「私はジャガーマン! 中南米の神霊ジャガーマン!!」
「タイガー死すべし!!」
「ガイドなくして明日なし! これに懲りたら次は現地人にマネーを渡し来ることだ!!」
何言ってんだお前ら!? …FGOというかFateシリーズ屈指のネタキャラ、ジャガーマンの嵐のような登場からの流れるようなトンズラの一幕でしたw
ジャガーマンは残念ながら(当然ながら)三女神同盟の構成員ではなく、この密林の支配者は「ククルん」らしいのですが…その密林に飲み込まれた都市“ウル”にカルデア一行は辿り着きます。
「ウル市は安全です 密林がある限り魔獣は来ない 女神の“法”に従う限り私達の命は保障されています」
住民はこう言いますが、この平和は生贄の儀式前提のものでした。一日に男を一人。牛若丸はこれに怒ります。
「ウルクの民も亡霊である我らも 異邦人である藤丸殿でさえ滅びに立ち向かっているのに貴様らは!!」
戦う気概のない住民たちを怒っているのはさすが源氏。
…なんて事を話してると現れるジャガーマン。神霊とはいえ自由過ぎでは!?
殺すとか時代遅れ、ブラック労働で扱き使っている、と弁解(?)するジャガーマン。
「あまり住人達を悪く言うのは違うニャ 確かにこの子達気合が足りないけどそこはそれ がんばれる人間もいればがんばれない人間もいる どの時代もそれは変わらない でもその振れ幅緩さが人間を長く繁栄せしめた それを否定する人生は悲しいとお姉さんは思うのでした」
なんかすごくまともな事に言ってます…憑依元の藤村大河の教師としての面が出てるのか…いや何も考えてないで適当言ってるだけか?
牛若丸とジャガーマンでバトルになりますが、牛若は宝具「壇ノ浦·八艘跳」まで仕掛けても返り討ち。腐っても神霊かw
ですがこの戦いで牛若丸とマスターならぬ藤丸の絆は深まったようです。
「同じ想いで怒ってくれた方がいた 私には珍しいことなので」
…Fate世界の源氏って基本ヤンキー入ってるバーサーカーなので、そりゃ共感は得にくいだろうなぁ。
「なんだその面白サーヴァントは! 我も直に見たかったぞ!!」
珍しいモノ好きのギルガメッシュ王はご立腹w その後もいちいち面白い目に会うカルデア勢に、王は遂にこっそりカルデアに同行する事にw
「我の下で励む幸運 噛み締めるがよいわ」
カッコつけてますけど仕事サボってるだけですからね王様!
ペルシャ湾の水質調査で観測所へ向かった王、藤丸、マシュ。ウルクの勢力圏内であり、魔獣の危険はないはずでしたが…。
「呆れたね 他のサーヴァントを連れてないなんて 随分と危機感が薄い」
高空から突っ込んできたエルキドゥ!いや偽のエルキドゥなんですが(伝説上エルキドゥは既に死んでいる)、周囲から大量の鎖を作り出してマシュに叩きつける様は正に神造兵器。マシュはなんとか弾きます。
「なるほど 刃では盾に防がれるのは道理だね ならこれはどうかな?」
大量の破城槌が生み出される。
「盾じゃ質量までは防ぎきれない 何本まで耐えられるかな? 質量で押し潰す 物量で圧し殺す それがこの身体の最適解 最高率の戦い方さーー!!」
「ほう それは異な事を」
破城槌全て叩き折られる!
「“物量による圧倒” 我がその戦法を閃いた時 ヤツは『無駄遣いの極み』と罵った筈だがな 兵器としての無駄のなさはどうした?らしくないぞエルキドゥ」
「ギルガ…メッシュ…?」
「他の何に見えるか 間抜け」
強烈な煽り付きで現れたギルガメッシュ王。現在、王は年代を経てキャスターの姿をとっていますが、それでも「ゲート·オブ·バビロン」からは大量の魔杖が現れて人知を越えた数の魔法を打ち出す!その様は正に神話の戦い! が、急に調子を悪くしたエルキドゥが撤退していきます。
「愚かなウルクの王様…!!母さんの敵…!!ギルガメッシュ…!! お前はボクが必ず殺す…!!この世界はお前の死と共に終わらせてやる…!!」
エルキドゥの体を使って復活した何者か。その母親が三女神同盟の一人のようです。
何とか戻った一行。多分シドゥリにめちゃめちゃ怒られた王は(そんな事おくびにも出さず)藤丸たちに次の任務を振ります。曰く“天命の粘土板”を回収せよ。
王の千里眼で見た未来を書き留めたもので、三女神同盟に関する情報が書かれているとか。壊滅した都市“クタ”にある、との事で、藤丸、マシュ、マーリン、アナ、それから休暇をもらったレオニダスが同行する事に。
が、その途上でちょうどイシュタルが暴れている、という情報も入り…。
空から高笑いしながら攻撃して、宝石奪って退散…ただの追い剥ぎ!
