琵琶湖に浮かぶ豪華客船グランド·オモシロイがスモークに包まれ…上空から大型ドローンに吊り下がって現れた怪盗スズキ·キヨシ!
「ガイオンの紳士淑女の皆さん コンバンワー! この煙幕は無害だ!安心したまえ!」
ギャラリーの人気を取りながら、甲板上に設置されているエド·トクガワの武者鎧をケースごと吊り上げて運び去ろうとするスズキ·キヨシ。警備陣の発砲も金に任せた装備で難なく防ぎます。一々やることにカネがかかってるなコイツ…。
が、ドローンを追いかけて瓦屋根を疾走する影がひとつ。タカギ·ガンドーだ!
ジャンプ一番、ドローンの縄梯子に飛び付くガンドー。バランスを失ったドローンは高度を落とし、鎧のケースが屋根に引き摺られて破壊!武者鎧は屋根の上に巻き散らかされる!…この時点で警備責任者のセプクは必至だw。
「計画は失敗だ あきらめろスズキ·キヨシ!」
その時、なぜか屋根の上に出てきた探偵助手シキベ。
「馬鹿野郎っ 何で出てきた!足手纏いだ!早く戻…」
意識が逸れた隙にガンドーに向けて発砲するスズキ·キヨシ。少々危険な薬物ZBRの勢いも借りてスズキに組み付き、二人はもみ合いに。
「何だ?お前はっ!?」
「探偵だよ…怪盗!」
中央庭園の池に落水!…スズキを引きずって水から上がって来るガンドー。
「誰だ あんたは?…そ…そいつはスズキ·キヨシか?」
「…ああ 確保した 俺は私立探偵だ」
見事依頼達成したガンドーですが、意気揚々と向かった屋上に待っていたのは…既に物言わぬ死体となったシキベ·タカコでした…。
報酬一億を全てつっこんでシキベの治療を試みるも、出来たのはバイオニューロンチップへの記憶コピーのみ。これ以上の復元技術はまだない…。
更に時が飛び、やる気を失ったガンドーの元に出版社から電話が。シキベが書いた小説の出版が決まった、と。タイトルは「サムライ探偵サイゴ」。明らかにガンドーがモデルのその小説は、どこかへ向かおうと足掻いていた彼女の姿そのものでした。
「俺なんかよりよっぽど考えてたんじゃねえか…どうやって戦うのかを…!」
「…それでも強く笑えってのかよ こいつあ堪えるぜ」
ガンドー探偵事務所は再開しました。貧乏ながらも報酬見込みのないアンダーガイオン住民の依頼も受けられる探偵として。
「オイオイオイオイオイ どこの惑星から来たんだ?」
「ドーモ タカギ·ガンドー=サン イチロー·モリタです」
そして彼はニンジャスレイヤー フジキド·ケンジと出会い、ニンジャ真実、そしてザイバツ·シャドーギルドと関わる隠された世界に深く沈み込んで行く事になります。
…また時間は飛び、ニンジャスレイヤーがネオサイタマに向かった後…。
スズキ·キヨシことコケシ·ソイチ脱獄の新聞記事を読むガンドー。同時に発生した連続殺人事件。被害者は黒いセル眼鏡をかけさせられ、口紅を塗りたくられ、胸を撃たれて殺されていました。明らかにシキベを模した殺人。明らかにガンドーに向けたメッセージ。相手はスズキ·キヨシ!
おびきだされた先には人質。黒いセル眼鏡、口紅、乱雑なショートカット。意図的にシキベに似せられた女性はガンドーの冷静さを失わせる為か。それでもピストルカラテで並み居るクローンヤクザを薙ぎ倒したガンドーですが…。
「ブラーヴォ!ブラーヴォ!」
「ドーモ タカギ·ガンドー=サン ガンスリンガー…いや」
「ヘェーヘェーヘェー…スズキ·キヨシです」
なんという事か、刑務所内で死の淵を彷徨ったソイチはテッポウ·ニンジャクランの首領のニンジャソウルを宿し、ピストルカラテの名手ガンスリンガーとなったのだ!そう、ガンドーと同じピストルカラテの使い手に!
「ヘェーヘェー…やっぱりお前もあのメガネ女を殺したのが俺じゃないって分かってたんだな…」
「真犯人は?俺は十年間もそいつを…」
「お前だよ探偵=サン!お前の不注意が助手を殺したんだ!」
完全に狂ったスズキ…ガンスリンガーのピストルカラテに圧倒されるガンドー。意識を失い、再び目を覚ましたとき、そこはグランド·オモシロイの船首でした。シキベに似せられた女性と鎖で繋がれて…。
「俺は時間を巻き戻す」
ガンドーを追い詰めて殺す事でやり直せると思っているのか…。
「それじゃあ…練習した通り やれッ!」
「…私の名前はシキベ·タカコです…ガンドー=サン助けてェ…!」
シキベと女性がオーバーラップし、いてもたってもいられなくなったガンドーが飛び出す…カウンター気味に額に一発!
度々出てきていたあのシーンです。女性ごと琵琶湖に落ちていくガンドー。
…走馬灯か、ガンドーは探偵事務所にいました。
「オハヨゴザイマス所長 コーヒー淹れたっスよ アンコトーストも…」
シキベが!あの日のままの姿で…。後ろで電話が鳴り始める。
「出なくていいんスか?」
「まだ少しだけ大丈夫だ」
事態を理解したガンドーはゆっくりとアンコトーストを食べ始める。
「色々ありがとうなシキベ=サン」
「ちょ、ちょっと所長どうしたんスか…」
「ウェー でも…やっぱり…嬉しいスよね」
…トーストを食べ終わり、電話を取る。
「ドーモ タカギ·ガンドーです」
「ドーモ カラス·ニンジャです」
消え始める世界。
「…そうか…そういうことなんスね…」
全て理解するシキベ。
「オタッシャデー…」
ニンジャソウル憑依によって再生していくガンドーの身体。
ガンドーはシキベのバイオニューロンチップを額に仕込んでいた!ニンジャ覚醒したガンドーの脳内にシキベの記憶が流れ込む!
シキベを撃ったのは…ニンジャ!?
「…お許しくださいマイロード 御身の放つ御力だけでも娘の記憶は消せたかも知れませぬ ですが私は完璧主義者なのです…」
…海面に舞うカラスの羽根の上に立つガンドー。女性も抱え、追うべき犯人の手掛かりを得た探偵…いやニンジャ探偵は何を思うのか。
相変わらずふざけた世界観でハードなストーリー。脳がバグりそうですw。ガンドーとスズキが分かちがたいライバルとして対峙しています。スズキ…ガンスリンガー自身もザイバツから追われる関係になったし…どっちに向かうんですかね?カギはシキベの記憶か?
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