すだちの魔王城 4巻

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 なんとか経営が安定してきたすだち屋。てか平和な時代で冒険者向けのアイテムしか置いてなかったって…そりゃうまく行かないよなぁ…。

 しかしムラビトの当面の目的は★5まで上がって「交流会」に参加すること。ですがようやく★1でやっていけてる状態のすだち屋ではいつまでかかるか…。

「手本です!! ★5になる為の妙案が浮かばないならまず『お手本』を見学すればいいんですよ!! だからぼく行こうと思います!!世界唯一の★10道具屋『ラ·ストヤーデ百貨店』がある“王都”に!!」

 目キラキラさせながら宣言するムラビトw。前々から王都には行きたくて旅費を貯めてたらしいw。最初は渋ってたアッシュも(寂しいので)同行する事に。…逃亡中の身でしょ?いいの?

 王都、ラ·ストヤーデ本店…ほぼデパートですね。デカさに圧倒されるマオとムラビト。

「“オヨメサン”!!“オヨメサン”見つけた!!」

 またキラキラの目だw。マオはウェディングドレスを見つけて大興奮です。ドレスのことを“オヨメサン”と勘違いしているw。

 ムラビトも限定勇者モデルブーツの販売に出くわして、転売ヤー退治をする事に。途中で出会った青年アキードと仲良くなります。

「また会おう 同志として 待機列で それくらいしか君と接点なんかなさそうだし」

 彼こそラ·ストヤーデ2代目社長アキード·ラ·ストヤーデ。★10道具屋の現当主でした。

 アッシュは「勇者の部屋」にメンタルの薬やら何やら取りに来ている内にかつてのパーティー、「白聖女」シャリテと「美魔法使い」リラと遭遇。アッシュがいない間、「勇者アーサー」役はパーティー4人が変身の魔法を使って代役していたのですが…。

「過労死寸前の悪友共を解放してやろうかな!って」

 自らが精神を病む原因になった国王に直談判を挑むアッシュ。

「バッカもーーーん!!『国王P』と呼べぇぇぇぇい!!」

 あ、ダメな人だコレw。

 ただその権力は本物。マジックアイテムの力でアッシュがすだち屋に転がり込んだ事も把握していました。さすがにマオの事は知らないようですが。それでも放置していたのは「使い古していた勇者」を休ませる為だ、と。

 アッシュはこの10年で「勇者」の役目は変わりつつある、と切り出します。

「正式に『勇者アーサー』の無期限休養を要請する!!」

「ならぬ 傲慢も甚だしいぞ灰かぶり」

「貴様のような薄汚いクズが『勇者』の栄光を手に出来たのは誰のお陰じゃ?」

「全て本来貴様が得るものではなかった 貴様が返すべきは王への『恩』ではない 『贖罪』である」

 …何か因縁があるようです。どうも「拠り所」であるすだち屋をどうにかするつもりらしい…。

 ムラビトとマオの元にシャリテが。アッシュの使いとして帰りの運賃と別に550Y(冒険者スターターセットの価格)、そして「退職届」…アッシュが完全にすだち屋と手を切る、という意思表示ですね。

 それとほぼ同時に襲ってきた刺客!シャリテの防御魔法とマオの鉄拳で撃退されましたが…。

「刺客を放ったのは『国王パルヌゴス』 勇者アーサーの正体に深入りした人間を『隠滅』するために差し向けられたのです」

 サイショ村に逃げろ、と勧めるシャリテ。

「…もう『帰ってこない』は嫌なんです…!! まだ帰りません!!どうせ帰っても狙われるかも知れないならッ むしろこちらからお城に出向いてッ『アッシュさんを休ませて!』つて国王様に…直訴します!!」

 逃亡途中で王都で勉強中のジャバラと出会い、「勇者降臨記念祭」なるイベントが行われる事を知ったすだち屋一行。これにアルバイトとして潜入して国王やアッシュと接触する…つまり

「アッシュさん救出アルバイト作戦!!実行開始です!!皆さん宜しくお願いします!!」

 一方、国王もひとネタ仕込んでいて…

「嬉しいか、おぬしもそろそろいい歳じゃろう 勇者の婚約発表パーティーじゃ」

 すっかりお尋ね者状態のすだち屋。王城潜入とか…確かに解決するにはそれしかない気もしますが…国王のわだかまりまで解かないと解決とは行かないですね。

 関係ないですがエボルシオンくんの心労がMAXなのが可哀想でw。今回は完全にとばっちりですからw。

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