アニメ2クール目も始まった(早くない!?)「SPY×FAMILY」10巻の大台です。オペレーション〈梟〉はあまり進行していませんが…w。
ロイド…〈黄昏〉…いやその前の名もなき少年。彼がいかにして稀代のスパイとなったのかが語られます。
兵隊ごっこが好きな平凡な少年。おもちゃの銃を買う為に父についた小さな嘘。反省して謝ろうと考えた直後に戦争は始まりました。父とはそのまま死に別れ、母にも死なれた。友の生死も分からない…東国を憎む事しか残らなかった少年は年齢を偽って従軍。
優秀な兵士となった少年はある時東国の脱走兵(フランキーw)と遭遇。
「都合よく憎しみ合わされて 戦って 命を落として 世界一不毛な時間だわ」
彼の言う事は他の人間とちょっと違いました。
「…あの時 あの爆撃で 友だちがみんな死んだ!! それが真実だ!!」
「…そりゃお互いさまだ…!!」
戦争の悲惨さに西国東国の違いはない。戦う意味に疑問を挟みつつ二人は離れて行きます。
その後、実は生きていた友人たちと再会する少年。しかし喜ぶ間もなく友人たちの部隊は無謀な作戦行動に駆り出され、今度こそ本当にドッグ·ダグになって帰ってきます。
「戦争は起きないと思い込み あいつらは爆撃で死んだと思い込み 盲目的に敵を憎み 盲目的に銃を取り 盲目的に国に従った 無知とは なんて無力で なんて悪」
信じるものを全て失った少年は情報を武器とする陸軍情報部に誘われます。ここまでの全ての自分を捨ててコードネーム〈黄昏〉となって。国家も正義も信じない彼は何のために戦うのか。無心に遊んでいたあの頃の自分たちの為か。アーニャに説く「友だちは大切にしろ」が重く響きます。
東西の雪解けを象徴するオペラ歌手ジョナス·ウェルマンのスキャンダルの件も情報部ならではの虚実が錯綜する一件でした。〈黄昏〉のルーツを出してきた後に情報の使い方を見せに来る、この構成が上手いですね。
「自分の頭で考え続けろ」
さて、“普通”が分からず社会に馴染めていないと悩むヨル。ちょっとした事で知り合ったメリンダさんにママさんバレーに誘われ、そのまま「愛国婦人会」に参加する事に。
「きちんとした紹介がまだでしたね…失礼 私 メリンダ メリンダ·デズモンドよ」
…デズモンドの奥さんですよこの人!なんか端々にヤバさが垣間見えたりしますが、ヨルとメリンダが仲良くなればこちらからデズモンド家に近づけるかも…とロイドはヨルに付き合いを勧めます。
「アーニャとダミアンのプランBに対しこれはーープランC·ママ友作戦…!!」
…これをアーニャが読んでしまいましてw。プランCが成功すれば自分はお払い箱だ、これはどっちが先に仲良くなるかの勝負ーー?
「つまりこれはーーなかよしだいせんそう…!!! まけられないたたかいのひぶたが いまきられてしまった…!!」
ダミアンと仲良くなる為にベッキーと相談して出した結論が「パンをくわえて曲がり角でぶつかるとその相手と結ばれる」おまじない…どこの少女マンガだw。
ヤキソバパンくわえて鉄山靠かますアーニャw。八極拳習ってんのかw。
結局外して、でも何故かパンはダミアンに命中したりw。二人の親密度は下がったとされていますが、一緒になってバカやるなんて仲良くなる一番の手段だと思うんですけどねw。
私の目にはプランBは達成目前に見えますw。逆に底の見えないメリンダさんには恐怖しか感じませんね。「店長」もロイドに違和感を持った様ですし、ヨルさん周りが進展していきそうな感じ。ストーリー的にどこかでロイドとヨルの全力戦闘はあると思いますが、その下準備が始まっている気もします。
フォージャー一家に平和に過ごして貰いたいのも間違いなく本音なんですけどね…。
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