
「祓わない怪異譚」とアオリにある通り、基本怪異をどうにもしない…どころか巻き込まれ、楽しんでw逃げるだけ。「となりの百怪見聞録」2巻です。
巻き込まれ体質の甚八が引き連れて来る怪異を“オバケ先生”原田織座が見物しw、うまいこと甚八を逃がす…というパターンが成立してきています。
すっかり狐(?)に化かされて江戸時代頃の町人メンタルになって道端酒盛りしてるところを先生に起こされて…。
「こちとら暗いうちっから叩き起こされたってのに お前さんからの奇体なメールに」
「…めーる? …そりゃそーだ! 現代人だぞオレぁ!」
…怪異との親和性高すぎじゃないっすか甚八さん。
かと思えば先生の方は徹底的に怪異と縁がない。神出鬼没の「うまい店」。キッチンカーとして現れたその怪異を二人して追いかけるも、どうやっても先生だけ辿り着けない。甚八だけならあっさり追いついて、テイクアウトしてまで先生に食わせようとするのですが…袋をトンビに拐われてしまうw
「マジかよオイ!!! 本当に縁がねぇな!!?」
笑い転げる甚八ですが、「どんな“うまいモン”だった?」と先生に聞かれてみると…わからない。どう考えてもヤバい店だ…。
そんなヤバいモンでも、求めても縁ができない先生からしてみれば羨ましいものらしく。
「望んでいても結ばれず 望まざると容易に切れず 目の前に見えていても橋がなければ渡ることもできない ただつくづく縁が結ばれない そんな事ばかりだ」
「…? 何の話だ…?」
「“すっぱいブドウ” 全部ただの負けおしみだ」
まぁでも、引き続けていれば出食わせる怪異もあるようで。
神様が宿っだおかげで入金がお賽銭扱い、釣り銭を取ると賽銭ドロ認定になる自販機からどさくさで賽銭くすねたりw。
甚八が囚われた“帰らない子供”の怪異には一緒に囚われてみたり。この子供の裏には件の“人形屋”がいて、もう一段面倒な事になったり。
この人形屋、割と手広くやっている上に甚八たちに商売…というか遊びを潰され続けてまして。この後も因縁を増やしていきそうですね。てか邪魔されるのすら楽しそうw。純粋に面白がってちょっかいかけて来る…の方が近いかな?
その織座の出自の話も少し。
迷い込んだ人間に敷地内のモノを何でも一つだけ分け与える怪異、マヨイガ。
そこに迷い込んだ女が選んだのは
「あんたがええわ!」
案内人の男を連れ出したw それが織座のおじいさんとおばあさん。おじいさんと勘違いされてマヨイガに回収された子供織座を救い出すため、おじいさんとおばあさんはマヨイガの中に戻っていった…。
これを話通り受け取れば、織座は怪異とぼぼ同等の存在という事になります。怪異なのに怪異と相性が悪いのか…いや怪異は人に仇なすモノだから逆に怪異同士は相性良くないとか…? あぁ、まだわからないなぁ。
今はまだ、妖しいモノ好きだけどなかなか会えない、すっとぼけたオッサンという事でw。
コメントを残す