シャングリラ·フロンティア 〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜  15巻

「畜生!!あんな試合認められるか!!」

 ルーカス、魂の叫びですw

 オープンワールドゲームのハメ技みたいなので負かされてしまったらそうもなりますな…。

 次のアレックスもゲージバーストで瞬殺…いや時間稼ぎは?!

 一応マイクパフォーマンス等で時間を稼ぎ(ペンシルゴンにも罪悪感とかあるらしいw)、シルヴィとペンシルゴン…NoNameの対戦となります。ペンシルゴンは引き続きクロックファイア。シルヴィは…最も得意なキャラ、ミーティアス!

「私もプロゲーマーだし 温い戦いとか手加減なんて出来なくてさ だから…Kのために全力で逃げ回ってね」

 全部バレてる…。

 一発の攻撃力は低いが圧倒的なスピードを誇るミーティアス。とはいえまったくスピードを落とさずクロックファイアを翻弄し、ベアーボムも爆発前に蹴り返す始末。まるで勝負になりません!

「確かにミーティアスは最高峰のスピードを誇るが障害物に当たれば当然速度は減少する だがシルヴィはオブジェクト毎に適切な入射角度や力の方向 タイミングを瞬時に判断し踏み込むたび速度を下げるどころか加速していた…!! それを可能にする反射神経とキャラコントロール」

 まさに「リアル·ミーティアス」!

 途中から戦い方を変え、シルヴィの情報を少しでも引き出すように動くペンシルゴン。

 サンラクに全てを託す…!!

 ここで沢山貸しを作れば 私の希望通り…

「『特上寿司』が食べられる…!!」

 心の声が漏れてますペンシルゴンw

 結局ストレートで負けてしまうのですが。

「…結局 シルヴィちゃんは超必殺技すら出さなかった あれは怪物だよ 言うなれば俊敏性+100を与えたウェザエモン」

「戦闘機かよ」

 サンラク…NoFaceの出番です。

 シルヴィのミーティアスを捉えるのは至難の技。ゲーマー達の研究の結果、カウンターキャラの「アムドラヴァ」が最適解である、との結論に達していました。

「追いつけぬのなら迎撃するしかない」

 カッツォはサンラクのミーティアスを仮想シルヴィとして試そうとしていたんですね。

 シルヴィはもちろん「ミーティアス」を選択。

 対してサンラクの選択は「カースドプリズン」。

 原作コミックではミーティアスの宿敵。鈍足の代わりに一撃の火力は全キャラ中でも上位に入る…ミーティアスの真逆。

 それとは別に大きな問題が。

「タブーについても知ってるぜ? シルヴィのミーティアス相手に『カースドプリズン』を選んで来る様な間抜け野郎は『全力で完膚なきまでに叩き潰される』 つまり俺が言いたいのは…『本気でかかって来やがれ クソッたれ』…だ!!」

 思いっきり挑発しています。

「この喧嘩 チップもつけて買ってあげる」

 オブジェクトを破壊することで吸収し、アーマーや武装として使う事ができるカースドプリズン。早速トラックとガトリングガンを吸収して撃ちまくります!

「さぁ!!俺の全力『時間稼ぎ』を防いでみやがれ!!シルヴィア·ゴールドバーグ!!」

 完璧な状況判断能力でビル街を超高速で跳ね回るシルヴィ。そのシルヴィの足場を予測して破壊、的確に邪魔をするサンラク。

 しかし少しでも長く戦う為、防戦一方に…。

 その消極的な戦いはシルヴィにも伝わり…。

「貴方との戦いはつまらない」

「私はさ 楽しむためにゲームやってるんだよね 私が駄々をこねればKが来るまで少し待ってくれるかもしれないし…」

「君はもう退場してもらって大丈夫だよ」

 パーフェクトで敗北するサンラク。

「俺との戦いは…つまらない…? そうかよ…テンションが上がってたのは俺だけだったのか…」

 どう言い繕ってもやっている事は無敗の王者相手に勝つ気ゼロの舐めプ。相手にはウンザリした顔を向けられ、全世界にボコられる姿を晒している…!!

「あぁ…ムカつくよな…」

「フハハハハッ!!! ふざけるなよ畜生がぁあ!!!」

「時間稼ぎだか接待だか知ったことか!!もう他人の金で食う焼き肉なんざどうだっていい 俺は目の前の『勝利』を取るぜ!!」

 キレたw

 2戦目、初っ端からテンションMAXで白バイを取り込むサンラク。崩しにかかるシルヴィのキックをタイミングを合わせてひっ掴む!

「一撃当てたら一人前だの!そんな勝手なノルマなんざ興味はねぇ!!俺の望みはただ一つ…! kick your ass(ブチのめす)!!」

「私が本当に心配していたことはね… 彼が最高にノッちゃったら万が一…シルヴィを倒してしまうかもしれないってこと」

 ペンシルゴンの呟き。その懸念通り、シルヴィにガンガン攻撃を当て始めるサンラク。

「…成程ね 君も相手にリズムを押し付けるタイプなんだね」

 シルヴィに対抗する本当の手段とは、カウンターを取るだけではなく、シルヴィが作り出すリズムを潰す事。コチラが選択肢を用意して「後手」を決める。そうやって選択肢を収束させ、彼女のリズムを奪う!

「相手のリズムなんざ 爆音を叩き込んで黙らせる…!!」

「凄くいいよNoFace!! 君のカースドプリズン!凄くいい!!」

 シルヴィの方もワクワクし始めたようです。テンションが上がるとパフォーマンスも上がる…サンラクと同タイプ!

「だからかな ちょっと試したくなっちゃった これからアナタに向かって真っ直ぐ全力でダッシュするから 私に攻撃を当ててみて」

 両者ともHPはあと一撃分。これで勝負が決まる!

「どちらが上かわからせるには丁度いい!! テメェの無敗伝説…この俺がド正面から粉々に打ち砕いてやるよ!!」

 突進してくるミーティアス。可能な限りのリソースを突っ込んでカウンターを合わせるカースドプリズン。

「後はタイミング!! 思い出せ数々のクソゲーの経験!!何より…ウェザエモンの『天晴』を攻略した…あの感覚を!!!」

 カースドプリズンの股抜きをするミーティアスに…完璧なタイミングのカウンター!!

「いいわ このラウンドはプレゼントしてあげる」

 サンラク、ついにシルヴィから一本取りました!

「「1対1…次が最終ラウンド それじゃあ惜しみなく…」」

「「テンションフルMAXで闘おうか…!!」」

 最終ラウンド、サンラクはヘリを墜とし、ローターを二本、双剣のように構える。シャンフロでのサンラクのように…!!

 攻撃というのは、基本当たらなければ意味がありません。だから格ゲーでは攻撃力かあっても鈍いキャラより、多少拳が軽くても動きの早いキャラの方が強い事が多いのですが(もちろん調整次第でいくらでも変わります)、そこを位置取りやタイミングでキッチリ攻撃を当ててくる…それこそがプレイヤースキルであり、キャラ性能だけで勝敗が決まる訳では無い格ゲーの面白いところでしょう。

 極論すれば、そこに手があれば攻撃を掴める事になるんですから!

 あとはそれだけの集中力が持続するのかどうか、という話になってきますがw

 だからこそ長丁場ならサンラクよりカッツォの方が勝率が上になるのでしょうね。

 …シルヴィ、カッツォと闘う前に満足して終わったりはしないですよね…w

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