アンデッドアンラック 15巻

「遂にループ使用者の交代かぁ!! まさかこんなルーキーに任せるたぁ…気でも触れたかよジュイスぅ…!!」

 風子をループさせると決めたジュイスに散々な憎まれ口をかますアポカリプス。

「ありがとう キミとの会話はとても楽しかったよ」

 暖簾に腕押し糠に釘。まったく意に介してないジュイス。役者が違いますw。てかこれが素かw。

 円卓…アークの第一席、「UNJUSTICE」と刻まれた席に風子が座ります。文字が「UNLUCK」に変わり…アーク起動の準備が始まります。席の数、つまり11分の間神の攻撃(ラグナロク)を耐え抜く!

「嬉しいよ 今までずっと死に行く仲間を見ているだけだった …やっと私も闘える」

「行ってくるよボス 皆と共に命を縣けてキミを必ずループさせる」

 少し嬉しそうに前線に出て行くジュイス。

 なら自分も出る、と席を立とうとする風子。既にチャージが始まっている、と止めるジュイス。落ち込む風子を抱きしめるアンディ。

「皆が繋げてくれたバトンを受け取り 俺達二人がループして強くなって次で勝つ!!だろ?」

「風子!!46億年!!お前と会う為に俺は生きる!! またな!!」

「うん!!」

 アンディとジュイスがいなくなり、まんじりともせず待つ風子。その隣に神の片割れ…ルナが現れます。

「少し 話をしましょう」

 同時に外…太陽から現れる巨大な影!

「あれが神 サン この世界を肯定する者だ」 

 世界中あらゆる場所から見えるサン。「デビルマン」の魔王ゼノン出現のシーンを思い起こさせます。絶望的な状況が一発で伝わりますね。

「ジュイス」「何だ」

「どうすんだコレ」

 あ、わかってるw。

 サンを止めるべくチカラが、友才が、バックスが、クリードが能力を開放しますがそのパワーと巨大さが全てを無意味にします。

「アンディ 代わってくれ 看取ってやりたいんだ あいつのすぐそばで 代わりに俺は次のループ 二度と表に出て来ない 知りたいんだ…ジュイスからもらったこの気持ちがなんなのかを」

 ヴィクトル最期の願い。残り時間8分20秒でジュイスと共に戦場に立ちます。

「心器を使う 全てを懸けるぞ」

 最強の盾イージスと復讐心を力とするリベリオン。二つの心器を駆使してサンに立ち向かう!しかしリベリオン使用の代償は死…。

「もし…キミが許してくれるなら 次のループでも キミと…また…」

 残り3分でジュイス力尽きます。

「お前の為だった はずなのに この哀しみと怒りはなんだ」

 これを見てルナは狂喜しています。

「素晴らしい!!たかが人一人の怨念でサンを5分も抑えるか!!」

 …前からルナも味方というには少々穏やかじゃない感じはしていましたが、どうもサンよりルナの方が質悪い様に見えてきました…。

 ヴィクトルがリベリオンを使い、凄まじいパワーを発揮します。

 愛する者を失ってようやく大切なものに気付いたヴィクトル。

「俺は気付くのが遅すぎた」

 タチアナ、ビリー、ファンまでサンの前に立ち塞がり、風子の目前でついにカウントはゼロに。

「みんな…ありがとう いってきます!」

 ルナと共に月面に転移する風子。眼前で崩壊し、更に再生していく地球。泣き叫ぶ風子。

「ジュイスもそうでした 仲間の前では耐え忍び ここでよく泣いたものです」

 何事もなかったかのように茶を飲むルナ…。

 泣き止んだ風子の目には強い意志が宿っていました。

「ジュイスさんが…皆が遺した全てをかき集め 最期のループで私達は 神を絶対に否定する」

 1972年9月。路地裏に落ちているペンを拾おうとしている久能明少年を止める風子の姿がありました。

 アンノウンの悲劇を防いだ風子。サンに対抗する為、また三種の心器の最後のひとつ、ジハートを手に入れる為、最強の仲間がいる。仲間割れもさせない為に、その元凶となる悲劇を防ぐ。最強のユニオンを作る!

「安野先生はクリア…次は ニコさんとジーナさん!!」

 遂に来ました最後のループ。味方かと思っていたルナもクソヤローであることが分かり、人類勝利の道はホントにルールの隙を突くしかなさそうです。心器にも「これ以上の情報開示は現段階では禁止とする」とか注釈ついてるし…これ多分三つ揃うとロック解除される奴ですよね。ロクな効果じゃない気がして仕方がない…。

 ループ後に否定者たちがどう変わるかは興味ありますね。今のところ本誌連載分でも悪い方に変わっている者はいない感じですが…誰かは失敗するのかなあ?ビリーとかなかよしグループだとコピー元に苦労しそうだし…w。

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