シャングリラ·フロンティア 〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜  12巻

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 深淵盟都ルルイアスに閉じ込められたサンラク一行。バラバラになってしまいますが、サンラクはNPCの魚人族·アラバと出会います。クターニッドの力でこの街ではあらゆるものが「反転」している、とアラバ。

 「人ならざる生きた魚」が「魚ならざる死せる半魚人」に。「人ならざる死せる魚」が「魚ならざる生きた人魚」に…。ちょっと都合良過ぎない?これで都市ひとつまるごと反転して水中に逆さになってるとか、何でもありでしょこれ。その辺の情報にやたら詳しいアラバ、どうやらお祖父さんがこのルルイアスから生還したらしい。

 高いところに登って街の様子を確認するサンラク。

「はぐれた仲間を捜してるのに互いに隠れていたら効率が悪い」

「ちょっと待て…何を考えている…?」

「見つかるには目立つのが一番だと思うんだ」

「誰かああぁ!いるかああぁ!」

 大声一発。寄ってくる雑魚は何とかなる、反応して仲間が集まってくれればOK…なんともゲーマー思考w。

「サンラクサァァァン!!助けてですわぁぁ!!」

 声に反応してエムルとスチューデ。ですが後ろにデカいオマケが…。

 エムルが持っているスキル“ランダムエンカウンター”。ピンチに陥った時に周囲の高レベルモンスターをランダム召喚する…召喚するだけ…操作できない?w。つまり場を乱して逃亡の可能性を上げるだけw。

 そのスキルで召喚されたのがアルクトゥス·レガレクス…ギガリュウグウノツカイ!

「知らねぇヤツ連れて来るんじゃねぇぇぇ!!」

「だずげででずわぁぁぁ!!」

 助けて、はこっちにかかってたのかw。

 ルスト、シークルゥとも合流。思わぬタイミングでの中ボス戦となりました。ですがサンラクは勝算があるようで。

 アルクトゥスが水中の動作処理をされているのに対してサンラク自身は地上の処理である事を利用してアルクトゥスを翻弄、手数で倒しきり!反転都市の特性をもう利用し始めています。対応力のバケモンですね。

 このバトルの騒音を頼りにモルドと秋津茜とも合流。…あれ、レイ氏は?

「…ごめんなさい 陽務君…」

 ひとりログアウトするサイガ-0。リアルで何かあった?

 ルストにかねてからの要望だったロボの一体「朱雀」(エネルギー切れでヘロヘロw)を見せて狂喜乱舞されたりしながら、今後の方針を検討。

 EXシナリオの期限が168時間…7日間ということで、各員のスケジュール調整。最終日には全員顔を揃えられそう、ということでそれまで情報交換しつつ各自で攻略を進める事に。

「今度は俺達が ふざけた能力を持ったクターニッドにデカいサプライズカマしてやろうぜ!!」

 その猶予期間にサンラクが向かったのが件のGGC…グローバル·ゲーム·コンペティション。カッツォの勧誘でペンシルゴンと共に全米最強チームとのエキシビジョン·マッチを戦う…なにその冗談みたいな言葉の組み合わせ。

 カッツォこと魚臣慧の所属するプロ格ゲーチームに欠員が出たから止むを得ず…という話でしたが、指定されたホテルが超高級ホテルだったり用意されていたのが最新鋭フルダイブシステムだったりで、あまりの本気度に少々ビビり気味のサンラク。この辺は普通の高校生なんだw。

 へんなテンションと、カリスマモデルやプロゲーマーに対抗しなくては、というへんな対抗意識でガスマスク被って登場したりw。引っ込みがつかなくて以後マスク被ったままになるんですが…サンラクくん顔隠すのが個性になってるw。

 全米最強プレイヤー、シルヴィア·ゴールドバーグを中心として作られた格ゲーチーム「StarRain」。これを倒すのに、この二人なら勝算がある、と慧はチーム「爆薬分隊(ニトロスクワッド)」のもうひとりのメンバー、夏目恵…メグに説明します。

 今回試合するゲームは「ギャラクシア·ヒーローズ:カオス。発売前のゲー厶であり、更に「シャンフロ」と同じゲームエンジンが使われている。「シャンフロ」は日本だけで展開されているゲームであり、システムに慣れていないアメリカチームに対してアドバンテージがある。それに加えてこの二人なら…!

「私と試合して その実力を確かめさせて貰えないかしら」

 サンラクとメグの試合が成立。サンラクは二刀流の爺さんヒーロー「ランゾウ」、メグは植物を操る力を持つヴィラン「ユグドライア」で参戦。

 このゲームはヒーローは英雄的な行動、ヴィランは悪役的行動をとることでゲージが溜まり、超必殺技を放ったりすることが出来るという…RPG的…というかテーブルトークRPGに近いシステムですね。ゲームを盛り上げるようなロールプレイにポイントが与えられる、という。驚愕すべきは「ヒーロー的」「ヴィラン的」なるファジーなものを判定できるゲームシステムか…。

 ゲームはカウンターを狙いに行くメグに対して相手のペースを乱して無理矢理主導権を取りに行くスタイルのサンラク。押し付けられる選択肢に対処しきれなくなったメグの押し負け…という感じ。

 その変幻自在のバトルスタイルはかのシルヴィア·ゴールドバーグを感じさせ…。

 そのサンラクも天音永遠に手もなく捻られたりするんですがw。ヴィランを選んで巨大ビルをぶっ潰し、NPCに助けを求められて動けなくなってるサンラクをそのままクシャッ…悪魔かw。これ真面目に実働前に調整が入る案件ですね〜。

 一通りゲームを触った4人。慧に何か思いついた事があった様で。サンラクに一戦申し込みます。

「使用キャラは『ミーティアス』で頼む それから…俺は全力でお前を倒しに行く だからお前もそのつもりで来い サンラク!」

 「ミーティアス」は機動力重視の紙装甲…シャンフロでのサンラクのキャラに近いビルドのキャラですね。果たして何をするつもりなのか慧。

 シャンフロ後発のせいかイマイチ活躍の少なかったカッツォですが、リアルでのリーダーシップで存在感を増して来ました。実はこの3悪人、カッツォがいないとチームプレー自体無理なんじゃw。

 そして理不尽な反転だらけのルルイアス。今のところ何をどうするのか雲を掴むような状態ですが…ちょっと気になるのがレイ氏。

 何も言わずにログアウトってのはこれまでのサイガ-0のやり方と合いません。それだけ緊急事態だったということで…クラン「黒狼」の絡みなのかリアルの問題なのか。クランの話なら狼野マーキング付いてるサンラクに関係ない確率は低いですし、リアル絡みでもサンラクに関係してくる気がします。あぁ、玲ちゃん身バレまであるかな?

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