現在第2部7章絶賛公開中のゲーム「Fate Grand Order」のコミカライズですが、なんと「-turas realta-」と本作「-mortalis:stella-」の2本体制。「はじまりの地冬木」と第1特異点オルレアンは両作ともやりましたが、その後は第3、第5、第7をやる「-turas realta-」、第2、第4、第6をやる「-mortalis:stella-」に分かれるという…そうでもしないといつ完結するか分からないですからw。更にややこしい事にコミック作者白峰先生が病気で長期休載…。おかげで「-turas realta-」は第7特異点まで進んでいるのに「-mortalis:stella-」はまだ第2特異点…。まあ再開できただけありがたいかな?
第2特異点は永続狂気帝国セプテム。人類史において重要な位置を占めるローマ帝国。これを破壊する事で人理崩壊へと導く事が「敵」の目的でした。第5代皇帝ネロが守る〈正統ローマ帝国〉を蹂躙するのは過去の皇帝たちがサーヴァントとして現界して率いる〈連合ローマ帝国〉!
「余と愛すべきそなたたちのローマに勝利を!!」
そう叫ぶ皇帝ネロは可愛らしい女の子でw。暴君ネロは間違いなく男だったはずですが…そこは考えないようにしましょうw。
「我が 愛しき…妹の…子 捧げよ その命 捧げよ その体 すべてを――捧げよ!!」
現れたのは第3代皇帝カリギュラ!その狂乱の伝説を象るようにバーサーカーとしての現界です。
「女神が如きお前の清らかさ美しさそのすべて…余の全身で無茶苦茶に蹂躙してやりたいッッ!」
…カリギュラとその妹アグリッピナ、更にその子ネロはただならぬ関係であった、という説がありまして…。歪んだ欲望をぶつけて来るカリギュラにあてられたかのように狂乱するネロ。
「五月蝿い 貴様の声は頭に響く…ッ!!」
ネロはその勢いでカリギュラの胸を剣で貫いてしまいます。…そう、ただの人間がサーヴァントを倒してしまったのです!
「伯父上はまるで獣のようであった ローマという黄金に群がる数多の獣の一匹よ!」
「だが余はどうだ…?伯父上を手に掛けた余もまたその獣なのではないか――?」
悩むネロに、哨戒中の兵士が捕らえられた、と報が入ります。ネロと藤丸、そしてマシュの3人だけで「話し合い」に来い、と…。
現れたのはアレキサンダー3世を名乗る少年と諸葛孔明を名乗る男…間違いなくサーヴァントです。人質はウソで、ただネロと直接話したかった、と言うアレキサンダー。
「きみはなぜ戦うんだい?」
…サーヴァントであろうと神祖ロムルスが率いるならそれは正統なローマと言っていい。ネロも皇帝のひとりとして連なってしまえば争う必要はない…。
人理を守る為…というのは未来の都合であって、今ここにいる者が従う義理はない、と。
ネロは答えます。マシュたちが来なくとも剣を取ったであろう、と。
「今!この時に皇帝として立つ者はネロ·クラウディウスただひとりである!」
「ただひとりだからこそ全てを背負う傲慢が赦される!」
「退くものか…!そう信じて踏破するのが我が人生 我が運命!」
「余こそが!紛うことなきこの世界(ローマ)である!!」
この世界にローマ皇帝はただひとり、過去の皇帝だろうがその座を侵す者は全て叩き伏せる!なんという傲慢か。そしてローマの全てをひとりで背負おうとは、なんという自負か。
「合格だ きみは覇王になるがいい いいや皇帝に!栄華繁栄を誘う薔薇!人間だけが持つ業 堕落の数字を示す獣!魔王にだってなれるよ!きみは!」
ネロを見極めに来たアレキサンダーは、しかしその強烈な個性とぶつかり合いたい、と言う欲望に抗えず、正面から相対した結果、ネロに敗北を喫します。この結果を予測しつつも止めなかった諸葛孔明…ロード·エルメロイⅡ世。主君の意を完全に理解した最高臣下であり教師です…この辺の関係性は「Fate zero」及び「ロード·エルメロイⅡ世の事件簿」に詳しいですね。
更に危うく見えるネロを心配する藤丸、マシュにブーディカ。ブーディカなんかはローマに滅ぼされたブリタニアの女王なのですが、全て飲み込んでローマとネロの心配をしています。…どこかで暴発しそうな…。
そしてロムルスの元に潜入した荊軻がもたらした情報。カルデアから逃亡した魔術師、レフ·ライノールがそこに…。
ゲームより更にネロが盛られてますね。元から個性の強いキャラなのですが、どういうオリジナル要素を足してくるのかw。ブーディカもゲームより可愛く(失礼)描かれていまして、ネロ…というかローマとの絡みをどうするかも気になりますね。
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