あかね噺 6巻

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「5月19日 “お茶汲み”の稽古を始めます ついでだからまゆらも覚えなさい」

 蘭彩歌うららの“お茶汲み”稽古が始まりました。まゆらはスマホに録音するのに対してあかねは

「スマホを使うって発想がなくて」

 一発で全部覚えてしまうw 正確には弥栄亭での高座も聞いてるんですが、それで一席やれてしまうのはやっぱりどうかしているw

 で、試しにやってみたところ…

「思った通り 花魁全然似合わないわね」

「へ?」

「“噺”と“人”が合ってないって言ってんの」

 …いや師匠、あなたが“お茶汲み”しか教えないっつったんじゃないですか。

 あとは自分で考えなさい、と放り出されてしまうあかね。二人会までにうららに稽古をつけてもらえる機会はあと2回。その間に“あげの稽古”を通してネタをあげなければ“お茶汲み”は高座にかけられない…。

 とはいえあかねに男を誑す花魁が合うかと言うと…本人も分かってるくらいには無理w

 んでどうしたかと言うと…

「あ!ジャンーー 尾崎君じゃーん!!久しぶりー!!」

 雑誌やらネットやらでモテ技術を詰め込んで、とりあえずジャンボで実践!w

 …あー、やり方がとんでもなく即物的。ジャンボがいい面の皮。バレ方次第では拗れかねない…大分悪手です。

「朱音…!! 変わらねえどころか悪化してやがんな!!」

 一瞬で見破られてるしw

 結局全部ジャンボに話して、修行の一貫として浅草デート。どっちかというと同性の友達と遊んでるような雰囲気だなぁw

「笑ってるならよくね?」

 花魁やって師匠に笑われた、と話してジャンボにこう返されます。落語なんだから笑われて正解では?と。

 そこで何かに気付いたあかね。ギリギリで“お茶汲み”をあげて禄郎八正二人会に臨みます。

 八正に認められるべく、開口一番で“お茶汲み”を始め…

「初回でいきなり寝るのもなんだから私の話を聞いてくれようか」

 えーと…ヘロヘロです。客が笑うくらい。

 そう、ウケてます。うららの花魁をマネしてマネしきれていない、そのギャップがあかねの若さと相まって笑いに繋がっている。

「私 分かったんです 噺はともだちなんだって」

「同じ人でも時間を重ねる程に付き合い方が変わるように 花魁の了見や今の私じゃまだ見えてないこと 噺との付き合いが長くなる程に演り方もきっと変わっていく 私の“お茶汲み”はこれから長く付き合っていく噺 だからともだちです」

 今の自分に出来る形に落とし込んだ、うららの思惑のひとつである「自分の客観視が出来るかどうか」の判断はできたようです。

 「あの女!!茶を目尻につけて泣きマネしてやがった!!」

 “お茶汲み”は花魁が男を騙し損ねてやり返される噺。花魁の演技はバレなければならない。つまり花魁がヘッタクソなパターンはあり得る!

 経験不足の花魁の手管に呆れた客が友人に話し、その友人が花魁をからかってやろうと座敷を上げる…。

 花魁の誘い文句をそっくり返す友人。

 お茶が絡む事といい弥栄亭でのりゑんとの一件とオーバーラップします。うららもそこまで読んで“お茶汲み”を選んだのでしょう。八正もそこを感じ…

「どこって もうすぐ使うでしょ お茶汲んであげるよ」

 ネタが割れても強かに振る舞う花魁とあかねが重なり、彼女がイヤな思い出を昇華して糧とした事を示します。

 あかねを認める八正。その全ての絵を描いたうららとその絵を実現せしめたあかね。

「二人に上手くしてやられたよ ほんと…わがままな女達だ」

 八正から“平林”の稽古をつけてもらえる事になったあかね。うららに最後の疑問を投げかけます。

「師匠の望みって何なんですか?」

「私の望みは“蘭彩歌うらら”の名を残すこと」

 一門で代々受け継がれる優れた功績を残した落語家の名前…“名跡”とする事。女性初の名跡、初代蘭彩歌うららになることがうららの目標でした。

「女に落語は出来ないって言ったバカたちを見返すのにこんな痛快なことないでしょ」

 …なんかあかねも『初代阿良川あかねいいじゃん!』とか思ってますがw

「その為にはせめて若手で一番になりなさい」

 つまり魁生を超えろ、と。

 その魁生もゆずれない事情がありました。阿良川一生の理想…年功序列を破壊して実力主義の落語界を作る為の若手の才気。その実現のため、魁生は誰にも負けることが許されない。禄郎やあかねみたいな自分に迫ってくる若い才能は邪魔で仕方ない…!

 怪談噺“真景累ヶ淵”をバックに仮面の下の情念を曝け出す魁生。あかねを潰す気満々です。

 その魁生が持ってきた話が、一剣主催の四人会。魁生も出るこの会に一枠空きがあり、この枠は前座から選ばれる。これに選ばれる為には、夏に行われる阿良川一門“前座錬成会”で一番になる事!

 この錬成会に出て、魁生と同じ高座まで登って来い、ということですね。

 腕を上げた事で魁生との力の差がはっきり分かるようになったあかね。でも一生に認めさせるためには魁生超えは避けられない壁です。まずは前座錬成会!

 …もう6巻、そろそろアニメ化かドラマ化のオファー来てるんじゃないでしょうか? 一クール分くらいは行けると思うしw

 元が落語なんで演者に相当な負担がかかると思いますが、前例ないわけじゃなし。

 ドラマなら「タイガー&ドラゴン」、アニメ「昭和元禄落語心中」「うちの師匠はしっぽがない!」等…。あれ?演者が通しで一席やったのは「落語心中」だけかな? 実写って実は落語に厳しい?

 理想はボイスドラマ通り、あかね志ん太を山口茜勝平親子で…かなw

 

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