不二子によって牢獄から助け出されたアイシュ姫。兄シャルマ王子の元に向かいますが、いきなり魔女タイアットに見つかります。
「お見限りですね 異世界の勇者 フジコ様」
「お招きもなかったもので おほほ…」
不二子とタイアットのタイマンとなります。こと格闘戦においては不二子有利かと思われましたがタイアットも強い!体術でまったく引けを取りません。伊達に長く生きていませんw。転移の魔法で不二子をどことも知れぬ場所飛ばし、アイシュ姫を確保します。
タイアットは姫が城内に捕らわれていた事を今の今まで把握していなかった様子。ですが誘拐を魔女の差し金と思っているアイシュ姫との相互理解には至りません。
「私の願いはーーこの国を永劫脅威から守護することです 魔物からも人からも」
「姫様 あなたがたはなにもご心配なさらず私にまかせてくださればいいのです」
絶対の自信で断言するタイアットにアイシュは王の気迫をもって反発します。
「確かに国を守り魔物を倒すその力は騎士たちとあなたの魔法によるもの しかし!」
「その責務は王家 正統たる王が担うもの!いかにあなたといえど! 力に対する責任と義務をほしいままにすること 許されることではない!わきまえよ!」
ルパンたちと旅した影響でしょうか。国を率いるという事がどういう事かを肌で感じ始めているようですね。
一方、城内に忍び込んだルパンたち。手分けしてアイシュ姫を探す事に。
時を同じくして銭形も城に帰還します。城内の異様な雰囲気を察し、タイアットに会って状況を確認しようとする銭形とシウーリ。
その道を塞ぐのは王子付き近衛騎士エルリール。アイソプミア王国一とされる魔法騎士です。魔女タイアットを除く為、勇者ゼニガタを自分たちの陣営に加えたい…と。
「話はわかった だがワシは勇者の前に刑事でしてな」
「逮捕すべき相手ならどの陣営であろうが縄をかけるということです」
王子陣営が胡散臭い事に勘で気付いているようです。さすが銭形。
剣を抜くエルリールに十手を構える銭形。剣戟を十手で抑えて投げに入ろうとする銭形を勘だけで避けるエルリール。王国には合気道系の技術はない模様なのにヤバさを感じるあたり、エルリールも名に恥じない存在です。両者とも相手が只者ではない事を感じとり、全力で戦うべき相手と認識します。
「「こいつはここで捕らえる!」」
単独で姫を探していた次元に対したのは対勇者組織「ミゼリコルデ」のヴァシパラ。ミサイルの如く自在に飛び回る短剣に翻弄される次元ですが、その秘密は風だ、と見切ります。小さな竜巻を起こしてそこへ短剣を撃ち込む事で方向を変えていた…。竜巻の数と位置まで見切った次元は短剣を一瞬で全て撃ち落としてしまいます。
「風も読めねえようじゃガンマンじゃねえんだよ」
竜巻を大きくして四方から襲い掛からせるヴァシパラ。銃弾も弾かれてしまいます…が、銃弾がヴァシパラに命中?!
「な ぜーー弾いたはずなのに」
「おう だからもう一度弾いた」
弾かれた弾丸をもう一度撃って軌道修正した…とこともなげに言う次元。そんなこと出来るのはあんただけですよ…。
同時刻、五ェ門と戦っていたのは同じくミゼリコルデのイウナン。身体を砂と化する能力を自在に使うイウナンに斬鉄剣は分が悪い。それでも振るい続けた斬鉄剣に光が宿ります。それはミスリルの光。キシャラから譲り受けて斬鉄剣の修理に使ったミスリルが目を覚ましたのです。これでイウナンの身体も斬れる!
「喝ッッ!」
せっかくのミスリルの力を五ェ門は静めてしまいます。自ら修行で手に入れた力で向かって来る相手に、たまたま手に入れた借り物の力で対抗しては理が通らない。
「敵ながら天晴 某も己の力で迎え撃つべきもの」
「礼を言うーー手加減はできんが」
見上げたフェアプレー精神ですが、対抗しようがないんじゃ…と思った直後の一合、イウナンは血を流します。
「砂粒を斬った」
そういうもんなの?!…実際斬れてますからね、そういうものらしいですw。
全身を砂にして剣の軌道を避け、全方向から攻撃を加えようとするイウナン。五ェ門はカウンター気味に周囲を丸く切り裂き、イウナンを仕留めます。
異世界人が王家に逆らった場合に対処する為に作られた組織ミゼリコルデ。だがそんなレアケースは起きず、無駄に技を磨くだけだった集団の最後の二人。これまで人生を賭けてきた一族の為、別の生き方など選べなかった。もし彼らにも一緒にバカやってくれる相棒がいれば、あるいは…。
エルリールと戦う銭形。違和感からエルリールが何かを隠している事に気づきます。
「立ち居振舞いも表情も自然 たとえ家族でもわからんさーー だがワシは似た例を知っている 仲間にすら素顔を隠している奴をな…!」
…ルパンには、あのサル顔も変装である疑惑があります。アニメで一度だけ、サル顔マスクを剥がした顔を不二子に見せた事がありますが、画面内にその顔は映らず…まあその下もサル顔だったりする可能性も否定出来ないので真相は闇のなかですが。
「隙あり!」とエルリールの顔に十手を叩きつける銭形。
「深入り…しすぎたな」
同じ頃、王国西の防衛線が破られ、何者かが王国に侵入しようとしていました…。
タイアットさん、すくなくとも王国を恣にするのが目的ではないようです。アイソプミア王国そのものが保護対象で、我が子のように思っている…という「封神演義」の聞仲の様なキャラクターだったのですね。って事は姫との共闘は充分可能な訳で…構図が変わって来るな。敵は王子側?
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