
匿名希望は眼鏡兵器を使用していました。曰く「個人情報縫合法(パーソナルパッケージ)」。個人情報の秘匿に特化したもの。逆に眼鏡自体に解読能力はない。つまり彼女の暗号解読にチートはない…ガチ本人の能力のみ!
「ズルいから強いんじゃない 強い奴がズルして来るんだ 有名(ゆめ)も希望もないだろう?」
眼鏡兵器を渡した張本人の凍が白々しく何か言ってますがw
1年A組学級兵長選抜 決勝!
メンバーは要塞村鹵獲、東洲斎享楽、匿名希望、そしていろは坂いろは。
種目は「筒抜(ツーカー)ポーカー」。いわゆるインディアン·ポーカー。但しトランプは全て暗号化されている。更にチップは事前に行われた投票による…つまり人望がそのままチップになる。で、いろはは最下位w
「蔑賭(ベット)だす 参加料の1票と合わせて まずは3票もろときまひょか」
絶対ネイティブじゃない怪しい関西弁でかます匿名希望。
「交流(コール)&励呪(レイズ)!計5票全賭け!!」
第一戦でカードの解読が出来ているわけもないいろは、ハッタリのオールインw
「ポーカーフェイスが得意なの? 匿名希望さん ボクは笑顔がいろはのいだよ 逆境からの逆転劇では 逆に!」
…まあ、このターンは鹵獲の調整でチップの数を平均化して終わるんですが。「場は平たくなくちゃ」て言ってたのはポーカーじゃなくて麻雀のマンガでしたかね…。
普通のインディアン·ポーカーは額に1枚だけかざして、そのカードの大小を他の参加者の反応を見ながら推測するものなんですが、このポーカーは五枚使って、しかもすべて自分からは見えない…逆に言えば毎回15枚確認できるわけで、「53枚のトランプのせめて半分を、せめて半分の確率で確信できた」ときが勝負の時となります。
「ブタ ブタ ブタ 三匹の子豚 この好機に仕掛けてこその筒抜ポーカーでしょう?」
最初に動いたのは享楽。三人が役なし…ブタと確信しての勝負!そのギャンブルに勝ち、享楽が頭一つ突出!
実力に劣るいろはがひとり沈んでいく中、匿名希望が前に出たタイミングで残り二人が仕掛けます。同時にオールイン!
「ディーラーの姉ちゃん カードチェンジや」
とんでもない事を言い出す匿名希望。インディアン·ポーカーてカードチェンジなど聞いたことがない。しかしこれはインディアン·ポーカーではなく筒抜ポーカー。チェンジ禁止とも言われていない。
「ほだらタイミングかて『何でもあり』やろ」
無理を通してしまう匿名希望。しかしそれすら享楽と鹵獲の策の内でした。二人が見る限り匿名希望の手はブタ…お互いにはそれなりの手が入っている…チェンジの瑕疵をわざと残しておいて、勝負に乗るように誘導した!?
凄まじい心理戦ですが、匿名希望はフォルドして気を抜いたいろはの視線からカードを推測し、チェンジすべきカードを当ててしまいます。後の答え合わせと引き比べると、フラッシュが出来てしまっていますね。いろは痛恨のミス…というかプロのギャンブラーなみの読み合い、ついていけるわけありません。
これで鹵獲と享楽はチップ0。いろはは5枚、匿名希望は実に40枚!
もう反則…眼鏡兵器を使うしかない…!
匿名希望もしょせん戦争は「何でもあり」だから使え、と言ってきます。
「そうだね 目には目 歯には歯 それでも反則には公正なんだ」
眼鏡兵器を享楽に預けるいろは。
「…まあ ありちゃう?眠たい正義を貫いての全面降伏も歴史的には」
「いいや正義は必ず勝つ あなたの反則 冷めた目で見てあげるよ匿名さん」
解凍編(アイシーコールドリーディング)冷視(レーシック)!!
