無いと」

「でも陽務君 貴方となら…どんな強敵が相手だろうと負ける気がしない!!」

 そんなサイガ―0を脅威と判断したか、リュカオーンはサンラクを無視して0に連続攻撃!噛み潰されたか、と思われたサイガ―0の身体は丸太に…?

「刃隠心得…【空蝉】!! やっぱり『変わり身の術』と言えば丸太ですよねっ!」

 秋津茜、エムルとシークルゥと共に登場です。サンラクに会いたい一心でサードレマから走って来た、とか…。どうも以前別ゲー「ベルセルク·オンライン·パッション」通称ベンPでサンラクと対戦しており、名前が同じ「サンラク」だからと言うだけで同一人物かどうか確かめに来たそうで…なんかヤバくない?

 サイガ―0…玲ちゃんはなんだかモヤモヤしつつも攻撃に集中w。茜の【空蝉】とエムルの魔法で改めてヘイトを取り、攻撃10回の条件達成。更にスキル発動の為の詠唱に入ります。…が、このタイミングで月に雲が!朱雀はエネルギー量低下で最後の一撃の為にはもう動かす訳に行かない…。

「詠唱を続けて下さい サイガ―0さん 『透明分身』は私達にお任せを!!」

 茜が動き出します。

「刃隠心得奥義!【竜威吹】!!!」

 竜のブレスを模倣するその奥義で吐き出すのは「天覇」の輝くブレス!照らし出される分身を…

「刮目せよ!『夜の帝王』!! 我が【タケノミカヅチ】を…!!」

 シークルゥの宣言と共に生えた大量の竹が分身の行く手を阻み、力尽きるように分身が消えて行きます。

 あと数秒…!

「焼却対魔刃 起動」

リュカオーンの脚を斬り飛ばす朱雀!これでエネルギー切れの朱雀と入れ替わりで突っ込むサンラク。「煌蠍の籠手」にチャージした月光の魔力を叩きつける必殺技(リキャストタイムは驚異の一週間)!

「超過機構【超排撃】!!!」

 …ようやくサイガ―0の詠唱が終わります。

「始源の終焉を謳え”アルマゲドン“」

 極限の一撃はリュカオーンをぶった斬り…半分になってもなお首をもたげます。笑ったかの様に目を細めた瞬間、リュカオーンの身体は崩れ…。

「称号【影狼を穿つ】を獲得しました」

 システムメッセージはリュカオーン本体を倒した訳ではない事を示していました。今まで本体だと思っていたアイツも「影狼」…「分身」であり、本体は遠く離れたどこかに…。

「良いじゃないですか 分身や偽物でも 誰も太刀打ちできなかったあのリュカオーンを…皆さんと協力して撃退する事ができた」

「私はそれだけでも楽しかったですよ!」

 キレ散らかすサンラクの横で笑う玲ちゃん。満足そうで何よりw。

 そんな中、サンラクのマーキングに変化が。まさか呪いが解けるのか?!と思いきや更に強化w。リュカオーンに「敵」として認識された結果、マーキングは「リュカオーンの刻傷」にパワーアップ。具体的には高レベルモンスターが積極的に攻撃してくる様になったのと、刻傷のある部位に装備を付けられるが一定時間で破壊される…。

「なんだその愉快な脱衣機能は!」

 とはいえユニークシナリオは確実に進行し、リュカオーンの居場所がある程度はわかる様になったようです。

 当初の予定のエリアボスをサクッと倒し(「兎砲弾」ってなんですわ!?)、港町フィフティシアに到着するサンラクたち。待っているのはルストとモルド、そして「深淵のクターニッド」!

 行き掛かり上、リュカオーンのユニークシナリオに秋津茜やサイガ―0を巻き込む形になってしまいました。てことはジークヴルム関連のユニークシナリオに関われる目が出てきた事になるし、この少し後の話ですがクターニッドのユニークシナリオにもこの二人を巻き込んでしまう事になるし…。特定の人物がストーリーシナリオ独占し過ぎじゃない?

 現実のMMORPGだったら炎上必至ですね~。

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