マタギガンナー 1巻

 「終電ちゃん」の藤本正二先生とスペインでアメコミ描いてたフアン·アルバラン先生がどういう経緯か手を組んで、描くはeスポーツに挑むマタギのお爺さん。属性詰め込み過ぎwな感じもする「マタギガンナー」です。

 奥さんに先立たれ、一人山村で暮らす山野仁成さん。娘が「東京で一緒に暮らさないか」と言ってくれますがそういう気にもなれず…。既に引退したマタギの仕事をたまに受けたりもしていましたが基本ヒマ。腕はまだまだ確かなんですけどね。

「苦しむ間はない 一発だ」

 そんな中、不法投棄されたゴミの中からまだ使えるゲーム機を見つけます。興味を持った山野さん。オンライン型FPSのソフトが入ったままだったのですが、何をしたらいいのか全く分からないw。とりあえず電気屋を呼んでネット環境を整えてもらい、ゲーム起動。名前入力でいきなり「山野仁成」本名そのまま入力w。キャラメイクでは「日本人に近い顔にしたい」としてチョンマゲふんどしのアバター…ネタキャラ一直線w。

 フィールドに出てみますが勿論マニュアルもろくに読んでいない山野さん、一瞬でヘッドショット食らって退場…。

 チームメンバーから「GET OUT!」「SH*T」「F**K」…まあ散々です。英語わからないので山野さんにダメージがないのが救いでしょうか。

 それでも少しづつ操作方法を覚え、敵プレイヤーの動きも分かるようになり…。

「そうか これは…いつも通りに…」

 2年後。超人気FPS「ガンナーズトライブ」に初参加のビギナーを動けない状態でギリギリ生かし、救助に来たメンバーを狩るマナ悪プレイヤーたち。

「苦しむ間はない 一発だ」

 ヘッドショットで次々マナ悪プレイヤーをなぎ倒し、ビギナーを助けたのは…ID山野仁成!マタギの技術を生かし、ゲーム中トップレベルのスナイパーとなっていたのです!

 無言で去っていく山野さん。チャット機能は未だに使えないんですね…。

 ロビーは今や山野さんへの称賛の嵐です。相変わらず英語チャットなので本人はまるで理解できていないのですが。

 山野さんの身バレは意外なところからでした。山野さんとチームを組みたくて捜していたプレイヤー、白金高菜が山野さんの孫と同じ高校で、孫から住所を聞き出して直接訪問して来たのです。

 彼女はeスポーツのプロを目指して活動していたのですが、あるプレイヤー…キルキャットに徹底的に負かされ、チームを組んでいたメンバーさえも奪われていた。そのキルキャットを倒す為に山野さんの力を借りたい、と言うのです。

 ゲーム中偶然出会ったキルキャットが射殺したプレイヤーの周りで屈伸運動…いわゆる「煽り」を繰り返す様子を見て

「…あんたの言ってることはよくわからん」

「だが 命を奪った相手には敬意を払うものだ 少なくとも俺は…そうやって狩りをしてきた」

 山野さんも思うところがあるようです。

 翌日、高菜を熊撃ちに付き合わせる山野さん。

「銃を持つと言うことは死ぬかもしれないと言うことだ」

 撃つ覚悟、撃たれる怖さを教えたい、と言うことでしょうか。言葉少ないんで山野さんの考えはイマイチ分かりづらいのですがw。

 その夜、高菜は学校もあるので明朝には帰らなければならない。山野さんの元でできる最後のゲームです。

「…奴はあんたがやれ」

 自分が撃たれるシーンを想定して退く事を覚えた高菜に山野さんは策を授けます。

 山野チームとキルキャットチーム、残り2チームのチャンピオン決定戦。キルキャットも山野さんを警戒しています。

「彼の立ち回りは尋常じゃない 本物の戦争でもしているかのような気迫…そして繊細な押し引き」

 キルキャットが山野さんとの距離を縮めます。

「スナイパーは接近戦が苦手だろニャ!」

 しかし山野さんが持っていたのは中距離用のマシンガン。

「自分が思うように動けないのであれば敵を動かすだけの話だ」

 山野さんは高菜と武器を交換していたのです。待ち構えていた高菜の元におびき寄せられて来たキルキャット。

「本当に来た…!」

「撃つときは十分引き付けろ 確実に仕留められる距離まで待ったら 弾数は当然…」

「一発だ」

 ヘッドショットでキルキャットロスト!山野チーム勝利です。

 高菜呟きます。

「あのキルキャットに…世界一の猫族使いキルキャットに私が…」

「というかすでに山野さん 世界最強なのでは?」

 チャットも出来ないジイさんが最強eゲーマーとかギャップがヤバいですが、山野さんにとってはマタギとしてやっていた事の延長に過ぎないんですね。ランクアップ処理すらやってないらしいですしw。

 高菜もプロを目指してますが、キルキャットの方も目標があるようで、山野さんにアプローチを掛けてくるようですね。山野さんもプロ方向に行くのでしょうか…違うよなぁ。

 この先どう進んで行くのかちょっと予想がしづらいですね。動向を注目していきたいと思います。

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