古見さんは、コミュ症です。 30巻

「私を捜していたのか?なんのために?負けを認めさせたかったか?笑いに来たか?いいだろう 君の勝ちだ 私は潔く身を引こう これで満足か?」

 早口でまくしたてる河合さん。

「…わ、私は勝ったとは思って、なくて それはっ …みんなの力を借りたから、で…なので…そのことを話したくて…捜して、いました」

 常々思ってたけど頑固だな古見さんw

 全てを只野くん規準で考える河合さん、出会った女性を「付き合ったとき只野くんが成長できるか」で5段階評価つけてるそうで…もうツッコミはいいかw…古見さんは『不可』。それは「只野くんと付き合った時、悪い影響がある者」、あるいは「自分が勝てないかもしれない者」。

 つまり河合さんは最初から古見さんに負けていた…。

「負けたいま、もう目標はない これ以上はがんばれない」

 泣きこそしませんが大分凹んでいる河合さん。

 古見さんが話を振って(!)、只野くんをいつ好きになったのか、の話に。

 4歳の頃、おもちゃを貸してくれたから…笑いたければ笑うがいい、と自嘲する河合さんに、かつて只野くんと黒板に書いて話した古見さんは

「…他の人には簡単にできることだからこそ、出来ないことにすごく悩んで それを救ってくれた、きっと自分以外の人にとっては些細な事…でも一番だいじな出来事を 笑うなんてできません」

 驚く河合さん。

「私にとって只野くんは目標で、生きる希望で…大好きな人だったんだ」

 その河合さんの告白を後ろで聞いてた…只野くん!w 段々可哀想になってきたぞw

 当時中二病発症中でも只野くんは、河合さんが「無理をしている」と感じて助けようとしていた、とかすれ違いが明らかになる中、河合さんの仲間…悠修清学校生徒会メンバーが彼女を探しに来ます。

「私たちのことなんかどうでもいいんですよね!河合さんには!」

「…ああ どうでもよかった 君たちのことなど …名前すら覚えていない」

 何かを諦めた河合さん。

「それでいいんです そんな気はしてました 河合さんは天然なので」

 …なんか雲行きが変わってきたぞ。どうも河合さん、空気の読めない発言が多かったようで…。

「河合さんは私たちの目標で憧れで、綺麗でかっこいいんだけど、時々変なこと言って、目的には手段を選ばなくて、でもズルいことはしなくて、いつも背筋のばして前を向いてて…私たちが勝手についてきたんです 河合さんのことが好きだから一緒にいるんです 私たちのことなんか知らなくてもいいんです 河合さんが前に立って、それに必死でついていくことが 私たちのコミュニケーションじゃないですか」

 頑張って来た事実は残る。今までやってきた事は無駄じゃなかったんですね。

「深夜2時21分 条例では23時〜4時までは18歳未満補導時間だ 生徒会長たる私が生徒を引き連れてこんな時間に野外にいたのでは示しがつかん 自宅までは20キロ程度 走って帰るぞ」

「ついて来い」

 走る河合さん、必死で付いていくメンバー、古見さん只野くんも一緒に走って…一件落着!

 …とはなりません。翌日古見さんちに出かけた河合さん。

「古見硝子さん 私と結婚して欲しい」

 …ほんとに天然だな!

 どうも河合さん、まだ只野くんの事が好きなので

「だから3人で結婚するのはどうだろう」

 法的に無理…。

「だから私は総理大臣になることにした」

 何も耳に入らない人だっ!!

 首を振って拒否を示す古見さんに

「諦めない気持ちは君から教わった」

 止まらないw

「どんな経緯を経ようとどれだけ時間がかかろうとかまわん 最後にこの羅美の隣に居れば良いのだ」

 どっかの世紀末覇王みたいな事言い出したぞ…。

 山井さんと中々さんが乱入してきて(一番ヤバい組み合わせ)、ゲーム勝負になだれ込む。「婚約者は私なんですけど?」と抜かす山井さんに恐々としつつ始まったゲーム勝負はいつしか有耶無耶のゲーム大会となり…。

 とりあえず河合さんとは友達から始めましょう、と古見さん。これで本当に一件落着です。

 うーん、河合さん、二人の間にお邪魔虫に入るタイプでもないんですが、二人きりの時間が減る…感じかなぁ。

 …そんな事言いつつ、この二人小鳥みたいなチューを交わしちゃったりしてる訳なんですがw くそエモい!

 一方で和貝くんと万場木さんが夏祭りで一気に接近したり。

 夏祭りに来ていた古見さんと只野くんにやる万場木ちゃんの視線からなんとなく察した和貝くん。

「でもさ!フラレて当然ぢゃん!? しょーこの方が美人だし頭いいしずっと一緒にいるし!勝てるとこないよ!」

 それなりに本人の心の中では決着が着いているようです。

「お、俺は…古見さんより…万場木さんのほうが…いっいい…と 思うよ…!」

 …花火に混じって聞こえないw 聞き返されて叫んでる内に、花火が止まったタイミングで

「万場木さんが好きだ!」

 言っちゃったw

 こちらも進展しそうな気配。あと何組カップルが出来るでしょうね。

 3年の夏休みに突入しましたので、泣いても笑ってもあと半年といったところ。もう各自悔いのないように過ごしてもらいたい、とかほぼ親目線で見てますw

 そういう意味であらゆる進路が心配なのが尊井くんだったりするんですがw

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