機動戦士ガンダム ラストホライズン 2巻

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 黒いガンダム“RUST”。右肩がザクのシールドだったり脚がジオニック系だったりしますが、ザクを寄せ付けない機動力は間違いないアドバンテージです。

 ダムを占拠していたジオン脱走兵からザビ家親衛隊が“ザビ家の宝”を探している、という情報を得たレオ。その手掛かりというのが医師アルベルト·ギーゼ…あー、アレですね。

 聞き込みをドクターに任せてレオは鉄道基地防衛任務につく事に。ジオンは道路網は破壊したが鉄道網はあまり重要視せず見逃しており、それ故現在北米の輸送は鉄道をメインとしている。しかしついに鉄道の利便性に気付き、攻撃対象になった…。

 えっと、コロニーにもトラムとかあるので鉄道の輸送能力に関してはスペースノイドも理解できると思うのですが…まあいいやw

 貨物基地フラグスタッフに向かうレオ小隊。対してジオンの鉄道攻撃に向かう部隊の中に“RUST”の姿がありました。

「連邦顔がジオンの国章を着けてるのも妙なもんスね」

 探すと無い事も無いんですけどね。キャスバル専用ガンダムとか。

 パイロットのレミア·ララン少尉は「イセリナ·E」のサインの入った手紙を大事に持ってたり。時系列的にイセリナ・エッシェンバッハは既にホワイトベースに特攻かまして亡き人になっているはずで、この手紙は遺品…という事になると思います。ややこしい因縁を感じさせます…。

 ガンタンクの改造機体、仮称鉄道敷設用ガンタンクに出会い、工兵部隊長エリカ·バッツと合流するレオ小隊。モビルスーツの面目躍如な作業機械を自慢するエリカですが、フラグスタッフステーションの方から煙が…。

 “RUST”の振るうダガーに次々斬り伏せられていく防衛部隊のジム。

「そんな まさか…ガンダム…!?」

 作中、ガンダムは噂にはなっていても見た事がある人間はそれほど居ないようですね。試作機だけに、映像ででも見たことがあるのはレオくらい。なんならジムの方が知れ渡っているくらい。多分ガンダムが広く報道されるのはサイド6周辺戦闘辺りから。それまでは形だけでも機密扱いだったんでしょう。

 レオ小隊…ズゥとフェルドのジムも戦闘に参加しますが圧倒的なスピードで引っ掻き回す“RUST”にやられっぱなしです。

「フラグスタッフ基地より戦闘中の全機に告げる!戦闘を中止し基地から300m以内に全力で退がれ! 繰り返す 全力で退がれッ!!」

 基地からの通信。ほどなくジオン側に着弾!ガンタンク部隊による長距離砲撃支援!

 ゲーム等ではなかなか活躍できないガンタンクですが、問答無用の砲撃は…強い!

「一旦退がって立て直す!全機退却しろ!」

「待ってください まだ行けます!目標は目の前です!!」

「航空支援を要請して砲撃を封じれば有利は完全に我々のものになる 功を焦るなレミア少尉!」

 ジオンの指揮官…ラッケンも優秀です。戦力が逆転する方法を把握し、退くべき時には退く事ができる。

 期せずして間隙が出来た両軍。修理に補給に余念がありません。

「ところて敵の中にガルマを倒したっていうーー“ジムのプロトタイプ”もどきがいたってのは本当なんですか?」

 あー、そういう言い方になるよなぁw

 ガンダムであることを差し引いても考えづらい戦力差。

「それを可能にしたのがーーあの異常なまでの『速さ』だ」

 レオは“RUST”の足跡の沈み込みの浅さに注目し、ある結論にたどり着きます。

「ヤツの装甲は薄い ーーおそらく戦闘兵器としてはあり得ないほどに!」

 航空戦力の支援を受けてジオンが再侵攻を開始します。対してフラグスタッフ基地に増援はない…!

 レオは一つ策を講じます。列車を発車させ、わざとオープンチャンネルで…。

「乗ってるのは司令と周りのおべっか使い共だ! 奴ら 俺たちを見捨てて逃げるつもりだ!」

「さあ 餌はまかれたぞ…」

「ここが最初の賭けだ! ーー来いっ!」

 ザクと防衛部隊が揉み合う中…。

「ダメです隊長!列車が逃げる!」

 スピードに優れる“RUST”が飛び出す。

「ここだ!! 列車砲展開!」

 カバーを外した列車砲が“RUST”に照準を合わせる…!!

 不利な状況から丹念に情報を集め、確実に逆転の一手を打って行く。レオは理想の指導者ですね。決して舅の七光りではない。てかまさかこの能力を見越して商社から引き抜いた…? いやいやそんなの出来たらレビル将軍ニュータイプですってw

 …違うよね?

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