ついに出ました最新刊。正直詳細はかなり忘れてましたが(なんたって4年開いてますからw)、凄まじいまでの情報量とそれをスッと読ませる構成力…この独特の感覚は変わりませんね。
さぁストーリーは錯綜してます。100人近いキャラクターがそれぞれの思惑を持って行動しているんだから当たり前ですが。極めて現実に近い進行と言えるかも知れません。
念能力「秘密の扉(マジカルワーム)」によって空間転移能力を得た第11王子フウゲツ。双子の姉第10王子カチョウと共に王位継承戦を降り、B·W号から逃げ出す計画を立てます。センリツとハンター·キーニの協力で晩餐会に紛れての脱走。
「本気で吹けば聴く者の意識を 3分間…音の世界へ誘える…!!」
船内に中継されたセンリツのフルートはそれを聴く者全てに花咲き乱れる草原の幻を見せ…二人が救命艇に乗り込むだけの時間を稼ぎました。救命艇が船を離れようとする瞬間、湧き出してくる無数の手…!!
「まさか…船から出るのは…『脱出』じゃなく…『死』!?フウちん!!扉を」
咄嗟に扉を出し、避難するフウゲツ。
「ヤダよ…ダメだよカーちん カーちん!カーちん!!!」
…無事顔を出すカチョウ。作戦立て直しだ、としてV·VIPエリアへ戻る二人…。しかし救命艇にはカチョウの死体か残されていました。カチョウの守護霊獣「2人セゾン(キミガイナイ)」は二人の内どちらかが死ぬと死んだ者と成り代わり、もう一方が死ぬまで側で護る…。
第10王子カチョウ脱落です。
第8王子サレサレは第1王子ベンジャミンの護衛リハンの放つ念獣に自らの念獣を食われ、無防備になったところを暗殺。
第9王子ハルケンブルグは国王ナスビーに銃を向け、継承戦の中止を迫りますがナスビーは取り合いません。実際銃弾は念獣に防がれてしまい、二人とも傷ひとつ付きません。彼らは既に儀式に組み込まれている。勝手に死ぬ事は許されないようです。トロッコ問題になぞらえて話すナスビー。
「残すべきは国!!国民の命に決まってるホ!!問題は『誰が』!!レバーを引くかホイ!!」
…意外です。このおっさんは一族の繁栄しか考えてないと思っていました。次世代の国を支える王をあらゆる犠牲を払って作り出すつもりのようです。
継承戦を戦う覚悟を決めたハルケンブルグに能力が発現します。仲間一人と引き換えに敵の肉体を乗っ取る能力。敵味方入り乱れる謀略戦では無茶苦茶使える能力です。
幻影旅団フィンクス、フェイタン、ノブナガは下層のマフィア シャ=ア一家に身を寄せてヒソカ捜索の範囲を拡げようとします。抗争相手エイ=イ一家と一触即発状態なのをエイ=イの新リーダーモレナを殺す事で一気に解決しようとする旅団メンバーw。シャ=アでなくても首輪付けたくなるでしょうな…。
好き勝手やるモレナのケツ持ちが第4王子ツェリードニヒ。こちらも怒り狂ってモレナを捜索させます。が、それはそれとして念の修行も継続。とんでもないスピードで成長するツェリードニヒを、テータはまだ手に負える内に殺してしまう決意をします。”絶“の修行としてオーラを消させてその隙に射殺…!
しかし銃を構えた瞬間、センリツのフルートが鳴り響く!虚実入り交じる中ツェリードニヒの額を確かに撃ち抜いた、と確信するテータ。だが護衛がテータに銃を向ける後ろから声が!
「修行の一環だ 問題ない」
無傷のツェリードニヒ。更にテータはツェリードニヒの念獣に傷をつけられ
「次二王子ノ質問二偽リデ答エレバオ前ハ人間デナクナル」
ツェリードニヒの念能力は“絶”状態で目を閉じると10秒後の未来が見える…目を開けるとその10秒間、周りが予知夢の通りに動く中でひとり自由に動ける…!!
相当インチキな能力です。念獣の能力と合わせてこいつにだけは持たせちゃいけない能力が集まっていってますね…。
ちなみにセンリツのフルートは戦闘には全く関係なしw。ツェリードニヒの10秒に割り込んだ事で彼に術者センリツへの興味を持たせただけでしたw 。
クラピカの念能力道場は順調。人差し指の能力でビルの念能力を貸し与える、という裏技で全員を覚醒させます。各護衛の間に念能力が広まり、クラピカの目論見通り継承戦は膠着状態に入りつつあります。
各王子は意識するしないに関わらず念能力を使い始めています。仲間…というか臣下を集めたり利用する能力が多いのは人を率いる立場にある事の自覚ゆえでしょうか。ツェリードニヒだけ全然方向性が違うのも非常に「らしい」w
マフィア3組織最後のひとつ、シュウ=ウ一家も動き出します。旅団をコントロールするためにヒソカを捜索しつつ横紙破りのエイ=イ一家のモレナを殺す…。
若頭ヒンリギはじめ3人でシュウ=ウ構成員と見られるおかっぱの女を追跡し始めます。
…とここから直で連載再開分に繋がるわけですが…せめてクラピカレオリオあたりでも再開一発目に出せば良いのに、と正直思っていましたがw。無理ですこれ。
キャラクターとストーリーが入り組み過ぎていて、予定外の動きを入れようものならどこかで破綻しますw。冨樫先生ものすごい練りに練ってネームを切っておられるはずで、変えるに変えられなかったのだろうと思います。一応再開2回目で懸案のヒソカさん出してくれたので、それでどうにか…w。
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