終末のワルキューレ 19巻

 第8戦 ニコラ·テスラ対ベルゼブブは互いにダメージを受け、終盤へと移行しています。テスラ·コイルが残り一つのテスラがベルゼブブを攻め続ける。対するベルゼブブも度重なるダメージで必殺技“虚神”を撃つ体力は既に無く…。

「君の振動…体に凄まじい負担がかかるようだね? その傷で振動をおこし続ければ…君が壊れるぞ」

「それが…どうしたんだい? こうでもしないと君を殺せないだろ?」

 杖に振動を纏わせ、突く、突く、突く!

 杖の先の髑髏が複数に見える程の連撃!

『増殖する闇黒波(ソラト·タウ)』

 真正面からベルゼブブの攻撃を受けてしまうテスラ。ボロボロになりながら、それでもテスラは…。

「す…素晴らしい技だーーー!!」

 ことここに至っても観察と研究を怠らないテスラ。

「ああ…あいつは…ニコラ·テスラは…“諦める”という言葉が人類史上もっとも似合わない男だーー!!」

 ギャラリーのエジソンたちは大盛り上がりw

「人類は…危機に瀕するたびにーー進化してきた!! さぁ…人類よ 共に征こう 未来へ」

 最後のテスラ·コイルが輝く。テスラが放つ渾身の右をベルゼブブは振動でブロック。

「一発でダメならば…」連打連打連打!

『PPP∞(プラズマパルスパンチメビウス)』

 隙のない連打に防戦一方となるベルゼブブ。このまま押し切るかと思われたテスラですが、積み重なるダメージはその手を一瞬止め…ベルゼブブは逃さず反撃!クロスカウンターの形に!

「ありがとう…神よーー 科学はいま…進化する!!」

 テスラの右拳はベルゼブブの防壁に届く前に消滅!?その拳はベルゼブブの背後に現れ、前方からは左拳が迫る!すなわち

『PPPX(プラズマパルスパンチクロス)』

 …ベルゼブブは杖で右拳を落とし、左拳は自らの右拳で弾いてそのままテスラの胸を貫く…ダブルクロスを超えるトリプルクロス…!!

 勝負あり。

「気付いていたのかい…?」

「いや…信頼していただけだよ… 君ほどの者がただの力勝負を挑んでくることなど…決してないと」

「…光栄だ」

 人類滅亡を賭けた勝負であっても…いや、だからこそ全てをさらけ出して戦い、双方を深く理解するに至った二人。そしてそんな中でも変わらぬバカが一人。

「人類よ…顔をあげよ!! この戦いで我々はまたひとつ進化した!! 我々が諦めぬかぎり…科学に…人類に…終末は決して訪れない!!」

「人類よ 前を向くんだ 人類よ 立ち止まるな… 人類よ… 人類よ… 人類よ 前進せよ!!」

 最後まで科学を信じぬき、笑顔で消滅するニコラ·テスラ。

「ラ…ラグナロク第8回戦勝者は… “蝿の王”ベルゼブブッッッ!!」

「ハデスさん… またあなたに…邪魔されちゃいましたね…」

 ヘイムダルが叫ぶ中、静かに去るベルゼブブ。

 …自室でひとり泣くブリュンヒルデ。

「ん〜 どうしてもブーちゃんに聞きたいことがあってさーー」

 部屋に無断で入り込んでいた釈迦が聞きます。 …女性の部屋に無断で忍び込むのは、煩悩がないとしても問題では?w

「元カレのジークフリート ずいぶん前から『奈落』に幽閉されてるらしいね? このラグナロクと元カレのジークちゃん なんか関係あるの?」

「…違います ジークは “元”カレではありません」

 …釈迦が一瞬絶句するその迫力。もしかしてブリュンヒルデ、思ったよりマトモじゃない…?

 

 続く第9回戦。人類側は最強民族スパルタの王、レオニダス! 現代の傭兵のような軍服で現れたこの男、当初は何者にも屈せぬ、と出場を渋っていたのですが、相手の名を聞くと即出場を承諾しました。

「いいだろう…俺様がやつを殺るーースパルタの名にかけて」

 その相手とは…太陽神アポロン! 薬神、音楽神の称号も持つ多才な神…おんな…女神受けはやたら良いようですが、アレスなんかには鬱陶しがられているようで…。

 逆にレオニダスの応援はやたら濃い野郎ばかりw 対照的な二人です。

「相変わらずだな…この クソ太陽神」

「『相変わらず』…? キミとどこかで会ったことがあったかい?」

「俺様は お前が 世界で一番嫌いだ クソ野郎」

 …なんか9戦目にして、因縁モリモリのカードが組まれたようです。生前関係がある者同士の対戦は初めてですね。

 まあ古代ギリシャの神と人なんて、だいたい険悪な関係に決まってますが…。

 それにしてもブリュンヒルデ…大分ミクロな動機でラグナロクを始めた感じですね。そういうのって、事態をコントロールしきれなくなって大変な事になるパターンが常なんですが…大丈夫だよね? ブーちゃん…。

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