クタに到着した一行。手分けして街を探索する内に気を失ってしまう藤丸。冥界に墜ちた夢を見て、謎の老人に助けられて地上へ戻される事になります。
「若者よ 人類最後のマスターよ 地上にて魔術師に伝えるがいい 嵐は確かに三度訪れる “冥界は健在なり”」
目覚めた藤丸の手には粘土板が!
「だがごめん!それより緊急事態だ!マシュ達が襲われている!!」
相手は正にイシュタル!
「不埒な事をするからこうなるのよ 牧場主たちに聞いたそうね 女神の休日を!! デリカシーがないにも程があるわ!」
なんかちょっと聞いてたのと違う?
「大体 金銭は当然の報酬よ 無料で人間を助けたらすぐ堕落しちゃうじゃない」
んん?
とりあえずそれはそれとして「天罰」を与えようとするイシュタル様。今までのは天罰ではないと?
しかし気合入れ始めた攻撃を、レオニダスの薫陶を受けたマシュは押し返し始め、その隙をついてアナの不死殺しの鎌で殴られ…イシュタルは捕らえられてしまいます。
しかし藤丸は何を要求する訳でもなく、ただ話をしたい、と。
「貴女はなぜ人間を滅ぼそうとするんですか?」
「…文句があるからよ」
「神々を棄て自分達だけの世界を作ろうとする人間達を認めない だってそれ苦しいだけだもの 生の苦しみ死の恐怖 神々を棄てればその苦しみが人間達を苛み続ける 酷い話だわ」
…つまり全て…心の中まで神々に委ねていた人間が、自分で全ての責任を取る…神々のせいに出来なくなる、その重圧に耐えられないだろうと思っている訳です。随分人間をナメた話だと思いますが、神側から見たらこういうものなのかも知れません。
結局イシュタルは解放。ギルガメッシュ王へのいい土産話になりました。実際腹かかえて笑っていたw
そして粘土板ですが…“天命の粘土板”に間違いないモノでした。何が書かれているか王ですら分からない、とのことで藤丸が見てみる事に。
それは魔術王の記録。人の世に蔓延る悲劇の全てを見て、その上で何もしない王。
「この悲劇を正そうと思わないのか! 全てを知ってなお何も感じないのか!?」
「いやまぁ別に 何も?」
この男を許してはならないと私達の誰もが思ったーー。
目を覚ます藤丸。
「…正直 訳がわからなかったです…でも俺が見た誰かは怒っていた…悲しんでいた…ソイツの想いには正しさしかなかった…」
「ならば貴様はどう思う? 正しき思いをいかに断ずる?」
「ふざけんなって思いました」
「失礼だって思ったんです」
悲劇も、憎しみもそれぞれの人にとってかけがえのないもの。それをただ忘れ、消してしまうのは間違っている!
ソロモンを糾弾する正しさにも疑問をもつその姿勢に王は興味を持ったようです。
「よい 認めよう“藤丸立香”」
ようやく名を呼んだ王。
「次の任務を言い渡す! 北壁に向かえ藤丸そこで行われる作戦に参加してもらう それが成ったあかつきには貴様を不要と言った言葉は改める。」
「せいぜい励み 我を愉しませよ “雑種”」
ようやく認められた藤丸…ていうか賢王になったと言っても性格の面倒くささは変わらないギルガメッシュw ただ藤丸が自らのモチベーションを確認できるように、ウルクの市民たちと接触させた節はあります。すると!実はいろいろ考えているのか?意外と名君?いやいやいや。
それもあってか、ウルクの人々は合間合間で多く描写されていたかと思います。戦争状態とはいえ人の営みはそこにあり、幸不幸織り交ぜてそれは大切なものである。そんなメッセージであった気もします。
ウルクは既に滅びが決まっている都市である事が悲しい…。
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