バトルが続きます「よふかしのうた」13巻。パンチ一発でビルが砕けるとかアメコミかドラゴンボールか…作品違ってない?!
コウと戦っていた女…ススキはビルの床を何層もぶち抜くコウのパンチを受けて動けなくなってます。
「ああ…負けたのか私は この少年に…」
「わああーーーーん!!やだやだやだ!!ぐやじぃーー!!」
…えらい印象変わりました。ひとしきり泣き叫んでおとなしくなったススキ、アンコたちに事情を説明します。彼女は吸血鬼が静かに暮らせる様に、人間にバレて迫害される事や吸血鬼の数が爆発的に増えて治安が乱れる事がないように個人的に行動している…との事。
ああ、組織じゃないんですね。
で、やたら眷属を増やす星見キクに危険を感じ、キクを殺せる情報を得る為に探偵アンコが欲しかった、と。
星見キクを殺すのは好きにやればいい。だがその為に自分のまわりの人に手を出そうとするのは許さない。それにマヒル君と仲直りしたいから、その前にキクを殺すのはダメだ…コウくん結構勝手な事言ってますが、なんかススキさんコウくんに懐いてますw。
ススキさん吸血鬼の力を有効に使う為に相当鍛えていまして、「吸血鬼であることにあぐらかいてるヤツらには絶対負けない自信があります」。それがコウくんに負けた。
「私が一切太刀打ちできなかったのは初めて 負けたのも」
「私の初めてを奪った責任 取ってもらう」
なんかヘンな方に話が行ってるぞ。
「これから『コウぴっぴ』って呼んでいいですか?」
ああ、これ大丈夫なヤツだw。
とりあえずぶん投げられた先から戻ってきたナズナとコウを取り合ってみたり。
誰がコウを眷属にするか、の話から「吸血鬼から惚れた人間の血は吸ってはいけない」と言うルールがある、と言う話になります。それをすると、その人間を殺してしまう…と。
コウとアザミは気付きます。星見キクは自分の恋心を確かめる為に血を吸っている。
「だから 眷属になると悲しむのか…?」
星見キクはマヒルと共に彼の実家へ。兄正午を待ち続ける母に「マヒル君を下さい」と持ちかけて承諾させた後で正気に戻し…ここら辺は人心操作に特化した吸血鬼の面目躍如ですね…あえて「マヒルが母を否定して去る」シチュエーションを作り出しました。
「さようなら母さん 大丈夫 兄さんはきっと帰って来るから 気長に待ってなよ これまで通り」
アザミの情報網に引っ掛かって、コウたちはマヒル宅に向かいますが時既に遅し。マヒルにもう帰る家はありません。手分けして探す中、ナズナがキクと接触。が、マヒルが持っていた小箱をナズナにぶつけるとまさかのナズナ昏倒!え、それってナズナの「弱点」?
団地の物置にとじ込めてナズナに「お説教」するキク。弱点の箱をかざして勝手な事言ってます。動けないナズナ。
「た、助けて…コウ君」
物置の扉を蹴破って現れるコウ!キレてます!半吸血鬼化してます!
マヒルくんとお母さんにした事に怒りを露にするコウ。
「マヒル君はもっと苦しんだんだよ」
「そうかもね だからってあんたがぶっ壊していい理由にはなんねぇだろうがァ!!!」
コウをすり抜けして逃げ出すキク。追って団地屋上まで飛び上がるコウ。
「しつこい男は嫌いよ」
「別にあんたに好かれたくて生きてねーよ」
「珍しい男ね…マヒル君は私のために友達も家族も捨ててくれたのに…」
彼女完全にぶっ壊れてます。外面は整ってるので分かりづらいだけですね。
スリ抜けを使って逃げようとするキク。逃がすまいと掴みかかるコウ。
そのまま団地の床やら壁やらをスリ抜けての異様な追いかけっこに!吸血鬼の存在がバレる!
アザミが割って入ります。
「今日は特にやり過ぎだ 何やってんだ 今すぐにやめてくれ!」
「うん、わかった いいよ」
即座に止まるキク。
「結局あんたは何が…」
「別に何も」
コウに答えるキク。
「そうだなあ 強いて言うなら君への嫌がらせと時間稼ぎかな」
「時間稼ぎ?」
「うん そして時間切れだよ夜守くん」
「もう朝だよ おやすみ」
いつの間にか手に入れていた日傘を差して堂々と立ち去るキク。
どこまで計算していたのか…底知れません。絵に描いたようなサイコパス。何をしてくるか分からない、敵に回すと一番厄介なタイプです。ナズナの弱点の箱もあっさり渡してきましたが、複数ないとも限らないし…。
てか一番厄介なお母さんにコウくん見つかっちゃってるし。それぞれ解決しなければならない問題が鼻先に突き付けられています。
コウ、アキラ、マヒルとも元の関係には戻れないのだろうな、とも思います。ずっと同じではいられないのですから。
とかジュブナイルしつつコウくんの部屋に皆で押し掛けてエロ本探しとか同時進行でやってしまう、このバランス感覚大好きですw。
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