実子賢子ちゃん誘拐事件に揺れる藤式部実家。一応一方通行の脳内通信でケンちゃんは無事を知らせて来ましたが…便利だなこの設定w
乳母百草(もぐさ)の証言からおそらく犯人は高階成章。裳着前のケンちゃんを見初めて文を送って来ていた…つまりお付き合いのオファーを出していた。成章はおそらく18歳くらい。ケンちゃんが10歳ってところ…ロリコン?
いやそれどころじゃなくて、百草と藤式部はここで嫌なことに気付きます。
「『若紫』…」
そう、光源氏が少女、紫の君を拐って自分の手元で育てでしまう「源氏物語〜若紫〜」の巻にそっくりなのです。
まさかそんな、光源氏の模倣犯? 思った以上に「源氏物語」は拡まっているのかも、と弟惟規。
状況から成章の単独犯と予想した藤式部。実は超能力者だった百草と惟規の3人で即座に奪還に向かう事に。
「この手でケンちゃんを取り戻せるなら私はどうなってもいい 私はケンちゃんのママなんだから」
高階の家…丹波守邸に忍び込む3人…百草の能力が全然制御できてなくてどんどん騒ぎが大きくなってますがw 便利だなry
「僕があなたの光源氏になります…っ だ だからあなたは僕の紫の君になってください!!」
…成章がケンちゃんに告白するクリティカルな現場に居合わせました。
どうも成章は本当に「源氏物語」のファンらしい。人より優れたところのない、コンプレックスの塊のような彼は偶々手に入れた「源氏物語」の主人公、光源氏に憧れ、更にしっかりした考えを持った賢子に興味を持ちます。
「あんな女性が将来 妻になってくれたら 僕のような男でもはげましてくれて 自信を持った人生を歩めるかもしれないーー」
その時「若紫」の巻を読んでいて、自分も光源氏のようにーーと思わずケンちゃんを拐ってしまった…何考えてんだ!
拐っておいてアワアワしてる成章を見て「ヘタレだな」と見切ったケンちゃんは、すぐどうこうされる事はないだろう、と様子見する事に。まぁそれが当たってすぐママ一行が乗り込んで来たんですがw
成章の父、丹波守も巻き込んで表沙汰にはせずにケンちゃんを返す事で収める事になりますが、その時の成章の蔑ろにされっぷりに怒るケンちゃん。
「子供を人形みたいに扱うな!!」
…自分のために本気で怒ってくれた人。
「け 賢子さん 僕も…自分の選んだ道を正解にしていきます」
「いつか絶対…自分に自信を持った 源氏のような男になります 賢子さんに認めてもらえるように…!」
ひとりの男に目指すべき先を示して事件は終わります。
人に悪い影響を与えてしまうなら物語なんて書かない方がいいのか、と悩む藤式部。
「待ってる人たちがいるんでしょ」
…ケンちゃんいちいち芯を捉えた事言います。その時その時で一番大事だと思った事をやっていくしかない、と物語を書いていくことを改めて心に決める藤式部でした。
でまぁ、藤式部の大事な事、というと御門と彰子…推しカプの事なワケですがw
「中宮さま 帝と話されてはいかがでしょうか 定子さまのことを」
「桐壺」の更衣のモデルが定子であることに帝が気付いて、定子の事を思い出してしまうのなら、帝の中の定子とはどういうものなのかを知らなければ…忘れられない定子の事も含めて受け入れなければ距離は縮まらない。
「…わかったわ 私 主上と話してみる…!」
進言の甲斐あって帝と彰子の間に進展はあった様子。…推しカプの進展に発奮した藤式部も執筆スピードが上がり、新刊「葵」を脱稿! ほんっとメンタルにスペックが左右される人だなw
これも宮中で評判に。彰子にも
「すごく…すっごく面白かったわ…!!」
小少将や左衛門の内侍にもきっちり萌えられ…w
さてそれとは別に藤式部は彰子サロン形成の為に動き始めます。すなわち赤染衛門をスカウトしに。かつての定子サロンに負けない存在感を出すために…。
なんとか赤染衛門を説得して彰子の女房に就任を承諾させる藤式部。あとは倫子の承諾だけ…順番違わない?w
順調に進んでいるかに見える藤式部周りですが、裏では大きな陰謀が進行していました。すなわち道長暗殺…!
自らの作の影響に慄きつつも自身の萌えと衝動に正直な香子さんw 推しの幸せの為に積極的な行動に出る姿は流石です。「踏み出す勇気」を持っている人って結構少ないですから。
藤原氏の権勢はまだ続くはずなので、道長暗殺は失敗すると思いますが、それが藤式部や彰子にどう影響してくるか、ですね。
せめて彰子さま、「ちゅー」できるまでは平和であってもらいたいですがw
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