バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 8巻

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 素足になった烈さん、デュラハンに対して凄まじい回転の連撃!その全てを捌くデュラハンも流石。足指でデュラハンの手の指を掴み、体を崩そうとする烈さん。しかしその手は簡単に外れ、しかも足を握り返して来る!

「魔力で繋がる我が四肢は 分離れようとも自在に動かせる…ッ」

 烈さんを引き摺り戻したデュラハンはそのまま手刀一閃!カウンターで烈さんはデュラハンの首を刈るが首もそのまま外れ…。

「もう忘れたのか馬鹿めッ 吾輩の頭部を狙っても意味の無い事を!」

 …しかし烈さんはデュラハンの髪を足で掴んで大地に叩きつける!更にデュラハン自身の鎧の腹部にめり込む勢いで…!

「馬鹿な…ッ 有り得ん…ッッ 何たる屈辱ッ!! 人間如きに! この様なメに遭うなど…ッ」

 一度は引っ込めた時計を再度出してきます。この魔法は時間を停止するものではなく、対象の時間の進みだけを100分の1に遅らせる事が出来る、というもの。相手が気付かない内に100倍のスピードで攻撃が出来る!

「使用(つか)うか…魔法(それ)を」

「卑怯とでも言うつもりかな だがこの戦い元々は…」

「わたしはかまわんッ」

 食い気味に許可を出す烈さん。相手が何をしようとそれを越えて勝つ、という絶対の自信。これこそ烈海王!

 デュラハンが魔法を起動した…その瞬間!時計を持つその手ごと烈さんに砕かれていた!

 …時間遅延魔法は確かに発動しました。しかし行動を起こす0.5秒前の行動の起こりの信号を捉える烈さんは「魔法を使う」というデュラハンの信号を読み…身体構造が全く違うデュラハンの信号読めるんだ…0.5秒の隙に“マッハ突き”を放つ!

 しかし時魔法は発動、烈さんの時間は100分の1に…。 が!音速とは秒速340メートル。100分の1に減速しても秒速3.4メートル!

 目の前の時計を破壊するには充分! …比喩表現じゃなくてホントに音速出てるのか“マッハ突き”…。

 すかさず放ったもう一撃はデュラハンの顔を直撃! 更に負けを認めたデュラハンは立ち去ろうとする烈さんを後ろから“血の洗礼”!頭を穿こうとします。

 もちろんそんなのが避けられない烈さんではありません。

「キサマはどこまでも…中国武術を嘗めたッッ」

 最後の一撃がデュラハンの息の根を止め…“踊る骸骨”たちが崩れ、奈落城も崩壊していきます。ここにデュラハンの“冥王”となる野望は潰えました。

 ロバートと姫に烈さん特製薬膳を食べさせて回復させて、しかし賓客として国に招待する、というロバートの申し出は即座に断り。

「この広い世界に名だたる武勇を求め闘い勝利し 中国武術こそ最強と知らしめるーーそれこそが“海王”の称号を持つわたしの使命なのだッ」

 この発言に対してロバートが反応します。

「カイオーとは…貴殿の名ではなく称号だと云うのか…ッ」

「…デュラハンが冥府の王…“冥王”を名乗ったように この世界には…“海王”を名乗る者が居る…ッ」

 “海王”と闘うべく港町オーマを訪れた烈さんとゴブリン…まだついて来るんだw

 酒場で“海王”の居場所を尋ねたところ、皆が震え上がる中一人だけ答える者が。

「今夜9時…一人で…桟橋に来な 知りたいこと…教えてやるよ」

 時間通りに現れた烈さんに大蛸が襲いかかる!一旦海に引き摺り込まれても蛸の足をぶった切って脱出する烈さん。

「…わたしを…試したのか…?」

「まァ待て! アンタの力量はワカった!」

 呑気に話している暇はありません。足を斬られた蛸が怒り心頭で襲いかかって来ます!

「…なら話は コイツを斃してからだな♡」

 男は長い日本刀を出し…居合の要領で抜いて蛸を真っ二つ! この男も転生者か?

「…さて さっきは試して悪かったな 話の続きだが…合格だ あの大海の向こう…遥か遠くの“海王”の居場所まで …この俺が案内してやろう」

 デュラハンを斃したのもつかの間、今度は“海王”の名を賭けた闘いに向かいます烈さん。この“海王”は人間なのかモンスターなのか。実はこの“海王”も中国からの転移者だったりすると面白いw

 ゴブリンがロバートに「ゴブリン殿」とか呼ばれて照れてるのが可愛いw ここまで通じ合ったらゴブリンも悪事は働かないんでしょうね。烈さんも初期とはゴブリンの扱いが変わって…いない…かなw

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