異世界ありがとう 4巻

「きっ…君は…あの時の…」

 異世界人が残していった遺物を貰いに教会に寄ったシイナの顔を見た神父が放った一言。以前のシイナを知っている?

 リセリュー神父、時々浮浪者の格好して路上生活をするそうで…「アメリカの実業家みたいなことしてるな」というシイナの的確すぎるツッコミ…で手違いで飢え死にしかけた時、シイナ(の体)は自分もひもじいのに彼に食料を分け与えてくれたそうで。

「…なるほど 元の身体のこの子は…顔が可愛いばかりか性格も超良かったのか…ぜひふつうに出会いたかったなあ〜」

 おい中身…。

「どうだろう?洗礼を受けて聖女になってみないか?」

 聖女は詩歌によって奇跡を起こすことが出来る。善人であればある程高度な奇跡が起こせる! ただしいろいろ制約もある。例えば性行為の禁止w

「中身が男なんだから問題なかろう」と楽観する神父ですが…悩むシイナw

 タイミングよく(?)工事夫が大ケガをして「いまここに聖女がいれば…」 結局洗礼を受ける事にw

 ただ…シイナここまでに相当ゲスい事してきましたよね?

「思ってた何倍も『カルマ』が低下している…君、この世界で何をしてきたんだ…」

 神父に見抜かれてるw この『カルマ』が奇跡を起こすのに必要らしい。

 ちなみにこのカルマの現在値はシイナが10、チバが5。…これはどうなんだ?倍違うと見るべきなのか、大差ない、と見ていいのか…?

 エルヌエギの街に別れを告げ、二人は船に乗ります。ギルドのメンバーに結構温かい送り方されたり、メルデル様やら牧師や神父やら挨拶回ったり、割と思い出深い地になったようで。

 この船旅、チバたち冒険者は乗客兼護衛。ぶっちゃけモンスターが襲ってくるのを撃退するのが仕事なわけですが、それ以外はクソ暇…。暇に任せてナンパしてきた奴と怪談対決して、現代のネットで揉まれた怪談は実は大分精度が高かった、と分かったり。

 チバが船酔いでダウンしたんで、薬を手に入れる為、シイナが吟遊詩人と呪術師のコンビと怪談対決する羽目に…それ、お話とオカルトの専門家と違う?w

 この二人が詐欺ろうとしていたのに気づいて精神的に追い詰めたり、現代怪談でガチ震え上がらせたりw この流れで酔い止めは手に入りましたが、このやりとりでシイナのカルマは都合2低下…。これもともとシイナのカルマって100くらいあったのでは? 中身が変わってとんでもない勢いでカルマが減りつつある、とw ほっとくとすぐ奇跡使えなくなるぞw

 復活したチバ。半魚人とワイバーンの襲撃でピンチに陥った船を魔法で救い、その魔法の腕を見込まれてベテラン冒険者ベイルード率いるパーティーに誘われてしまいます。

 …そう、チバだけ。シイナは眼中なし。まあ仕方ないですね。剣が多少振れるくらいで奇跡の資格も失いそうなダメ聖女ではw

 自業自得感は高いのですが、チバの方に能力が偏っているのも事実です。宮廷魔術師クラスの魔法使えたり。

 チバがオリジナルで考えた魔法が使われている理由として考えられるのは…。

1.完全に偶然。

2.チバの妄想を元に神様が世界をひとつ作った、もしくは自覚ないながらチバ自身が創生神。

3.この世界自体が昏睡状態のチバが見ている夢。シイナも本体ではなくチバの想像。

 一応ありえない順で並べてみましたが、下に行くほどあってほしくないな…。

 少なくともチバがキーパーソンになっている事は間違いないです。私の想像も及ばない真実に導いてくれると信じていますよ!

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