
「妨げようのない死がすぐそこまで ーーこの身に近づいています」
翡翠の不穏なセリフ。
香月は「連続死体遺棄事件」を調べ始めます。殺害現場は不明、20代を殺害した後遺体を人目につきにくい場所に遺棄。遺留品はほぼなし…。
鐘場刑事に警察内部の資料も見せてもらいますがめぼしい情報はなし。
翡翠の能力では犯罪者の魂の匂いを嗅ぎ分ける事はできるが、殺人に罪悪感を持たない人間は見つけ出すことができない。
「現状では翡翠は殺人鬼にたどり着けない」
…翡翠が連続死体遺棄犯に狙われている、と香月は確信しているようです。でも何で?
遺棄現場を回り、翡翠に霊視してもらおうとして収穫なし。
「先生は…子供の頃に大切な人を亡くされていませんか?」
逆に翡翠が香月に聞きます。
小学生の頃、歳の離れた姉がいたが、強盗に刺されて亡くなった…。
「彼女が最後に何を言おうとしていたのか…僕は聞き取る事ができなかった」
この時の無念が香月に推理小説や犯罪捜査に関わらせているのかも。
翡翠を休ませる為、別荘へ案内する香月。
「10人以上 ここで実験をした ーー僕が殺したんだ だから次は…君で試したいんだ」
…え?連続殺人鬼は香月!?最初から翡翠を狙って…騙していた?
「ーー君にはやってもらいたいことがあるんだ 降霊をしてほしい 僕の姉さんを呼び出してくれ」
あぁ、そういう…。
「だって…ふふふっ あぁ本当におかしい これまでずっと堪えるのが大変だったんですよ ずっと信じていらしたんです?」
「…なにをだ?」
「ですからーー私が本物の霊媒だって…ーーずっと信じてらしたんですか?」
「降霊なんてできるわけがないでしょう だって私はインチキ霊媒師ですよ」
…はあぁ?!
ここに来てぶっちゃけました。全く信じない香月。
「中間の推理を消去し ただ始点と結論だけを示すとすると 安っぽくはあるがともかく相手を驚嘆させる効果は充分にある… シャーロック·ホームズ アーサー·コナン·ドイル『踊る人形』からの引用です」
わずかなヒントから事実を再構成していった、と話す翡翠。
「私には霊感が皆無なので怪異はどうでもいいんです ですが論理を構築する努力を放棄する理由にはなりません」
まあ楽しげにこれまでと全然違う事を宣う…。
「君にはとうに答えが見えていて 霊視と称しながら僕を誘導していたとでも言うのか?」
「そうですよ?」
初めて会ったときから香月の事をおかしいと思っていたそうで…結花が翡翠のところに来たのも翡翠の誘導があったらしいし…最初から仕込み?
「霊媒探偵城塚翡翠 先生のような社会の敵を排除するのが私のお仕事です」
香月が犯人とするなら自身をターゲットにするよう仕向けるのが一番確実…とか合理が過ぎる思考。
「ご遺体を見てそこまで考えるのに大体…8秒くらい 寝不足だったのでけっこう時間がかかっちゃいましたね」
凄まじい頭の回転の速さ。
「霊が教えてくれたと言えばたったの一言で済むんですが やっぱり凡人に説明するのは時間がかかって疲れますね」
翡翠の印象がまるで変わってしまいました。作中で霊の仕業とされていたものは全て翡翠の仕込み…。
「もしかして君の言っていた“死の予感”は…」
「はい 簡単な暗示です 死を予感していることを告げておけば 自分が殺すからにちがいないと考えるはずですから」
香月は姉を自分が殺したのではないかと恐れていました。
「先生のお姉さんは 先生がナイフを抜いたことで死んでしまったのでは?」
刺さったナイフを香月が抜いた事で出血多量で死んでしまったのではないか…? それを確かめるために「実験」を繰り返していた!
「先生のお姉さんは先生がナイフを抜いたから亡くなったのです 痛かったに決まってるじゃないですか 先生はその事実を受け入れられず 若い女性を拉致して不条理な怒りをぶつけているだけのサイコ野郎です」
鐘場が別荘に踏み込み、香月を逮捕。翡翠と鐘場も元々繋がっていたようで。どこまで手の内なのか…。
オカルトものかと思っていたら実はオカルト全く関係無かった…「虚構推理」かと思ったら「京極堂」シリーズだった…「この世には不思議な事など何もないのだよ」なんてセリフが聞こえて来そうです。
それでも香月は一縷の望みを持っています。霊能力で真相を見抜いてから後付けで論理を組み立てたのではないか?と。
そこの真相は分かりません。
香月が翡翠を本当に愛していたのか、またはその逆は…。
「君は…どこまで芝居なのかまったくわからない…」
「ええ 時々私にも…」
抜け目なさと可愛らしさ、傲慢と純粋が共存する翡翠というキャラクター。原作小説ベストセラーも頷けるというものです。
ここで完結しちゃってるな〜、と思ったのですが、きっちり続編も出ているとの事。
こりゃ続編コミカライズも期待ですねw
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