ものすごい目つきのデクが睨む「ヒロアカ」37巻。最終決戦は名エピソード目白押しです!
倒れる爆豪。物間が思わず叫びます。
「それはダメだろォオオ!!!」
「今度は死んだ 今度は委ねたからだ だからガッカリしたんだイレイザー」
茫然とするベストジーニスト、イレイザーヘッド、通形を前に余裕たっぷりな死柄木…いやほぼAFOか。
デクを怒り狂わせる為の生贄を求める死柄木の増殖する腕に吊るされているミルコ。両腕を失っても衰えないその闘志は凄まじい!
「これで合ってるよな?焦凍」
復活どころか焦凍が必死で編み出した“燐”を一発で模倣する荼毘。そのセンスは間違いなく一流…!
「エンデヴァーなら群谺山荘跡地 AFOと交戦中だ」
脳無を通じて情報提供するスケプティック。雄英のシステムにも侵入して内部からの撹乱を画策します。
そして群谺山荘跡地。エンデヴァーとホークスの前でAFOは以前の姿を取り戻しつつありました。
死穢八斎會から回収した個性消失弾。殻木はここから違う効果を見出していました。
「誇れエンデヴァー!まさか君相手にこの切札を切るとは思っていなかった!」
「この“巻き戻し”は使ったが最後 最終的に僕は消えてなくなる」
新しい体(死柄木)が手に入ったから今の体は使い潰そう、ということですか。
ホークスに「悪とは何か?」という話を始めるAFO。
「それは思い描く未来を阻まれること だから私はね 世界中の未来を阻みたい ただ そうありたいと願っただけだ」
夢見るような目つきでエラいことを言うAFO。駄目だ、これは相容れない…。
雄英ではエッジショットが爆豪の元へ。
「まだ間に合う!欠けたものは俺が埋めて 動かす…!!」
体を薄く細く引き伸ばす個性で糸のようにした体で爆豪の体内に入り、器官を縫合すると共に心肺蘇生!
「俺がこの子の心臓になる!!」
エッジショットの命をかけた治療。時間を作る為、ミルコと通形が死柄木に襲いかかる。
「後悔残して死んでらんねーからなァ!!」
死柄木を怯ませたのは次を遺す…守るという気迫か。脅威を感じた死柄木は更なる形態変化!防御力を増した体はもうミルコの攻撃を受けつけない!全て吹き飛ばす暴力の嵐を通形だけは透過でやり過ごしますが…。
「おまえに何も無いのはわかってる」
「ちくしょう!!俺単体じゃもう見向きもされない…!」
直接戦闘力では一歩譲ってしまう通形。その時、マンダレイからのテレパスが。
『電磁バリアを一瞬解除する!二秒!持ち堪えて!!』
何が起きるのかは分からない…だが爆豪と死柄木の間を阻むものはもう何もない…!
動けるのは通形だけ。何ができるのか…追い詰められた彼の脳裏にサー·ナイトアイとの思い出が蘇ります。
「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない」
通形は迫る死柄木の前にケツを突き出して
「桃が なってるよ!!」
…一発ギャグやりましたよ、この場面で…。
毒気を抜かれた死柄木が一瞬止まり…上空のバリアが消えて…死柄木が目をやった先にいたのはデク!!
米軍機に運んでもらった勢いそのままに死柄木を吹き飛ばす!!
「遅れてすみません!皆無事—」
デクの目に入ったのはボロボロの仲間たち…怒るデク!!死柄木の目論見通り、怒りのまま短絡的な動きで来れば楽に仕留められる…。
「大丈夫だデク!!」
通形が止めに入ります。何も失っていない、まだ誰も諦めちゃいない。
「ごめんなさい…ルミリオン」
危ないところで冷静さを取り戻しました。通形地味に大殊勲です。歴代継承者全員の協力を得た、最強状態のデクが対峙します。
「AFO…まだそこに 死柄木はいるのか?」
そんなのはもういない、と嘯く「死柄木」。
対してOFAの中の7代目·志村奈々は
「出久くん まだそこに いる!」
OFAをも強奪しようと迫る死柄木に全個性のコンボで立ち向かうデク。
「注意すべきは異能じゃあない 授かったものを何のために行使するのか その“意志”に力は宿るのだ だから人はそれを“個性”と呼ぶのだろう」
ヒーローが繋がりで闘うならヴィランにも繋がりはある。そう、敵連合!
黒霧を奪還するべく病院を襲撃したのはスピナーと異形の部隊。人とかけ離れた容姿が出た者たちは「姿が違う」それだけで虐げられて来ました。個性社会の闇。スピナーは彼らを糾合する「代弁者」として祭り上げられ…巨躯と鱗の個性を植えつけられ、意識も朧なまま命令に従っていました。これ、体のいい看板だな…。
同じく異形の障子と口田が情報をつかみ、病院警備に回っていました。
「これを見過ごして俺はこの先 ヒーローを名乗れない」
ヤラれたらヤリ返していいんだ、と叫ぶスピナーに
「傷につけこまれるな!! 今度はおまえたちの子どもが標的になるぞ!! 復讐者にならないでくれよ!!」
真正面から小細工なしの説得。
「嫌なことは山ほどあったし忘れる事はない でも嫌な思い出を数えるより たった一つでもこの姿で良かった思い出に縋りたいんだ」
病院を守らんとする医師の中にも異形がいた事もあり暴動は沈静化。しかしスピナーは黒霧の拘束エリアまで到達。
「…障子の声は届いてたよ ソイツはてめェらの切り札じゃねえ!」
そこに到達していたプレゼント·マイク!二人が同時に叫びます。
「黒霧ィ」
「白雲ォ!!」
ダウンするスピナー。しかし最後の力を振り絞って手の剥製を黒霧の前に…死柄木が着けていたあの手!
「死柄木タチヲ 救ケロ」
目を覚ます…どっちだ?
「情報を持たぬ黒霧が即行動できるよう“志村の体”にはマイクロデバイスを埋めてある」
…どこまで用意周到なんだ…。つまり
「俺は 死柄木弔を守る者」
“黒霧”は即座に動き始めました。
エンデヴァーの元へ向かおうとしていた荼毘の前にあの黒洞が。そして消去発動中のイレイザーヘッドの後ろとホークスの前にも。
現れたのは…トゥワイス!トガが分倍河原の血を持っていた!?「哀れなる者の行進(サッドマンズ·パレード)」が再開される?
ホークスが叫びます。
「そいつを殺せ!!今すぐ!!」
逆転に次ぐ逆転で息つくひまも与えぬ一冊でした。とんでもない熱量ですw。
しかしAFOにとってOFAは「別に無くても問題ない能力」だと思うんですが…。基本、個性を分け与えるものなので、それは今でも出来ていますよね?そこまで労力をかけるくらいなら排除してしまった方が後顧の憂いを断てるような気がするんですが…。
弟の残滓だから手元に置いておきたい?そんな人情まだあるのかなぁ?AFOとOFA揃ったら何かあるのかな?
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