無門が「ゆうえんち」を探す1巻に対して更にその前…無門が何故「ゆうえんち」を探すに至ったのか、を描く2巻です。
深夜、屋台のラーメンを食い逃げする無門。ヤクザ者が追いかけて来ます。
「そのガキ—金は払っていったかい?」
「いいえ」
「あんたの分のオトシマエもつけてきてやるよ」
「その子—見つけてどうするんです」
「社会勉強してもらうんだよ」
人気のない公園でヤクザを待ち受ける無門。
「お店の人に迷惑でしょ」
あぁ、無門くんヤクザ相手に喧嘩する気満々です。このとき小学生のはずですが…。
「殺さない 約束できるのはそれだけだ」
散々煽ってヤクザにそこまで言わせるw。
身軽にヤクザ3人の攻めを躱し続ける無門。
「いかんねェ 大の大人が寄ってたかって子供相手に何してるのかな」
さっき食い逃げされたラーメン屋さんです。
「松本太山—いい名前だろ?」
花見をしに来た、と笑う太山。全く花の咲いていない桜を前に…。
「あんたも食い逃げされたんだろうが」
「ンー あれはその子に奢ったんだよ」
太山もヤクザを煽るだけ煽り、ヤクザさん本気で殺しにかかります。
アイスピックを刺した三下は筋肉だけで固定され抜きも差しも出来ない状態に。迷いなく急所を狙ってきたアニキは少しだけ打点をずらされてアニキの方が負傷…。
「言い忘れてたけどちょっと強いんだ—おれ」
格の違いを感じたヤクザは退散。
「一緒に花見 付き合うかい?」
「…でも 桜まだ咲いてないよ」
太山はおもむろに桜の幹をベアハッグ!
「むんッ!」と力を籠める度に蕾が膨らみ、花が咲き…いつしかこの一本の桜だけが満開に…。
無門は太山に弟子入りする事になります。
「弟子はとらん主義」と渋る太山に徳川の爺さんが焚き付け…またあんたかw。無門の事情も聞いてるから克己との関係も推測出来ますよね?独歩が神心会総動員で探してる事も知ってますよね?全部知らん顔して無門を太山に預ける気かw。人の心とかないのかジジイw。
太山は無門の才能ゆえの危うさを指摘します。努力なしで覚えてしまうから、と。
「だからまずお前を壊すッ!!」
「2分やる おれはここから動かない 好きにしろ」
聞いていきなり金的狙う無門も無門ですが、睾丸を体内に引っ込めて守る太山もおかしいw。独歩以外にこんな事出来る人がいるのかw。
無門はひたすら撃ち続けますが太山にはまるで効きません。
「凄え…まるで大地そのものと戦っている感じだッッ」
2分後。
「さぁ続きだ 今度は動く だが攻撃はしないから安心しろ」
無門の攻撃を防ぐたびに太山のフェイントが入ります。
「入ったな」
技量が高い故に本当に打たれれば当たっている事が分かってしまう。
どんな動きでも一度見れば出来るようになってしまう…すごい事だがそれは誰かの真似であって無門自身の動きではない。
「おれやおれのいる場所の人間には通じねぇよ」
一発だけ太山の本気の投げをくらい、受け身も取れずに悶絶する無門。
「安心しろ おれがお前を強くしてやる おれよりもな」
修行の日々の中、太山の盟友(?)磯村露風から打撃を全身の関節で吸収する技や「無寸雷神」を教わったり。この磯村露風も、無寸雷神の出処である姫川源三も「餓狼伝」のキャラクターですね。
そして無門はもうひとり、中国マフィアと対等に渡り合う少年、蛟黄金丸と出会います。1巻の打岩の少年ですね。
「また遊ぼうぜ」
「フフ じゃあその時は父の経営する“ゆうえんち”に招待するよ」
ついに出ましたゆうえんち。更に「卒業式」を3日後に控えた無門に太山は
「まぁちょっと“ゆうえんち”に行くことになっちまってよ」
明らかに生きて戻れない可能性を含んだ言い方。ただの遊園地ではありえません。
桜散る中、卒業式…太山との本気の試合を待つ無門14歳。しかしそこに現れた太山は…。
天涯孤独の身になった無門がゼロから作り上げた人間関係。それが壊れていく予兆が悲しい。
そしてまだ影も形も見えない柳龍光w。丹波文七とかとペアで出て来たりしないだろうなw。
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