神と人とが物理的に協力しあう古代風ファンタジー「巨神姫戦記」です。
巨大な神の元、人間が集まって暮らしているそんな世界。やはり巨大な魔獣が跋扈する故に人は神の庇護が無ければ生きていけません。ツチマルとハナバは食糧採集の途中で魔獣に襲われ、巫(ムラ)の神、彦様…安凪彦命に助けられます。しかしそのイタチのような魔獣…ナサノカミは皮が非常に硬く、彦様の剣は魔獣に通りません。追い返すのがせいぜい。ケガを負ったツチマルとハナバも彦様の御神能…治癒能力で回復。神様らしい能力も持っていますね。また巫というのが地上を少しだけ浮いて移動する舟みたいなもので、これも神様の力で運航しているらしい。テクノロジーとしては弥生時代レベルなんですが、神様関係で一部だけ技術が進んでいる印象ですね。
「なんで人間(おれたち)はこんなに…神様に守ってもらわなければ…彦様が魔獣と戦わなければ…生きることもできないほど無力なんだ…」
ツチマルの巫、スクモはより強い剣を作る為、流れ者の刀鍛冶カヌチを呼び入れていました。そのカヌチの鍛えた剣によってナサノカミは一刀の元に切り伏せられてしまいます。
「これが…剣の力… 人間でも力になれる…!!」
カヌチに無理矢理弟子入りしたツチマル。ちいさな刃物を鍛えたり、なんかパワードスーツみたいなのに乗って神様サイズの剣を鍛える手伝いをしたり。ツチマルにとっては人生を懸ける目標が出来た、充実した日々でしたが…。
ある日、スクモ巫を巨大な魔獣が襲います。ナサノカミも比較にならない、彦様の倍はあろうかというサイズ!
対峙した彦様は叫びます。
「逃げろ…!!」
彦様を押し飛ばす勢いで舟まで破壊する魔獣。突き立てた剣も折られ、巫の民を食らっていく魔獣…その頭に乗るのは…カヌチ?
「師匠は…魔獣と…師匠が…魔獣を…?」
ハナバを食おうとする魔獣。止めようとするツチマルも一緒に飲み込まれ、村人たちと共に溶かされていく…。
「私の巫人を…返せッ!!」
尻尾で貫かれながらも魔獣の口に手を突っ込む彦様。引きずり出されたその腕は魔獣に斬られてしまいますが、彦様はその腕をそのまま遠くへ投げ…彦様本人は魔獣に飲み込まれてしまい。腕も食らわんと見回す魔獣ですが
「放っとけ 十分や 見誤うたなショウジョウ 己がいっぺん呑んだもんを取られるとは…」
姿を消すカヌチと魔獣ショウジョウ。一方投げられた腕から出てきたのはツチマル。彦様の神力で治癒され、ただひとり生き残りました。
「巫へ戻った時には誰もいなかった 彦様も誰も むくろすら残ってはいなかった」
ツチマルはひたすら剣を作り続けます。
「コレじゃダメだ… コレでもダメだった… もっと もっと!!」
青年となり、復讐にすべてを懸けるツチマルの隣には
「ツっチマルー なりあいぬー?」
…なんか調子の狂う子供の女神の姿がありました。建火群姫命(タケホムラヒメノミコト)。ハナバの代わりでもあるのでしょうか。
最高の剣を造る為、旅をする神とただひとりの巫人。剣を百本刺されても倒れない”百本剣“と呼ばれる魔獣と戦う為、ウチフ巫へ向かいます。
ウチフの疾風彦命(ハヤチヒコノミコト)に目通りしますが、火庄…タタラですね…鉄を溶かす設備が壊されてしまった…いかな名鍛冶師でも腕の奮いようがないだろう、と話します。
「鉄を熱する為の設備です 問題ないでしょう 俺達なれば…」
タケホムラは炎の神力を持っていました。ツチマルの指示で鉄を精錬していくタケホムラ。ぴったり息の合ったチームワークです。
「能き絡合(ひもろぎ)だ」
百本剣との会敵、ハヤチヒコとのもみ合いで刺さっていた剣の一本が抜け落ちました。ツチマルはその剣の造りに確かに見覚えが。
「これは唯一 百本剣の頭に疵を負わせた剣だ 奴め 頭だけはひどく強固で剣を通さぬでな…」
「この剣は この巫で造られた物でしょうか?」
「否――アキツ巫で手に入れたものだ」
ようやく明確な手掛かりを得た…!!
凄まじい顔で嗤うツチマル。まずは百本剣を倒す剣を造ってカヌチを越えて見せなければ…!
殺伐としたストーリーをタケホムラの存在が和らげている気がしますね。ウチフの神代干柿もらって「あま!!」とかw。全てを失ったツチマルがまだ人の道に留まっていられるのもタケホムラのおかげなんでしょうね。
他の神様たちが普通に話してる中タケホムラだけ言葉が古かったりするのは、若い神様はみんなそうなのかタケホムラだけ違うのか。カヌチがなんで神も人も滅ぼそうとしているのか。そもそも神って、魔獣って何?謎は尽きませんね。
個人的には巨大さの演出に手を抜いてないところに好感が持てます。舟の中に神様が暮らすスペースが上手に組み込まれていたり、神様と話す時に目線を合わせる為に人間用の台が用意されていたり。魔獣の巨大感に説得力があるのもいいですね。
とりあえずタケホムラの可愛らしさに訴えて知名度を上げて行ける…かな?
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