サシの勝負になってから、しかしいろはは確実に勝利しチップを集めていきます。
なぜ?カードを解読したにしても手札を見る事はできないはず…。
「なんでわかるんだって顔してる?もしかして ごめんね見えないよあなたの表情は いくら目を冷ましても だからボクは あなた以外の全員の顔を見た」
カードは最終戦参加者の四人を除くクラス全員で作った。一人あたま4枚。
文字のクセや暗号化の傾向からそれに気づいたいろははギャラリーの表情を読む事で、どこに何のカードがあるか把握。勝負を有利に進めていたのです。
「だけどあなたはどうかな? 学級兵長候補の心得として出席番号くらいは覚えてる?」
「おっ…オールインや!計22枚ベットじゃ あほんだら!」
読みの精度を上げられる前に短期決戦でケリをつける!…と思わせて自分もクラスメイトの表情を読む時間を作るため、いろはを降ろさせようとするブラフ!
ここでいろは、なんとカードチェンジを要求。匿名希望が通した無理をそっくり利用した!
「ただし匿名さん その眼鏡兵器を外してくれるなら ボクはこの先あなたの顔だけを見て戦うよ」
いろはが匿名希望をズルいと思ったのは眼鏡兵器を使ったポーカーフェイスだけ。他はすごい技術だと納得している。
「なのに人数差で暴力的に勝とうってほど面の皮は厚くない」
あくまで真っ向勝負の姿勢のいろはに意気を感じたのか眼鏡を外す匿名希望…。あ、目線だけじゃないや、マスクだこれ。
「見さらせワシは正々堂々かてありなんじゃ」
…あらけっこう可愛い。
いろはも「4番目だったと思ってさ」と。前に自分が「クラスで3番目に可愛い」と言ってたのを受けてでしょう。さり気なく順位下げてる!てか1番と2番誰だよw
学級兵長の座はいろはのものに。しかし兵長たる実力がまるで足りないことを痛感しているのは何よりいろは本人でした。学園を辞める、と言い出すいろは。最終戦メンバーが説得に向かいます。その過程でいろはの過去も明らかに。中学時代、チア部のボランティアで難民キャンプを慰問した際、 野盗に攫われて、他のメンバーが殺された中いろはだけ女の子と間違えられて生かされ、言葉も分からない荒くれ者のご機嫌をとる為にひたすら踊り続けた…。かなり悲惨な体験です。「世界の戦争を全部停める」という野望の原点であろうし「踊らされ続けている暗号兵」に移入する理由でもあるのでしょう。
A組のみんなの表情を読んだとき、みんながどんな思いで暗号学園にいるのかも察してしまった。何も知らない自分がいていい場所じゃない。
いろはに「自分たちの分の投票用紙」を見せる3人。システム的に意味はないのですが、その暗号投票が示す名は…いろは坂いろは。
「確かに私達にも戦略(ゆめ)がある それは人には言えないような戦略かもしれない だからこそ言わなくてもそれをツーカーで察してくれるチアリーダーにリーダーでいてほしいものよ」
学級兵長を承諾するいろは。他の5つのクラスと眼鏡兵器のパスワード争奪暗号バトルに巻き込まれていくことになります。これに勝ち抜けば暗号皇帝…生徒会長みたいなものらしい…の称号が手に入ると共に眼鏡兵器のアップデートが可能になり、暗号資産500億モルグに手が届く! 1回戦の相手はE組。享楽たちと因縁ありそうな縊梨慕率いるクラスです。
正直、第二十二号を読んだ時「あ、打ち切り?」と一瞬疑いましたw 多分西尾先生はそこまで計算して作っていると思いますけど。
思えば「めだかボックス」のときからやたら巻末掲載が多い癖に終わる気配がまるで無くて…おそらくネタとして巻末掲載を指定してたんでしょうね。そういう事やりそうだw
ホントに打ち切りになった場合のプロットとして用意してあったのがとりあえず継続が決まったのでウソ打ち切りネタとして組み込んだんでしょうね。ケレン味つええw
さて、この後の展望ですが…凍が本当にそこら中に声かけているのがコワい。底が見えない上に八方美人ムーブしてるので、いざという場面であっさり裏切る気配が拭えないんですね。その癖ラスボスにはならない感w
ラスボスに決定的なモチベーションを与えて自分は脱落していく…的な立場とでも言いましょうか。…あ、そういえば「主人公がラスボス化」なんてのも最近ありますね…。
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