とよ田みのる版まんが道「これ描いて死ね」めでたく2巻です。
前回安海が描いたネームを元に作品として仕上げる過程が微に入り細に渡って描写されていきます。藤森下描き、安海が文字を手書きした後再度藤森ペン入れ、二人で仕上げ。赤福は寝てるw。
曲がりなりにも4Pの作品が完成して祝杯を上げる3人。そこにストーンドラゴン…石龍さんも現れ、やっぱり「ロボ太とポコ太」が好きだと分かり…この世界一定以上のマニアは全員「ロボ太」にハマる様になってるんですかね?…手島先生が☆野0だと分かって一も二もなく漫研入部w。
「あなたの漫画…好き」
ところで石龍さんが調べて泣いてた十字架、伊豆大島に実在するそうですね。「おたあジュリアの十字架」でけっこう有名らしい。現実とリンクしてるこの感覚いいですね。
コミティアに漫研として参加する事になり、いろいろ準備したり作品を増やしてコピー誌として作ったり。藤森のお母さんを説得する為に一本作ってみたり。石龍さんが実は勉強できないとかw。
「それって人生に意味ある~~?」
いや有るよw。留年してるのに危機感が全くないのかw。
コミティア開始となりますが…まあ売れません。最初なので当たり前と言えば当たり前なんですが…何とか漫研の本が一冊売れて大騒ぎw。石龍さんはその時間で千部捌けたりしてますがw。さすが壁。
「お久しぶりです ☆野先生」
声を掛けてきた女性に深々と頭を下げる手島先生。
「その節は大変ご迷惑をおかけしました」
手島先生の元担当編集者であった方のようです。この人…金剛寺さん、漫研の本を見て…安海個人の本を見て…漫研の本だけ買います。
「その本を買われずに悔しいですか?」
安海に問いかけます。同情は創作の敵だと。いい本ができたら買う、と。
とりもなおさずこれは安海がプロに認められた証拠です。現状ではレベルが足りない、と言う意味でもありますが。
しかしその時、手島先生か一部手にしました。
「一部下さい」
「え…でも」
「同情じゃありません」
なんだかんだ言ってアツいじゃないですか手島先生!
「僕も一部ちょうだい」
石龍さんも手に取ります。
「絶対売れないなーって思ったけど、僕もこの本好きだよ」
藤森と赤福も一部づつ取ります。コピーしたのは5部。見本誌として一部提出するから…これで完売です!
号泣安海。嬉しいのか哀しいのか、と赤福に聞かれて「りょう~~ぼう~~(両方)」と答える位には混乱してますw。
ともあれ、安海達の次回作へのモチベーションは上がったようですね。
もひとつ2巻に入っているエピソードが「ロストワールド2」。読み切りの続編ですね。
手島先生が人気漫画家へびちか先生のアシスタントに入る話。後の貸本屋の七ちゃんとはここで出会うんですね。制作に関して一切妥協のないへびちか先生への恨みつらみを込めて
「先生を殺すつもりで描きました!」
…という作品が「ロボ太とポコ太」だったりします。漫画家☆野0のルーツに近い人ですね、へびちか先生。
…で、状況証拠を突き合わせると「石龍さんってへびちか先生の娘なんじゃね?」という疑惑が出てくるんですが…これは以後のストーリー待ちですね。
「僕はうまいだけの漫画は嫌い」
「漫画に人を感じたいな」
と語る石龍さんに認められてる安海。クリエイターとして大事なものは持っている、と言う事でしょうか。ならば次は技術ですね。とにかく描き続ける事!そしてその成長を見守る手島先生の心中はいかばかりか。先生の方のメンタルにも来る展開が予想できますね。
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