君は008 25巻

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 うむ…こちらもだいぶ飛ばしちゃってるなぁ…。

 エイトたちがドグラ·マグラ基地殲滅に出ている間に中野高校本体が直接攻撃を受け…!

 校長を始めとする教師陣と残っていた生徒たちは地下最深部にたてこもり…。

「『撤退して潜伏せよ』…それが本部からの最後の通信よ」

「本部の指示通り ここは中野を捨て、国内に潜伏すべきだろう そして…反撃に向けた勢力を時間をかけて構築するんだ」

 律の冷静な判断。エイトは反論します。

「分かっているのか!!オレ達が切ろうとしているのはーー仲間の命だぞ!!」

 逆転のチャンスを断つ訳にはいかない、と粘る律に、謀略は“誠”であるべきだ、と食い下がるエイト。あやめが決を採ろうとします。

「本部の命令を無視して、今から中野に乗り込むという者は…?」

 一人でもオレは行くぜ!と意気込むエイトの後ろで…全員が挙手w 律まで。

「オレの中のドグラの血は“糸を切れ”と言っている…が、残りの半分の旧人類の血が『オレ達の学校を取り戻せ』と叫ぶのでな…」

 結局全員エイトに影響された大馬鹿者たちのようです。

 玄関で待ち受けていたドグラ百人長を瞬殺!

 その姿を見て満面の笑みを浮かべるのはドグラ・マグラ本人!

「やはりこの世界を次に進めるのは科学ではなく精神力らしい…♡」

 彼等がまず向かったのは…食料庫w

「ドクラの戦闘員が一人もいないだと…」

「あえて食料庫には回していないのでしょう まさかおなかペコペコで攻め込んでくるとは思わないでしょうから…」

 エイトが二日間飲まず食わずだったからですねw ただ、これでつまみ食いに来たルルスと合流出来たので結果オーライ…かな?

 旧中野機関時代のトラップを起動させてしまったアユーシをかばって落とし穴に落ちてしまうあやめ。分断されてしまった彼女の前に現れたのは

「お…お母様…!?」

 そこにいたのはドグラ百人長のひとりカフカ。その能力は“脳波ジャック”。要するに脳波を読んで、思い入れのある人物の姿を象って戦う、という…。あやめは戦いたくない相手として亡き母親を想起したようです。

「君は脳の最大の弱点を知ってるかい? 実は脳は…“考えない”という事ができないのさ」

 直後に「君の一番大切な人を思い浮かべないで下さい」との問いかけに反射的に思ったのは…エイトの姿!

 あやめには手が出せない、と高を括るカフカに、しかしあやめは斬りかかり…。

「くっ やっぱりダメだわ…」

 斬れていない…のになせかダメージを受けるカフカ。

「まさか…!!この娘の脳波があまりに強すぎて殺しのビジョンがボクにまで流れ込んでるのか!?」

 斬れない言いながら強すぎるイメージでダメージを与え続けるあやめ。軽くギャグですが、相手しているカフカはたまったもんじやありません。斬るイメージさえ浮かばない相手としてアイスマンを選びますが…一刀両断w

「いつも『私が敵に回ったら容赦なく殺れ』って言ってるから…」

 校長にも変わりますが同じく眉間に一撃!

「今までの先頭で君が唯一切り刻むビジョンを持たなかった者がいる…」

「母 つまりこの姿が君にとっての一番の弱点だ」

 再度母親の姿を取って襲いかかるカフカ。しかし母親の仕打ちはあやめを死なせたくないが故だったことに気付いたあやめが無心で放った“暗戮の刀気”はカフカを貫き…更に生命を取ることはありませんでした。それはエイトの影響か。

「そう…今の私の中には…あの人の思いも…」

 一方、同じく落とし穴に落ちて分断されてしまった野原。レディー先生と合流し、二人で管理ルームに向かい、阻止システムの制御権を取り戻そうとします。

 管理ルームで待ち構えていたのはカマキリのような刃を備えた百人長メンティス!かつて校長の重力攻撃に敗れた彼女は特訓を積み、重力波を受け流す技を身に着けていました…どうやって、とかは聞かないでw

「我らが旧人類ニ負けるなどあってはならないこと!そして我ら新人類はーー努力すると恐いのよッ!!」

 しかしレディー先生も負けていません。メンティスの攻撃を格闘技術だけで押し返す!

「知ってた?旧人類も努力すると恐いのよ」

「貴様!!女の色気を使うなどという情けない技で隠しているが…貴様の本質は戦士!!正真正銘生粋の戦士だな!!」

 自身が肌を晒しているのは自信故、としてハニートラップを使いこなすレディー先生を馬鹿にしていたメンティスですが、恥も命も捨てたレディーの一撃に沈み。

 屈しながらも「愛はバグだ」と主張するメンティスに反論します…野原がw

「ドグラ・マグラは愛もエロスも捨て去ったと言ったな…だが…それは嘘だ!!」

「お前達の中には微かだがエロスがある!!みんなお前のことエロいと思って見てたんだよ!!態度に出してないだけでな!」

「ボクには分かる…何故ならボクがエロいからだ!! エロスとはーー生命の根源と結び付く大切な感情!! ボク達が生物である以上、完全に消し去ることなどできやしないのだ!! そんなことも分からず旧人類を下等だと侮辱しているお前こそ…恥ずかしい奴そのものだッ!!」

 大演説でメンティスを論破wこの訳のわからん迫力…凄えな。

 レディー先生にちょっと認められた野原、先生が恋愛感情を持った相手がいる、という話を聞いて。

「その人はずっとチームのリーダーでね…ちょっと良い感じになるといつも口癖で『解散!!』とか言う人のだったわ」

 …アイスマン先生かい!

 終わりが近い…とは思うんですが、なかなか決着が見えないですね。連載ではクアドロも出揃って来たのであとはドグラ・マグラ本人だけだと思うんですが…まだ底がないなぁw

 まだあと一年くらいは引っ張られますかねw