ヘルハウンド  2巻

https://amzn.to/3ANJnj4

 ショウ、ヘル対おっさん、犬のタッグマッチ。犬…ヨーゼフの首を斬り飛ばすヘルでしたが、すぐに蔦が伸びて首と胴体が繋がる!やはり犬の方も植物!

 ショウの銃の援護の元、おっさんを斬り続けるヘル。

「こいつの種のある場所はつかんだ どんなに手数で押しまくろうと そんな機動力のない攻撃じゃ 私には通用しない!!」

 しかしおっさん…恩時は種を体内で移動できる。ヘルの爪は種に届かなかった!

「やはり私じゃあのスピードにはついていけないか ならば…ヨーゼフ 来なさい!!」

 恩時ヨーゼフ合体!

「たとえ私達がどうなろうと 私達の手であなた方を葬ります!!」

 四足の機動力でひとりと一体を翻弄する!が、ショウを蔓で捕捉している間にヘルに取り付かれる!

「種に当たるまで切り刻んでやる!!」

 ついに種を抉り出すヘル。

「ヘル もういいよ 俺達は殺し合いをしたいわけじゃない」

 ヘルを止めるショウ。敵対する気も邪魔する気もないから戦乱界へ戻る方法を教えてくれ、と切り出します。

「…すまない少年よ…君と同じくそれは私にも分からないんだ」

 それを知っているのは蓮神様だけ…その蓮神様と会う方法をショウが尋ねると。

「それは…さすがに答えられないな…」

 恩時は自ら種を握り潰して自爆!

 グループ間の抗争はうやむや。とりあえずショウとヘルは東のマンションに匿われる事に。

 で、その東のマンションを抗争していたグループのリーダー同士…北川と西崎が一緒に訪問。ショウたちと植物人間の存在で毒気を抜かれてしまったみたいですが…結局仲いいんじゃないかw。

 説明の合間にヘルの知能を証明するために計算やらゲームやらで勝負するんですが、ヘルに負けっぱなし…多分部屋にいる4人と一匹のなかでヘルが一番頭いいw。

 北川と西崎の人脈で情報を集める事に。早速オカルト…スピリチュアル系に詳しい人材ということで西崎の従妹…浅山南が呼ばれます。

 …なんでもいいですが東西南北揃っちゃいましたね…。

「私感動です!!初めてマルチバースから来た人に出会えました!!」

 …あー、ガチな人だ…。

 ただ、この南ちゃんのおかげでだいぶ情報が整理できました。

 曰く、植物人間たちは蓮の花を使った移動方法で平行世界間を移動してきた。そのとき、実体を伴った移動は出来ないので、魂のみの移動で身体は植物を使って代用している。つまり身体どころか服や装備まで持って移動してきたショウたちは彼らにとっても相当なイレギュラーである。

 そして彼らには自分の身体を捨ててまでこの治平界へやってくる理由がある…。

 その全てを知っているのが蓮神様。これに会わないと話が進まない…。

 で、どうするかと言うと…監視カメラにメッセージを流しましたw。人間擬態植物に、蓮神様と話したいから連絡くれ…と。

 雑だな!w 監視カメラの映像から東のマンションが特定されて襲撃されているので勝算はあったのでしょうが。

 交渉の場に出てきた男…黒田に完全武装で対峙するショウとヘル。

 事情を説明し、戦乱界へ帰る為蓮神様に会わせてほしい、と頼みますが、黒田の返事は

「無理だ!!」

蓮神様と謁見は出来ない。

「お前の身内は気の毒だが…これも大義を成就するための…小さな犠牲に過ぎない!!」

 これにキレましたショウ。

「大義とかいう名目掲げればこっちの生活なんて知ったこっちゃない」

「そんなエゴのためにどれだけの人が虫けらのように潰され血の涙を流したと思っている?」

「俺はお前たちの言う大義って言葉が大っきらいだ」

「つべこべ言ってないでとっとと蓮神様に会わせろ!!」

 「大義」なるものの幻想が破られて久しいですが、多数の人を動かす為には共通の目標…大義を設定するのが効率的なわけで…集団の運営は難しいですね。

 問答無用で戦闘に突入しましたが、黒田の身体はヘルのブレードでも切り裂けない!

「無駄だ!私の身体は硬質な黒檀を媒介にして形成されている」

 ここで南開発の秘密兵器。火炎瓶!

「相手は草属性 弱点属性は火のはずよ!!」

「確かに効果は抜群みたいだけど理工学部がそれ言うなよ」

 …確かに。ボケモンの相性w。

 しかし燃えながらも攻撃の手を緩めない黒田。そこに秘密兵器第2弾!何かの液体を黒田にかけるショウ。

 …黒田の背中が…割れる?

「液体窒素よ 容器を作るのも入れるのも一苦労だったわ」

「火属性の他に氷も効果が抜群のはずよ!!」

「だから理工学部のお前がそれ言うと信憑性がなくなるって!」

 その亀裂に向かって突っ込むヘル!

「『種』にたどり着くまで掘り進んでやる」

 君そればっかりだな!

 種に手が届きそうになったそのとき、何かに当たり弾き飛ばされるヘル。

「駄目じゃないですか黒田さん 一人で行動するなとあなたが言っていたのに 僕が来なければ狩られてるところでしたよ」

「すまぬ神無月 油断した」

 一瞬で移動し、ショウに刃を突きつける男…神無月。

「これ以上僕の仲間を壊さないでくれるかなぁ まだ戦うつもりなら 僕も容赦しないよ」

 人間擬態植物…プラントヒューマノイドは治平界の社会にかなり食い込んでいるようです。それ自体もヤバい事なんですが、そうまでして彼らが成し遂げたい事って…と考えると非常にヤバい予想しか出てきません。

 ショウヘルの味方についてるのがヤンキーとスピオタ…とあとはヒラ刑事が仲間になりそうですが、組織力が違いすぎてプラントヒューマノイド側をどうこう出来るとは思えませんね。目の前の一勝くらいしか拾えなさそう。どう決着つけるんだろう…?

コメントを残す